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最近

Can't repeat以外は剣、MaiderMaiderの続き(WEB拍手で2年半ぶりに気づく。)
あたりを書いては消し書いては消し後は適当に書き散らして遊んだりとか
といういつもの書いてはいるんだけど非生産的(だが多分必要なんだろうなあという)
時期がきているのですが

RPGツクールってあるじゃないですか。
ちょっとあれをやってみようと思ってですね。
この前買ったんですよ。大枚叩いて。結構高いですよね。
文章だけじゃない訴求力みたいなものも考えた方がいいのかなーとか思って。

でね。シナリオっぽいものを考えて文章に起こして、
さて作ってみようとなったんですがはたと凄い事に気がつきました。

家帰ってまでプログラムの事なんて考えたくない。

いつも思うんだけど脳内CPU的にどうもテキストエディタが限界のようです。
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by obtaining | 2010-05-28 00:02 | diary

こんにちは

量産型です。

文章書きを趣味とするうに。
マジモンの本読みと比較するとそりゃ鼻で笑われるでしょうが
それなりに本は読んでいます。

しかし、基本好きな本をお勧めしたりはしません。
なんかもったいないから。何かほら、大事な本は私だけのみたいなあれで。

でね。でですね。
しかし久々にお勧めしたい本がありました。
これ
(小説じゃねえじゃねえか)

いやー慢性の肩こりに(医者に早死にするよと言われた)悩んでたんですが少し軽くなりました。
運動ってだいじなんだなあ。
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by obtaining | 2010-05-22 16:03 | diary

暇書き


リアルな感じの話とリアルな話ってのは別で、
体験談風の話で大抵面白いって言われるのは理路整然としていてリアルな感じの話だったりします。
逆に本当にリアルな話って意外と支離滅裂だったりするです。

そりゃ当たり前で人間って根本的な考え方は兎も角、
口に出す言葉なんて1日どころか数時間でころっと変ったりするので
体験談風の話で延々と確定したパーソナリティーを持って話す奴とかがいたら
逆に怖えんじゃねえかと、うには思ったりします。
もしそういう人間がいたらあんまり友達になりたくない。
表の性格は兎も角、きっと凄く厳格な人間な気がする。

しかし読み手としては話がある程度理路整然としていないと読んでいて訳が判らないとかがあったりして
それを書き手が上手く伝えられなかったり読み手が感想を上手く書けなくて結果罵倒してるだけとか
そういったものが複雑に入り交じりあい、その結果として2chなんかでは不思議な事に
理路整然としていない=リアルじゃないという意見がまかり通っているような気がしていたりします。
個人的にはこれ凄く違和感があって常に理路整然としてる体験談を読むたびになんとなしにもにゃもにゃとします。
現実では言ってる事なんてコロコロ変わるし記憶だって曖昧な部分があって、
本当に記憶通り、一言一句違わなく書いた体験談っていうのがもしある場合、
それってきっとそこかしこで矛盾するのが本当だろう。と思ったりします。

大体常に主語と述語を綺麗に繋げて一発で理解出来るように話せる人ってそんなにいないと思いますし。
うにの日常会話はあれとかそれとか指示語ばっかりです。
それは俺の育ちが悪いだけか。

とはいえやっぱり書くとなるとある程度理路整然としないといけないというのもあったりして
まあ語り口とかのバランスとかあるんだろうな。と思うわけです。
信じて貰うために本当の体験談を上手くアレンジする。
そんな事をしないと面白く読んで貰えないってのが本当の所なんじゃないかなあと。
だから体験談って記憶の再構築と共に語り口も再構築する必要があると思っていてって

ま、今日はそんな事が言いたい訳でなく。
逆に。
本当なんだけどその話がある意味支離滅裂でリアルじゃないから
逆に書けないってのがうににはあったりします。
本当の話書いて嘘付けって言われるのもなあ。。と二の足を踏むという奴です。

まあ本当の事を書くこと自体が稀なんで信じる信じないは任せますが
例えばね。友達に聞いた話なんですけど(枕詞)

2年半付き合った彼氏がいるという結構可愛い21歳フリーターの子が処女だった。
って事があったんですよ。あったそうです。
判ります?現実でです。
もう一回読んで想像してみて下さい。
字面よりも心に問いかけてみてください。
ある日知り合った高校を出てからフリーターをやっている女の子です。
お洒落で話も上手でちょっと甘ったるいタレ目が男好きのする可愛い21歳の女の子です。
知り合って、色んな話をして、2年半付き合った彼氏がいるって事も情報として入手済みです。

処女とは思わないですよね。
というか前提としてそうだと思って行動しないだろう。

これは書こうと思ってもどうやったって書けない気がしています。
だってその時嘘だろ?と本気で思ったから。
書いてもリアルに書けるとは思えない。
スカートに手を突っ込んだ瞬間の抵抗の度合い、
凄く戸惑った態度と、暫く逡巡してから「初めてだから、指、駄目、ですよ」の台詞の時の衝撃。
可愛らしくお洒落で結構遊んでそうなその子の外見と年齢から
「嘘だろ、またまた。何の冗談?」と思いきや本当だった時のあの
『なんで?意味わかんない』っていう不可思議な感情。

とか。
それはその彼氏が大事にしたいという理由で、ずっとしてなかったそうです。
意味判らないです。
いや単語としての意味は判るんだけど行為の意味が判らないんです。
いや間違って無いんだけど。
その行動は別に間違って無いんだけどでもさ。っていう。
真相は判らないんですよ。本当にそうなのかもしれないし、
過去に2年半付き合った彼氏がいたって事自体が嘘だったのかもしれない。
でもどっちにしろ理屈から言ったら支離滅裂で、もうこうなると体験談として書こうとしても
それを直接聞いたときのあの不可思議な感情を万人に納得させられるように書ける自信が無い。

だからあれです。
自分が読み手の時、そういうちょっと信じられん位の不思議な話を読みたいと思ってるにも拘らず
自分が書く段になると嘘っぽいから体験談にしにくいという不思議なロジック。
自分の理屈に合わない、自分でも本当かよ!と思ったような行動を取る人を上手く表現できないみたいな。

例えば、これもそうなんですが潮を吹くっていう女の子、まあ、鯨さんですよ。
そんな女の子っているの?と思ってた訳です。
そんな女の子っているのかよ?と。
AVとかでは見ますけど、あれだろ?
バナナ切るみたいな伝統芸能の一部なんじゃないの?と思ってた訳です。
なんかこう、そういうのって訓練してそうなるんじゃないの?みたいな
そういうステップがあるんじゃないのかなーと認識的にはそんな感じだった訳です。

そうしたらある時、とある年下の女友達が。
たまたま酒を飲んでたら下品な話になりまして。
まあこっちも相当聞かれたらマズイ話を話したからでしょうが
暫く考えてから「そういえば・・・私吹くよ。」

興味津々です。そう嘘吐くような子じゃないし。
ブランデーにビール突っ込んできゅっと飲ませて山賊のように抱えてバーを出て。

本当にイクと同時に吹いてました。
見た瞬間びっくり。
いやそんな筈はねえと思う心と眼の前の現実が微妙にシンクロしない感じ。
すっごい腕の良い手品を見せられてる感じ。
いやいや嘘だよ。嘘でしょう?え?またまたそんな事言って。え?みたいな。
これもこの不可思議な感情をどう伝えれば良いのかよく判らない。

だから書けないし、書いてもなんか嘘っぽく感じる。
SSでも潮とか吹かせられません。

これさ、例えば最初の彼女がそうだったりしたらきっとリアルに感じられるんでしょうね。
あ、そんなもんでしょ。ってなるんでしょうね。
後はまあ物凄い経験のある人とか。

俺みたいに中途半端にこういうものじゃないかとか頭の中で考えてると
自分の中のリアルとリアルじゃないって区分がいつの間にか出来上がってて
現実でそれを見てもリアルに思えないというか描写できないというか。

あんまり良い事じゃないと思うんですよね。
事実は小説よりってありますけど、
事実なんだけど本当っぽく書けないっていうのはあんまり良くない。
理解して欲しいって言うのとは別にそんな事ありえないって考えてしまうのは思考の放棄のような気がしています。
そこら辺上手く書けるようになれば、きっと面白いんだろうなあーと思いつつ。

まあそういう面白い話がある人はメールなりWEB拍手なりください。
という話。

さあサボってないで男爵さんの雪化粧のスピンオフ話を書き直そう。
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by obtaining | 2010-05-18 19:53 | diary

ハンターハンター

ハンターハンターをブックオフ90円セールで買い漁り再読してるんだけど
ミトさんのSEX事情なんかを妄想する俺は汚れてるんだなあと
凄く素直に思った。まる。
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by obtaining | 2010-05-16 13:21 | diary

Can't repeat


正義は為される、と考えていた時期があった。
何事も悪い事をした人間が悪くて、正しい事をした人間は最後に勝利を得るのだと。
無邪気にそう考えていた事があった。
いや、そうではないか。

そう考えるのが普通なのだ。
世の中とはそうあるべきだし、そうでないなんて事があるはずがない。
その為に警察がいるのだし、その為に裁判所があって、
少なくとも法律を犯した人間は警察に捕まり、裁判に掛けられて刑務所に入れられる。
それ自身はそれこそ毎日の新聞で目にすることだ。
〇年前の殺人事件の犯人が捕まりました。〇事件の被告に懲役〇年の判決が下りました。
勿論冤罪事件なんていうあってはならない事もあるけれど。
でも普通の世の中では正義は為されているのだ。
当たり前に。
普通の事として。
だから、私の方が、普通じゃない。正しくない、筈なのだ。

筈なのだけれど・・・。
「どうぞ、そんなもの、誰にでも見せればいいじゃない。」
その一言が、私には言えなかった。

自信満々の態度。私より20Cmも高い身長。5歳年上の年齢。
事ある毎に自分はヤクザと付き合いがあるのだと
本当だか嘘だか判らないが虎の威を借りるがような事を喚き散らす乱暴な口調。
後ろでまるで女の子のするポニーテールのように括ったいつでも湿って見える不潔に纏めた長髪。
肩から腕に掛けての刺青。
分厚い筋肉質な体型。年齢の割にしわがれた低い声。
酷薄そうな眼つき。
仁科守弘というこの男に、私は逆らう事が出来なかった。

「バカじゃないの?」
と一言言えば良かったのだ。
「好きにすれば?」
と鼻で笑い飛ばせば良かったのだ。
でも私にはそれが出来なかった。

酷い話だ。私は単純に怖かったのだ。
眼の前でちらつかせられる刺青が。荒い呼吸音が。不必要に鍛え上げられた仁科の身体つきが。
その全てが単純に恐怖心を私に与えてきた。
要するに、仁科の暴力的な臭いに怯えたのだ。
正直言って、その時は必死で態度を取り付くろってはいたものの
脚はがくがくして、頭はぼんやりとしてきて、兎に角怖くて怖くて仕方がなかった。
他人を威圧する事を当たり前のように今まで繰り返してきたのだろう。
理不尽な怒鳴り声には人を竦ませ、恐怖心を抱かせるだけの迫力があった。

それ以外にも理由はある。本当に、些細な理由が。
仁科守弘といえばこの町では昔からの土地持ちの一族の親戚だ。
父の代にこの町に引っ越してきたうちの家と違って仁科といえば
町の行事の事ある所で見ることが出来る苗字だ。
例えば、町のお祭りの時には協賛:仁科工業株式会社だとか。
道の工事をやっている時に止まっているトラックに仁科開発と社名が書かれていたりだとか。

つまり、勿論、そんな事は、東京で大学生となった私にとっては何ら関係の無い事なのだけれど。
そして、例えそういった事、それが何らかに関係するにせよ(例えば家族が嫌がらせを受けるだとか)
この時代に、封建制度の江戸時代でもないこの時代に、大した事が出来る筈も無い。
私の父はごく普通の会社に通うサラリーマンであるし、母は専業主婦だ。
そして両親と弟の住む実家は周り中がうちの家のようにその代でこの町に越してきたような新興住宅街にあるのだ。
特に大した事が出来る訳も無いし、例え出来たとしたって、それは、顰蹙を受けるだけだろう。

それでも。
それでも頭をそういった不安が過ぎったのは間違いない。
いや、言い訳かもしれない。私はただ怖くて怖くて、
だから、あの時私に真っ赤な顔で怒鳴り散らしてきた仁科に逆らうのが怖くて従う理由を見つけ出したくて、
そんな事を考えただけなのかもしれない。

弟が写した私の下着姿の写真を、仁科は差し出してきた。
どうと言う事もない、扉の隙間から写した、私が着替え途中の、
しかもスカートは履いたままで、上半身がブラジャー姿というだけの、写真。
場所だって勿論私は自分自身だから、そこが自分の自室で、
今ではやや物置にされつつある実家の自分の部屋だと言う事が判るけれど、
それ以外の人が見ればシャッターを炊いた訳でもないその写真からは薄位い室内という事が判るだけであるし、
正直言って顔も私の知り合いが見れば判るかもしれない、といった程度にピンボケの状態だった。

弟は、年の差がやや離れているにしては、いやだからこそかもしれない、仲の良い、私の可愛い弟は、
何度も殴られて、お金を取られて、
そして差し出すお金が無くて、その事を理不尽にも借金だと言われ、罵られ、殴られて、
その写真を借金の変わりにとその写真を撮ったのだ。
撮ろうと思えばもっとはっきりとした写真だって撮れたはずなのだ。
それこそ、例えば、お風呂場であるとか。

私は家の中で、しかも大学2年生の夏休みに帰って来た家の中で盗撮などという行為がされるなんて事は考えてもいなかったし、
私は家族に自分の身体を見られる事を、年相応程度にしか気にする方では無かったから、
私がお風呂場にいる時に例え脱衣所に父や、弟が入ってきても
特に何を言う事なんてなかったし、
(脱衣所にいる時に脱衣所に入ってきたり、風呂場にいる時に風呂場に入ってくれば
当然私も年齢相応の反応を示しただろうが、その様な事をする父や弟では無かった。)
だから、例えば脱衣所から風呂場をこっそりと撮る、そんな事くらいは簡単だったはずだ。

もっと言えば、こっそりとでもなく、カラリ、とお風呂場の戸を開けられてパチリと写真を撮られた所で、
それはもう、弟を追い掛け回して、ぎったぎたにしてやるに違いないけれど、
一通りそういった、儀式めいた姉弟喧嘩をした後は、
もしかしたらその写真を消さなくちゃなんて事も私は考えなかったかもしれない。
いや、私はどちらかというとそういうタイプだ。


それを、こんな、おどおどとした、ピンボケの写真に撮ったのは、弟が弟だからだろう。
どれだけ追い詰められていたのか、私には判らない。
私には判らないけれど、弟が、追い詰められて、そうしたのだと言う事だけは判る。

だから。
「バカじゃないの?」
と、言えば良かったのだ。そう一言。
今にして思えば、その時私の態度にやや怯えたように怒鳴り散らしていた仁科にそう言えば、
もしかしたら仁科は捨て台詞の一つでも吐いてとっとと逃げ出していたのかもしれない。

「バカじゃないの?」
と、そう言えば。
そんな写真位、何でもないのだと言えば良かった。欲しいなら何枚でも撮らせてあげるからと。
まあ勿論、そんな写真を撮らせるつもりは無いけれど
(弟が欲しいと言ったとしたら姉として懇々と説教をしてやっただろうけれど)
そんなもの、脅しの材料にもならないのだと言えば良かったのだ。
そして、脅迫をしてきたのだから、警察に言えば良かった。
いや、今だってそうだ。警察に言えば良い。
警察に言えば、正義は為される。
為される、だろう。

検挙率が下がっているとニュースにあったけれど犯人の名前どころか、居所も、それどころか、
その犯人が、私にしている事だけでなく、違法な薬物らしきものを持っている事だって私は知っている。
だから、今からでもそうすれば、
私の、写真は、全て、押収されて、仁科が言うように近所中にばら撒かれる事も、
東京の私の彼氏の家にそれが送られる事も、弟が殺されるなんて事も、
そう、簡単に人を殺すなんて事が出来るはずが無いのだし。
そんな事はなく、正義は為されるに、違い、ない、のだ。

多分。
私の噂は、それでも、広まるのだろう。
弟は、より酷くいじめられるのかもしれない。
でも、仁科が言うように、弟の通う学校には仁科の言う事なら何でも聞くという後輩が、
本当に事故に見せかけて殺すような。そんな事は無いに決まっている。
仁科が言うように、私が無理やり言わされたような事を元に無罪になるような事なんて、
そんな事、絶対に無いに違いない。
それに、仁科が言うように、ヤクザに目を付けられたらおしまいで、ヤクザに法律なんて関係なく、
顔に泥を塗られたと感じたら証拠を残さないように数人の人間を消す事なんて簡単だなんて、
そんな出来の悪い、過度に敵役を過激化した漫画や小説のような事なんて、いやきっと無いに違いない。

でも。

私は立ち止まってしまって、こう考えてしまう。
もし、私が為されると考えた正義が為されなかったら。
仁科の言う事が半分でも本当だったら。
例えば、もっと言えば、懲役1年。だったら。
弟が高校生のうちに、学生のうちに、仁科が戻ってくる位だったら。
つまり正義が為されたとしても、それが私が考えている正義と、少し違ったら。

あのぬるっとした黒目だけが異様に大きい、自我だけが肥大化したような、魚のような目で、
パンパンに張り詰めた腕の筋肉でビールの空き缶を握りつぶすあの男が、
正義が為されて、でも一年でなくてもすぐに戻ってきたら。
仁科は正義が為された事で反省するだろうか。
私の考えている通りに警察に捕まり、裁判に掛けられ、
そして写真もビデオも全て押収され誰の目にもつかないうちに廃棄されて、
刑務所に入れられた仁科は反省して、もう何も悪い事はしないのだろうか。

これも、私がただ怯えているから、そう考えているだけなのか。


@@

「ん、えーと、ごめん、ね。」
やんわりと押し返すと、佐々木君は明らかにがっかりとした顔をした。
通常であれば、2週間前の私であれば、そういう顔をされれば腹を立てていただろう。
床に正座をさせて、説教をしたかもしれない。
「ちょっと、私の身体だけが目当てみたいな顔をしないでくれる?」

すると、佐々木君は、私の恋人である彼は、怒り返す事も無く、
私より一つ年上の癖に、しゅんとした顔をしただろう。
そうすると、私も弱い。佐々木君の、柔らかい髪の毛、優しい顔。
背の高さを感じさせない華奢な体つき。
それが叱られた犬みたいに、しゅんと頭を垂れる様子を見て、
「しょうがないなあ。」なんて言ってしまうのだ。
そうすると、佐々木君は、もう、なんていうか、褒められた犬のように顔を上げて、
とても愛らしい、嬉しそうな顔をする。

というか、そういう手で、私は、誰に古風だの何だのと言われても
結婚するまでは取っておくつもりであった処女を彼に与えてしまったのだけれど。
そして、私がそうはならないと思っていた、彼氏のいる、キャンパスライフを、
週に一度か、2週に一度か、そして時には週に2度、も、恋人とSEXをする
キャンパスライフを送る事になったのだけれど。

しかも佐々木君とは同じサークルで知り合うなんていう、実に手近な、
「君はサークルで凄く人気があったから、付き合えるなんて、僕はラッキーだった。」
なんて可愛い事を言う佐々木君の事を、好きになるなんて、付き合うだなんて、そんな事は考えた事も無かった。

でも、私は、どちらかというとそういう風だから、佐々木君の事を、凄く好きだ。
それは、処女を与えてしまったからこの人と結婚しなければ、責任を取って貰わねば、
ま、順序が逆でも結果が一緒ならいいのではないだろうかといった罪悪感を紛らわせる為の
好きでいなければならない、というような気持ちが全く、全然、無いと言えば嘘になるけれど、
でも、そうではなく、私は佐々木君の事が好きだ。
彼氏がどうこう、と文句を言ったり、それどころか簡単に別れたりする友達の気持ちが、
私には本当に判らなくて、いや、勿論、友達に向けてそんな事を口にはしないけれど。
いや、それに、私にも文句が無い訳でもなくて佐々木君はそうやって二人きりになるとすぐに私のおっぱいを触ろうとするし、
ご飯を食べる時に私はどちらかというと一つ一つの料理を少しずつ摘みながら感想を言い合ったりしたいのに、
もしゃもしゃと一口で食べてしまったりするけれど、

でも、私が作った料理にはかならず美味しいといってくれるし、
私が好きだといったくしゃっとした前髪とその髪型はそのままにしていてくれるし、
それに、おっぱいは、ううん。まあ、それなりに節度を保って触ろうとするのは二人きりの時だけではあるし。

だから、私は、そういう所を全部含めて、全体として、彼の事が好きだ。

だから、今日、その時になって、「しょうがないなあ。」と言えない事が、
初めて悲しくなって、私はぽろぽろと泣いてしまった。
泣いたって仕方が無いというのに。
佐々木君は、驚いた顔をして、それは、勿論きっと、凄く驚いただろう。
いきなり私が泣いたのだから。しかも、声を殺して。
佐々木君は泣いている私に「これだから女は」なんて事を言うタイプでは無い。
ごめんごめん、と言いながら慌てて立ち上がって、私の涙を拭いてくれた。
しかも、凄く、気を使った形で。私の身体に触れないようにして。

そして、謝ったり、宥めたり、首を振る私に面白い事を言ってくれたりして、
それが私には、どうして良いのか判らなかった。
私にはこの、叱ると犬のように反省して、しかもその反省がふりだったりもして、
ずるくって、私を笑わせてくれて、私が泣いたら謝ってくれて、宥めてくれて、
面白い事を言ってくれて、そういう佐々木君の事が、どうしようもなく、どうしようもなく、
大学生になるまでは勉強以外に興味なんてなくって、生徒会の副会長をする位につまりは
教師受けの良い、男の子の誘いなんて全部断っていた、何度か告白された時も
それこそ殆ど考えもせずに機械的な位に断っていた私にとって、佐々木君がどうしても必要で、
好きで、離れられない。

でも「しょうがないなあ。」とは言えなくて、言ってあげられなくて、
それは、私の気持ちの問題だけではなく、仁科にあるべき部分を、
もっと言えば下着の中のあるべきものを仁科に全部剃られてしまったからだと言ったら、
そんな、一種、馬鹿げた、あんまりにも馬鹿げた、現実離れした事を言ったら佐々木君はどう、思うだろう。

私が泣きながらそう言ったら、全てを語ったら、佐々木君は私を罵るだろうか。怒るだろうか、軽蔑するだろうか。
そして、別れるというだろうか。

もしかすると佐々木君は、佐々木君は、佐々木君だから、私を助けると言ってくれて、そして、そうしたら仁科は。
ああ、全部そうだ。
何を考えても変らない。
私は弱い人間で、勉強が少し出来るだけなんて、口が多少達者なだけ。
なんてなんて滑稽な事だろう。

自分が正義を為すどころか、
正義が為されるという保障がなければ、自分の足で動く事も出来ない。
全く滑稽な、まるで、待ってさえいれば誰かが解決してくれるとでもいうような振る舞い。

全く滑稽だと思う。
正義が為されるだなんて。正しい正義が為されるだなんて。
回答が一つだけだなんて、何でそんな事を考えていたんだろう。

部屋の隅に転がしておいた携帯が鳴るのが聞こえてきて、
私は佐々木君の腕の中で無理やりに笑顔を作って、その手から離れた。
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by obtaining | 2010-05-14 10:01 | document

niki

剣をパチパチ書きながら他の人のSSを読む。
俺も遊んでないで真面目に書かなきゃなあ・・・
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by obtaining | 2010-05-08 00:54 | diary

略して

久しぶりに嘘じゃない私的な事を。

最近すこぶる体調が悪い。
1年程前から不眠の傾向があって夜は睡眠薬やらデパスやら体内に放り込んで寝てたんだけど
最近ちょっと現象が変ってきて、夜は早々に眠くなるんだけど
こんだけ眠いからいいかと薬飲まないとやたらと悪夢を見る。

しかしここ数週間、それでも悪夢を見る。
そして頭痛と共に目覚めてセデスハイを噛み砕いて会社へ向かう。
何だ?32歳児にして何になったんだ俺は。

といっても悪夢そのものは別に嫌というよりも興味深く、
夢を見ている間はこれは夢なのだと薄々わかっている感じ。

記憶に残るのは大抵自分の想像力の貧困さを呪いたくなるような
どこぞのアクション映画の一場面のような感じで話が始まる。
か、もしくは何故か高校の時の部活棟が舞台。
記憶よりも広い部室の両脇に病院のように20個位のベットがずらっと並んでいて皆そこで寝ている。

そこでなんやかやと進むような進まないような会話が展開した後、
SATみたいな兵隊達がやってきて何故かベッドの上にいる俺らを見る。

そこでSATみたいな兵隊が人質を取りたいのだという事に俺ははっと気がつく訳だ。
しかしSATみたいな兵隊はそんなに沢山の人質はいらないらしい。
話し合った結果、その兵隊達は俺らに銃を向ける。
俺の寝ている側か、逆側か、どちらかは皆殺しになり、どちらかは人質になる。
で、兵隊達は無言で俺の側に銃を撃ちまくる。
腹に銃弾が当たり中々リアルな感じで悶え苦しみながら
「なぜ向こうではなくこちらが撃たれるんだ」
と考えているとそのうち目が覚める。

フロイト的に言うと銃は男性器の象徴としてうんちゃらなので
もしかするとこれは潜在的に誰かに俺の引き締まった尻を狙われてると(ry

こういう感情の起伏って個人的には悪いことばかりではないんだけど(色々思いつくし)
微妙に薬に頼ってるのと、なんかある瞬間に急にDIVE!しそうなのが怖ええ。
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by obtaining | 2010-05-06 10:08 | 未分類