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現在

書き溜め中ー
久々だなこんな書いてるのという感じ。
面白いといいなあ。

どうやって公開するとかはまあ、あれだ。今回どうしよね。
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by obtaining | 2009-08-28 22:34 | diary

ペルソナ4 直斗 SS その2(自慰祭り)

@@

「直斗は悪くないよ。」

ぐしぐしとソファに座った先輩の足元で泣いている僕の頭に、ぽんと手が乗せられる。
ゆっくりとその手が前後して、そのあまりの心地よさに思わずほう、と溜息が漏れる。

「でも、久慈川さんが折角僕に言ってくれたんですよ。それなのに僕は。」
蕩けるような甘えた口調でも、先輩は笑ったりしない。
拗ねたような僕の言葉に、にこりと笑い掛けてくれる。

「判ってくれるよ、きっと。」
「でも、酷い事を言ってしまったかも。折角誘ってくれたのに、僕はまた意地を張ってしまったから。」
「大丈夫だよ。直斗がどうしたいか、ちゃんと考えて、
そして答えを伝えられれば、きっと判ってくれるよ。」


「傷ついてないでしょうか。僕があんな事を言って。」
「直斗は、俺にお弁当を作りたくないの?」
ぶんぶんと首を振る。

「作ってあげたいです。例え下手でも、もしかしたら、その。」
美味しいって言ってくれるかもしれないから。
そう言って、ソファに座った先輩の足の間に入って、先輩の胸に顔を擦り付けながらぎゅうと抱きしめる。
細身に見えて逞しい体にそうやってしがみ付くと、なんだか全てを包み込まれているように、そう感じる。
先輩の体の、とても良い匂いがする。

「直斗は良い匂いがするね。」
おんなじことを考えてくれていたんだ、と
上からの先輩の言葉にたまらない気持ちになって、ぎゅうともう一度抱きしめる。

すると、その、僕の胸の谷間に、先輩の、その、その部分が当たるのを感じる。
凄く熱くて、その、硬い。それが。

「直斗」
少し威圧的な、マヨナカテレビの時のような声で、催促するように先輩はそういう。

「もう、先輩は・・・、そんな、僕に、いやらしい事を・・・」
そう言いながら、僕は先輩の足の間に顔を下ろす。
片手で、二本?三本、くらいかな。
人差し指と中指と、ええい、薬指も口に入れる。
嘗め回すみたいにする。吸ったりもする。
なんだか凄くいやらしい気分になりながら口の中でそれを上下させてみる。

先輩の手が、僕の頭に掛かる。
「褒めて、くれますか。」
「直斗は上手だね、って、褒めて下さい。」
「直斗は上手だって、言ってください。」

先輩は僕が思った通りの言葉を言ってくれる。

「先輩、先輩。」
そう言って、僕は口の中の唾に塗れた指を抜いて、先輩にしがみ付く。

@@

はあ、と溜息を吐く。
勿論先輩は目の前にはいない。
これは僕のマスターベーションだ。
いつの間にか習慣になった。久慈川さん言う所の、一人えっち。
後ろめたい事この上ない行為だ。
無論、部屋には鍵を掛ける。
カーテンも閉める。廊下と、窓の外も一応確認する。
その、万が一にも誰かに気が付かれる様な事はないはずだ。

まあ、だから。
日によってもう少し大胆に先に行く事もある。
その、僕が服を脱いで、みたり、とか。
けれど大抵はここまでだ。
先輩は僕の愚痴をずっと聞いてくれて、そして僕を褒めてくれる。
嫌な事なんて絶対に言わない。
僕がその、先輩のを、その、サービスしてあげると、その、先輩は、とても、褒めてくれる。

「・・・久慈川さんの言うとおりじゃないか。」
思いなおしてみて、先程言われた通りの事をしている自分におもいきり自己嫌悪を感じる。

部屋の隅の鏡に顔を向ける。
髪は乱れ、目は空ろ。枕を必死に抱きしめていたから、服も乱れている。
何となく色っぽいと言えなくも無い気もするけれど、なんだかだらしない姿だ。

久慈川さんがこうだったら、凄く色っぽいんだろうな。と思う。

「何で判ったんだろう。僕はそんなに甘えたがりに見えるんだろうか。」
口に出してみる。
鏡に映る僕の口も動く。

男の子になりたかった。男の子みたいなものに憧れても誰にも馬鹿にされず、
探偵になりたいと言ったって、誰も僕の事を馬鹿にしない。
そういうものに。

そのくせ、部屋ではこうだ。
ぐじぐじ、いじいじと小さな事に思い悩んで、
その度に先輩に甘えて、頭の中で妄想して、自分を甘やかして悦に入っている。

「私は千枝センパイや雪子センパイに負けたくないの!」
凄いなあ。
僕に言えるだろうか。
「僕だけの先輩です!僕だけが甘えるんです!駄目です。僕の先輩です。」
くっく、と喉が鳴った。
男の子になりたい、が聞いて呆れる。

よく判らないな。
何が男の子らしくて、女の子らしいのだろう。
でも今日の久慈川さんは格好が良かった。

好きな男の子の為にお弁当を作るのだ。
ライバルなんて蹴飛ばして、私が一番可愛いって認めさせて、私だけの先輩にするのだ

やってる事は女の子だけれど。
でもなんだか、彼女の言葉が僕には眩しかった。
そう思う。

@@


「お弁当合戦に、勝機を見出すとすれば久慈川さん、僕に言えるのはレシピ通りに作る。という事です。
まず、辛くすれば良い、豪華にすればよい、肉ならなんでもよい、という考えを取り払う事が大事です。
僕も料理はあまり得意ではありませんが、基本に忠実にまず作ってみるべきです。」

後ろから、思い切って声を掛けると、久慈川さんはびくり、と身体を震わせてから向き直ってきた。
顔を見るのが恥ずかしくて、視線を外しながら昨日のケーキ食べ放題の代金の1000円を渡す。


久慈川さんは素直に1000円を受け取ってくれ、そのまま僕の顔をみて少しだけ不思議そうな顔をした後に
なんだかちょっと納得したような顔をして、それからやっぱりあのいやらしい顔でにまあ、と笑ってきた。
初めて会った頃と違って、ほんとうにくるくると表情が変わる。
これが本当の彼女の魅力なんだろうな、と思う。

「直斗、」
「友達として、協力するだけです。」
釘を刺すように言う。

「ふうん、でも、直斗は先輩の事、好きじゃないんだよね。」
悪戯っぽい笑顔。
「ぼ、僕も、ひ、日頃のお世話になっている先輩にお礼をする事には吝かじゃないですから。」

「じゃあ、私が先輩を取ってもいいんだ。」
「・・・・・・その、事については、千枝先輩と雪子先輩に勝ってから話をし、し、しましょう。」

久慈川さんの笑顔が広がる。アイドルというのは本当にずるい。
表情が豊かで、可愛らしくて、何だか僕までおかしくなって、顔が思わず緩んでしまう。
「じゃあ、今日はレシピを決めようよ。」
「そ、そうですね。放課後に、時間があったら。」

ぐいぐいと押してくる久慈川さんが、なんだか頼もしく思える。
というか、なんか、男らしい。

僕も、その、マスターベーションは楽しいけれど、
そろそろそういうのに耽溺するような行為はおしまいにすべき頃なのかもしれない。
その、少なくとも回数を減らすとか。

もうちょっと前向きに、自分の気持ちに向き合ってみてもいいかも。とか。
「僕だけの先輩です!僕だけが甘えるんです!」

あああああ、実際に言ったら皆どうするだろう。
きっと目を丸くしてびっくりするに違いない。
花村先輩なんて、おろおろしてしまったりして。
まあ、絶対に言えないけれど。
それに、言うなら
「『私』だけの先輩です。」とか、
いや、いやいやいや無理、絶対に無理だ。それは無理だ。

なに直斗、笑ってるの?
横を歩いていた久慈川さんが僕の眼の前に顔を出してきて、我に返る。

なんでもないです。と、僕は笑いながら久慈川さんにそう答えた。



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by obtaining | 2009-08-18 13:13 | document

ペルソナ4 直斗 SS その1(自慰祭り)


「直斗はさ、一人えっちって、やっぱりするの?」

がふぁっと口に入れた本日2個目のチョコレートケーキを吐き出しそうになって、慌てて耐えた。
いくらなんでも口に入れたケーキを吐き出すなんてそんなマナー違反をする訳にはいかない。そう思いながら慌てて飲み込む。
思わずそんな事をしかもこんな場所で堂々と人前で口に出した久慈川さんを怒鳴りつけそうになって、
そして口を開いたその瞬間、それよりも今の会話が誰かに聞かれていないかの方が重要だという事に思い至って慌てて店内を見回した。

70年代風のブルージーなロックがかかっている店内。
全体的に白で統一された色合いで、白くてお洒落なテーブルがごみごみしない程度の間隔で大理石風のぴかぴかした床に置かれている。
窓は大きく取られていて日光が明るく店内を照らし出している。
ファミレスなんかとは違った、雑誌に載っているような洒落たお店だ。

そんな瀟洒な雰囲気のする店内を見回して、こちらに注意を払っている、
もしくはあんぐりと口を開けてこっちを見つめているような、つまり今の久慈川さんの言葉を聞いていた人物がいないかどうか探す。

予想外にサラリーマンといった感じの男性なんかもいたりしたけれど特に僕達が注目されているような感じはなかった。
全くもって普通の喫茶店の店内ですよ、という雰囲気で寧ろ周りをきょろきょろと見渡す僕の方が奇異な位に感じられる。
幸い誰にも聞かれていなかったようだという事を確信できるまで周りを見回した後、
ほう、と息を吐く。
全く。冷や汗をかいた。
顔を戻すとしれっと今のとんでもない言葉を口にした久慈川さんが何?といった感じでフォークを口に運んでいる。

「なんでそんな事を聞くんですか。誰かに聞かれたりしたらどうするんですか。」
一度咳払いをしたのだけれど、先程のどきんとした動揺は収まってなかったようだ。
一瞬声をひっくり返しつつも小さめの声で詰問すると久慈川さんはちょっと考えた後、
僕に向かってアイドル仕込みの素晴らしく可愛らしい仕草で小首を傾げて見せた。

「だって興味あったから。」
「興味本位で聞くような事ですか。大体何ですか興味って。
そういうプライベートな事はこういう場で話すべきではないし、
そもそも僕が久慈川さんに教えるような事でもないです。
だいいち久慈川さんは元とはいえアイドルでしょう?
こんな事を話していて、万が一盗聴とかされていたらどうするんですか。」

こんな話を誰かに聞かれたら僕だってたまったものではないが、
久慈川さんのほうがはるかにダメージは大きいだろう。
なんていったって注目度が違う。恥ずかしいではすまない。

僕がそう言うと、久慈川さんは顔の前でぶんぶんと手を振った。
「聞いてない聞いてないって。盗聴器なんてあってもこんなところじゃ机の下にでも仕掛けなきゃ録音なんてされないよ。」
まあ、確かにそうだ。そう思いつつも確認の為にテーブルの下を探ってみる。
「それに、そんなものさっき探しても無かったしね。で、直斗はどうなの?」
にっこりと可愛らしく笑いかけてくる。


う、と詰まる。
「し、しかし、もし後ろの人とかに聞かれたらどうするんですか!」
「その時はその時!少なくともこの声の大きさだったらぜーったい大丈夫だから。で、直斗はどうなの?」

天真爛漫と言った風情で対応してくる彼女に何故だか言い返せなくなって僕は黙った。
溜息を吐く。
少しだけこんな事を考えたからだ。

久慈川さんは僕なんかよりずっと誰かに見られる事に敏感で、注意を払っていて、
盗聴や何かに関しても探偵である僕よりもそういう所に早く気が付くような、
つまり自分が盗聴されるかもしれないなんて事を考えるそういう人生を歩いて来ているのだと云う事をだ。

マ、マスターベーションの話に関わらず、同年代の誰が自分の会話が盗聴される可能性があるかもなんて考えるだろう?
少なくとも探偵などをやっている僕以外、いや僕だって日常会話が盗聴される危険性があるかもしれないなんて事、
どこまで本気でそんな事を考えているだろうか。
それを久慈川さんは常に意識して、そして生きているのだ。
有名税だと一言で言えば簡単な事かもしれないが、
きっとそのプレッシャーは他人が想像できるようなそんな生易しいものではないだろう。

それを彼女は事も無げな事のように言う。
久慈川さんのこういう、なんだかとても重たそうなものを背負っている彼女がいかにも気軽な感じに自分を見せる度に
僕は彼女の可愛らしさに対して羨ましさと、そして軽い嫉妬を覚える。

きっと彼女の背負っているものに比べれば、
男に生まれれば良かったなんていう僕の子供染みた願望は、
馬鹿みたいなコンプレックスは、
鼻で笑うに等しい位の瑣末な事なのだろうなと、そう思う。

まあ、それはそれにしても。だ。
この質問は無いだろう。

「僕がその質問に答える必要性を感じませんね。」
紅茶を持ち上げてつんと顔をそらすと、久慈川さんがいかにも不満、と言った顔をした。
「えー。なんで。」
「なんでと言われてもそんなプライベートな事は話すべきではないでしょう。
い、いくら僕とその、く、久慈川さんがその、…友達だからと言って。」
後ろの言葉は少し勇気を出して言ってみた言葉だった。
その、今の言葉は彼女は僕の事を友達だと思っている。
と、僕が思っていると云う事を吐露した言葉だったからだ。
今までこう云った事は同性異性問わずに言った事は無い。
というよりもこの学校に来るまでそういう関係になれた人自体がいなかったと言った方が良いだろう。

だからこそいってみたかった言葉だったし、そして言えた。という感慨が強い。
けれど多少ぶっきらぼうな言い方になってしまった事は否めなかったし、
思わず久慈川さんから視線を外してしまう事までは止められなかった。
そしてちょっと顔が火照っているのも感じる。

ちらりと久慈川さんを見てみる。
その瞬間失言だった、と後悔が襲ってくる。
案の定というかなんというか、久慈川さんはふふーんと云ったなんだか猫っぽい感じの顔で僕の顔を見ている。

思わず前言撤回したくなりつつ紅茶を煽りながら念を押す。

「…だから絶対に、僕は、そんな質問には回答しません。」
「へえ、言わないって事は直斗、してるって事を白状してるようなものじゃない?」

準備していたかのように間髪いれずにそう答えられて、
思わず噎せそうになりながら紅茶を下ろす。
「そういう誘導尋問には答えられません。じゃあはっきりと言いましょう。
僕はそう云う事はしませんし、興味もありません。」
「ふーん。直斗は、私に、嘘を、つくんだぁ。」

声が大きい。

「嘘なんてついていません。そういう久慈川さんはどうなんですか?」
「私はしてるよ。たまにだけど。だから直斗に聞いてるんじゃない。」

きっぱりと言い切られる。裏目にでた。
久慈川さんは私も言ったんだから直斗も言え、
とばかりにケーキのくっついたフォークを突きつけてきている。

なんなんだ。なんでこんな事を自信を持って言えるんだ。
そんな事、普通隠すものじゃないのか?隠すだろう?言わない筈だ。
なんだか僕が悪いみたいじゃないか。こんな事、言わなきゃいけないのか?
それとも普通の友人同士はこう云う事を話し合ったりするものなのか?
友人同士で?
いやいやいやしないだろう。少なくとも僕の知識の中で、そのような常識は無い。
僕が常識はずれなのか?

「な、なんといわれても僕はそんなことし、しましてません。」
勢いに押されまいとして必要以上に力んでしまったらしい。
声が裏返ってしまって思わず唾を飲み込む。
と、久慈川さんはきゅい、と片方の眉毛を上げた。
「ふーん。…あーあ。直斗は私には本当の事は話してくれないんだ。」
がっくりと肩を落としてくる。
おまけに友達っていったのにい、と小声で付け加えてくる。
「そ、そんなこと言っても駄目です。
そもそも僕はさっきから本当の事を話しています。」

「私のイメージだと直斗は、先輩に褒められたり甘えたりするの想像しながらしてると見たんだけどなぁ。違う?
意外と甘ったれでしょ。直斗は。」

「!!」
思わず立ち上がり、まさか久慈川さん、もしかして!?と叫びそうになって慌てて口を押さえて座る。
これはブラフだ。引っかかってはいけない。
落ち着け。こんな簡単なブラフに引っかかる僕じゃない。
僕ならできる。でも何で先輩っていやいやいやいやいやいや違う。これはブラフだ。
彼女は勘でそう言っているに過ぎない。絶対にそうだ。ばれるはずが無い。
カーテンを閉じ、部屋の鍵を掛けて、万全の準備を整えている。
誰にもばれるはずは無い。・・・まさか、盗聴器?いや、それはありえない。
じゃない、黙っていては駄目だ。これはブラフだ。考えたら負けだ。
すぐに返答しなくては。
顔に血が上ってくるのを感じるけれど、これはそう、怒っているからだ。
そんな事ありえないからだ。
決して、こんな簡単なブラフに引っかかってはいけない。

「そんな筈は無いでしょう。僕は誰にも甘えたりはしないです。
甘えたいと思った事も無いです!
そ、そもそもです。そもそもですよ。
なぜ先輩がこの話に出てくるんですか?関係ないじゃないですか。」

「まあ、私もそういうのは嫌いじゃないけど。でも私はもうちょっとこう、私がリードするみたいな方が好きなんだけどね。」

「ちょっと待ってください久慈川さん。話を進めないで下さい。
話を戻しますけれど僕は何故そこに先輩が出てくるんですかと聞いているんです。
確かにマヨナカテレビ内でお世話にはなっていますし、
リーダーとして尊敬もしていますが、何故そういう行為に先輩が出てくると、」

言った瞬間、しまった。と思った。口が滑った。
にまあ、と久慈川さんが意地悪く笑ったからだ。
テレビの中で見るアイドルっぽい芝居がかった可愛らしい仕草で口を覆う。

「あれぇ?先輩って…私、花村センパイのつもりだったんだけど…直斗は、違うんだぁ。」
くっ、嘘をつけと言いたくなりながら拳を握り締める。

「は、花村先輩なら花村先輩と言うはずです。先輩といえばリーダーの事と思うに決まっています。」

「でもでも、今一瞬で話の内容を理解してたよね。直斗。
普通全然意識してなかったら先輩?え?どっちだろう。ってならない?
なると思うなあ。私。」

ええっ不思議ぃと口を押さえながら凛とした黒目がちの目を見開き、大げさに驚いてみせてくる。
そのくせ目は完全にこちらを見透かしたように笑っている。
くぅっ、腹が立つ。手が自然と握り締められる。
アイドルっぽく両手を振りながらどうして、りせ、判らないなあなどと抜かしている久慈川さんを睨みつける。

と、久慈川さんが一瞬でアイドルっぽい仕草をやめて、あはははは。と笑った。
「ごめんごめん。直斗、面白くってさ。」

@@

久慈川さんはそういった後、こちらに手を伸ばしてきた。
いつもなら手を引いていただろう。でも僕は動揺していたのか、そのままの格好でいた。
久慈川さんの手と、僕の手が重なる。
陶磁器のように真っ白でひんやりとした、
そして紅茶のカップを持っていた所為か指の一部だけが温かい久慈川さんの手が、僕の手を包む。
触れた瞬間、とくん、と心臓がなった。

誰かに手を握られたのなんて、本当に久しぶりだった。
怒っていいのか、手を振り払えばいいのか、
でも何だか手を引くのが惜しくて僕は俯いたまま、混乱していた。

「だってさ、直斗、先輩の事好きでしょ?ばればれだよ。」
真顔でこっちを見てくる。

こういう時、どう返事をすればいいのか。

混乱していた。久慈川さんの意図が判らなかった。
僕は確かに先輩に好意を持っている。たぶん久慈川さんもそうだ。

だから久慈川さんは僕を牽制する為に言った?
まさか。
男性ならどちらを取るだろう。なんてのはこの場合無意味な疑問だ。
僕などそういう意味では先輩の眼中にも入らないだろうから。
確立の問題ではない。僕か、久慈川さんかなんて比較の対象にもならない。
先輩は僕の事を女性だと思っているかどうかすら判らないって言うのに。

それに、なんとなく久慈川さんはそういう牽制みたいな事をしないような気がしていた。普段の彼女は、そういう事をいかにもしそうなのだけれど、
でも、なんとなく、そういう本当の意味で真剣な事は、彼女は正面から言ってきそうな気がする。

だったら何故?
意図が判らない以上、否定するのが一番良いのだろう。
何を言っているんですか、久慈川さん。そんな訳無いじゃないですか。
それで解決するだろう。

でも久慈川さんはさっきまでの冗談めいた顔とは違って真剣な目でじっと僕を見つづけている。
嘘を吐くべきなのだと思う。そしてそれなら早く口にしなければいけない。

でも何故だか口に出せなかった。
ずるい、と思った。
「僕は、先輩のことなんて好きじゃない。」
嘘を吐いた瞬間、先輩も、久慈川さんも失ってしまいそうな、そんな気分になってしまったのだ。
そんなはずは無いのに。

否定も出来ずに、肯定も出来ずに。
答えられずに黙り込んだ僕に久慈川さんはちょっとだけ、
まるで僕の手が壊れ物であるかのように優しく手に力を入れてから口を開いた。

「ま、それはそれとして。直斗に提案があるの。」
助け舟を入れてあげたんだよ。とでもいうように今度は悪戯っぽくにんまりと笑う。
くるくると表情が変わって、可愛いなあ。と思う。
こういう女の子とデートしたりすると、男の子はきっと楽しいのだろう。
僕のような仏頂面ではきっと、駄目だ。

「提案、ですか。」
そう言うと、久慈川さんはうん。と頷いた。
「千枝センパイと雪子センパイ、なんか先輩にお弁当作って一緒に食べたりするみたいなことを計画してるみたいなんだよね。」
それは逆効果じゃないのか。と今までの経験上から一瞬脳裏に浮かぶ。
そして今、久慈川さんが言った言葉の意味にもようやく気がつく。
なんだかぼんやりしている。普段なら人の会話の裏の意味に気付くのは得意な方なのに。
ああ、そうか。千枝センパイと雪子センパイも先輩の事が好きなのか。

ますます先輩が遠ざかる気分がして、顔をしかめる。
そもそも近づいてもいない癖に自意識だけは立派だ。嫌になる。
先輩は素敵な人だ。千枝センパイや雪子センパイが好きになったって何もおかしくなんか無い。
久慈川さんも、先輩のことが好きなんだ。
うん、全然おかしくなんか、ない。
皆、可愛い、とても女性らしい、人たちばかりだし(千枝先輩だって男勝りに見えて実際の所、凄く可愛らしい。)
だれと一緒になっても、きっと、とてもお似合いだ。

「でさ、千枝センパイも雪子センパイもさ、そういうの、私達に何も言わないってのがひどくない?」
そうだろうか。まあ、そうかもしれない。
そういうイベント事は結構まめに連絡くれる人達だし。

なんか、頭がぐるんぐるんと回る。テーブルが近づいてきて、
いや、違う、僕の頭がテーブルに向かって下がってるんだ。
あわてて顔を上げようとして、やっぱりそのまま俯いたままでいることにした。

し か し 僕 は 何 に こ ん な に シ ョ ッ ク を 受 け て い る ん だ ろ う。
千枝先輩と雪子先輩も先輩の事を好き?

「正直このままじゃ雪子センパイや千枝センパイに負けるような気、してるんだよね。」
まあ勝つも負けるも先輩の決める事である事だし。それに僕が選ばれる事はないだろう。
そう考え、そしてその瞬間になやっぱりんだか嫌な気分になって、
それでも曖昧に頷くと、何を勘違いしたか、だよね。
と久慈川さんはぎゅっと手を握り締めてきた。

「でさ。直斗君も、先輩の事、好きでしょ。私達も、お弁当、作らない?センパイ達に負けてちゃ駄目だよ。」
「は?え?いや?僕達が?」

「そう、千枝センパイや雪子センパイのなんかよりずっと美味しい奴作っていくの。
そうすれば、先輩とご飯も食べられるし、一石二鳥。二人でメニュー決めてさ。」

「い、い、いや、僕は、先輩にご飯なんて。」
久慈川さんは何を言いたいんだろうか。頭が回らない。

「いいじゃない。私だって正直に話してるんだし!直斗も正直に話して!先輩のことが好きなんでしょ!?」

「ちょ、久慈川さん、声大き…」

「直斗の力が必要なの!直斗がいれば雪子センパイや千枝センパイにも勝てる!ていうか料理合戦なら絶対に負けない。ここは共同戦線を張るべきだよ。」
「ぼ、ぼ、僕はその、先輩、先輩の事なんかっ!」
一瞬だけ先輩は僕のことなんか、と頭を過ぎって、だからか思ったより大きな声が出てしまう。

でも久慈川さんも負けじと大きな声で僕に言い返してきた。
「嘘つきっ!毎日毎日先輩のこと考えてるくせにっ!お弁当作ったら褒めてもらえるよ
ありがとうって頭撫でて貰えたりするかもしれないんだよ!」

ああああああああああ。頭に血が上っていくのが判る。
もう口にする気力も無い。まさか久慈川さん、あなた見たんですか!?

「私には判るのっ!直斗、そういうことして欲しいんでしょ。」
「ぼ、ぼ、僕はそんな事、考えた事なんて無いですっ!!」

「嘘っ!直斗、私が探索得意だって知ってるじゃない!いっつも後ろから見て全部判ってるんだからね!
私に手を握られただけで嬉しそうにして、先輩に褒められたらもっと嬉しいって考えないの!?」
がたんっと立ち上がる。テーブルの上の食べかけのチョコレートケーキが跳ねる。
周囲の目が僕に集まるのが判る。
「ぼ、ぼ、ぼ、僕は、」

「私はね、やってみたい事を想像するだけでやらないなんて嫌。そう思ったの。
皆に会って、直斗にも会って、そう思えるようになったの。
直斗にもそうして欲しい。だから一緒にやろうよ!
私は千枝センパイや雪子センパイに負けたくないの!その為に直斗が必要なの!
一緒にセンパイにお弁当、作ろう!」

僕は、そんな事を望んでいるだろうか。
望んでいる。のだろう。
なんで、この人はこんなに僕の事を見たように、僕以上に判っているように
「ぼ、ぼ、僕はそんな事しませんっ!」
喫茶店中の視線を浴びながら、走り出す。
「直斗っ!」
お勘定、と頭の中で一瞬過ぎったけれど、そのまま店を飛び出して。
僕は今までで初めて位に、何かを振り払うように思い切り走った。
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by obtaining | 2009-08-18 13:09 | document

昨日

のコミケはお疲れ様でした。
yukiさんに連れられ、秋葉原にて無事、フィギア童貞も破ることが出来ました。

スピーカーの上に鎮座してます。
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終盤酔っ払い、そとにわさんと喜屋武さんの車で送って貰った際になんかすげー愚痴った気がします。

うあああああああああご迷惑を・・・・
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by obtaining | 2009-08-17 23:22 | diary

documentとSS更新

documentに「君の目を見てあたしは死ね、と言うわけだ」を追加(挿絵はご存知そとにわさんです。挿絵はblogのより増えてたりするですよー)

SSに以下を追加
ペルソナ4 雪子(自慰祭りシリーズ)
ペルソナ4 千枝(自慰祭りシリーズ)
ペルソナ4 りせ(自慰祭りシリーズ)
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by obtaining | 2009-08-10 23:07 | diary

君の目を見てあたしは死ね、と言うわけだ

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「おら、早くスカートを脱げよ。」

眼の前の人間を見ながら、あたしは恋人でもないこの男に何でこんな事を言われているんだろう、と当たり前の事をやっぱり改めて思った。

「変態。」
とあたしがいうとニヤニヤと笑う。

高校の時はラグビーをやっていたという幅の広い体、全体的に見て四角いとしか形容のしようの無い顔に顔に短く刈り込んだ髪が乗っている。
顔つきは悪くは無いのだろう。眉毛は整えられているし、不快感を催すという類の顔ではない。でも顎に生やした髭はごつい体付きにあいまってその顔を凶悪に見せていたし、
目は細く、そして落ち窪んでいて、笑っているようでいて決して笑っていないように見える。そして何よりも笑った時も、イラついているような時も、眼の前の男はあまり顔の各パーツを動かすような事が無かった。
つまりは表情があまり無かった。
それが一番恐いのだと思う。
その事にあたしは、結局こんな事になるまで気がつかなかった。
この男の口から出てくる言葉に気を取られて、顔なんて見ていなかったからなのだろうと思う。
あたしは今、この男に向ける言葉とは逆にガチガチに緊張するほど恐怖している。


「林田には気をつけたほうがいいよ。あいつ、女の子酔わせてやっちゃったみたいな事言ってた事あるし。」

そんな馬鹿な。と思っていたあたしの方がバカだった。

林田君は、とてもそんなことをするような人には見えない。そんな事を思っていた事もあった。大学の先輩としては見た目とは違って誰にでも優しく接していたし、話も上手かった。体格の良さと少し不良っぽいその仕草に女の子からの人気もあった。

あたしは寧ろ、その噂を聞かせてくれた宮田君の方を疑った位だった。
宮田君は背が低くて痩せこけていていつもリュックサックを背負っていて、誰とでも会話をする時にはなんだかへらへらと笑っているような話し方をしていて、
そして多分私の事が好きだったのだろう。良く私に話し掛けてきていた。
一時期は毎日のように夜に電話を掛けてきて、私は宮田君に「私には彼氏がいるし、もう電話してこないで下さい」とメールをうった事もある。
つまりはそれなりにキモイ奴だったのであたしには宮田君のその言葉は全くのやっかみに聞こえたのだ。
それを宮田君が言ったのは授業からの帰り道で、林田君が私に話しかけてきた後のことだったから尚更だった。林田君が私の前から手を振って歩き去ったのを狙い済ましたように後ろから現れてそう言ってきたのだから、私がそう考えたのも無理は無いと思う。

バカみたい。
そりゃ、君じゃないのか。キモいんだよ。
と、そうあたしは思っていた。

そしてそれが間違いだと気が付いた時にはもう遅かった。


一週間前の金曜日の夜はちょっと飲みすぎた。
大学の友達の美紀と美沙に誘われて美紀お勧めという
大学のすぐ近くのイタリアンレストランで飲み始めたのだけれど、飲みつけない白ワインを3杯も飲んだのが原因だろう。1時間もする頃にはあたしはかなり酔っ払っていた。

ふとあたしが気が付いた時にはいつのまにか林田君と、神原君と、佐々木君が合流していた。

林田君は面白い話をぽんぽんと聞かせてくれて、私達は笑い転げていた。
そして神原君がバイト代貰ったばっかりだから、遠慮せずにどんどん飲めよ。とそう言って、どんどんワインをあたしに飲ませてきた。
胡乱な頭でなぜあたしだけこんなに飲まされるのだろうと考えながらあたしは彼氏の愚痴や、セクハラをして来たサークルの先輩の話なんかをして、そして林田君の話に笑い続けた。

そして次の瞬間、気がついたらあたしは1人暮らしにしてはやや大きめの林田君のワンルームのベッドに寝ていて、隣には裸にパンツ一枚を穿いた林田君と、そしてベッドの下には同じ格好をした神原君と佐々木君が眠っていた。

4人のうち、あたしだけが何も身に付けていなかった。


@@

「変態でいいからさ。あ、スカートじゃなくていいや、パンツだけ脱げよ。」
ニヤニヤと笑いながら大きい身体をベッドに腰掛けさせて、あの三白眼ぎみの表情の無い目であたしを見つめてくる。

「本当に、変態じゃないの?」
「いいから脱げって。」

「あたし、やっぱりケーサツに訴える。」
あたしはそう言った後に林田君の顔を見て、
そしてやはりあたしの言ったその言葉に何の意味も無い事が判ったので、
スカートの中に手を入れた。

次の日、美紀と美沙には心配そうに昨日は林田君にちゃんと送ってもらえたのかと聞かれ、あたしはうん、ちょっと飲みすぎちゃったね。とそう言って笑った。

林田君はあたしの下着には何の興味も無いようで、あたしが下着を脱いで床に落としても私の下着に視線を動かしもしなかった。

「今日は神原君と佐々木君はこないんだ。」
「来るよ。」

自分で挑発するようにそう言ったくせに、愕然とした気分になった。

「な、なんなの?さ、最低・・・あ、あたしの事何だと思ってるの?彼氏いるんだからね。」
「最低じゃないだろ?あの日は俺は別におまえを家に送ろうとして、そうしたらお前が家に来たいって言ったんだろ。」
「何言ってるの?そんな事、あたしが言う訳無いじゃない。」絶句する。
そんな筈は無いし、林田君の言っている事は絶対に嘘だ。
でも眼の前にいるのは表情の無い目の、軽くあたしの倍はありそうな体の大きさの男だ
あたしの言葉は何の意味もなさない。

「で、皆にSEXして欲しいってお前が言ったんだぜ。」
「嘘つき!じゃあ、じゃあ、」
必死で言葉を探す。そもそもあたしが林田君の家に来たいなんて言った事、その事からが絶対に嘘だ。それなのになんであたしはこんな事を考えなきゃいけないんだろう。

「土曜日も、日曜日も帰してくれなくて、水曜日もあたしの事呼び出しておいて、こ、こ、こんなの、犯罪じゃない!この、レイプ魔!!」
「俺が来いって言ったらおまえが来ただけだろ?」
「ウソつき!ウソばっかりじゃない!!」
「じゃあ、ビデオ見てみるか?お前、まだ見て無かったよな。」
「やめて!」そう言って、笑いながらテレビとビデオのリモコンに手を伸ばそうとした林田君の手を抑える。

結局、月曜日警察に行けなくて、水曜日にもそして今日も呼び出される原因となったそんなものを、きっと意識の無いあたしを嬲るような酷い映像に違いないそれを、わざわざ確認させられるみたいに見せられるつもりは無かった。

「…死ね」
「なんだよ、俺は別にビデオ見てみるかって言ってるだけだろ。」
「そ、そんなの記憶ないし、なかった時のだし、それに、そんな事関係ないじゃない。最っ低だよ。返してよ、それ。」
「ビデオは元々俺のだろ。なんでお前に返すんだよ。」
「じゃあ消してよ!!」
「だから、俺のビデオだろ?」
何でこんな、徒労感に包まれる。
聞き分けの無い子供に話しかけているような、小学生の頃の意地悪な男の子に相対しているのと同じような気持ちになる。こちらの方がより最悪だけれども。
あたしの言いたい事を、そしておそらくは誰に聞いたって正しく理解してくれるはずのその言葉を知っていてわざと理解しない人間に何かを判らせるなんて無理だ。
あたしはどうしたらよいのか全然わからない。

あたしが俯いた瞬間、手を引っ張られる。
人間が出してるんじゃない、何か恐ろしいものが出してるように思えるくらいの力であたしの身体は引っ張られて、ベッドに押し倒される。

林田君の手があたしのスカートの中に遠慮無しに伸びる。
あたしが渾身の力で閉じている脚の間にねじ込むように簡単に腕を入れてくる。
「お、ちょっと濡れてるな。なんだよ。」

指でぐい、と押し入られて、必死で声を噛み殺す為に歯を喰いしばった。
諦めの気持ちと、憤怒にも近い屈辱的で最悪な気持ちが入り交じっていた。

その瞬間に、バタンと、玄関の扉が開くのを聞いた。
別にそれが何かの助けだとは思わないし、寧ろその逆なのだという事は判っていたけれど何故だかガチガチに緊張しきっていた体の力が抜けるように感じた。

安心したのか、それとも諦めたのか。間違いなく後者だったけれど、あたしは前者だと思いたかった。
でも一瞬後にやっぱり自分が考えていたよりももっと最悪な異変を感じて、あたしは林田君の腕から逃げようともがいた。
林田君はあたしのスカートの中に手を入れたまま、まるでお風呂に入りたがらない小さな子猫を抑えるか何かしているかのように簡単にあたしを抑え付けていた。

玄関から聞こえてきたのは、二人以上の人間の、それも男の声だった。
その話し声が二人じゃなくて、二人以上である事に気がついた瞬間に、あたしは眼の前が暗くなるような恐怖感を感じてもがき続けた。
玄関で靴を脱いでいるのだろう。がやがやといってもいいような音が聞こえて、
そして林田君から逃れようともがいているあたしの眼の前で、部屋の扉が開いた。

「よう。」と、林田君が、あたしは必死で力を入れて林田君の手や、身体を押し返そうとしているというのに平然とした声を出した。

あたしは見たくも無かったけれど部屋の扉の方を見て、
そしてどやどやと5人ばかりが部屋の中に入ってきたのを見て絶望的な気分になった。

「・・・な、なんなの。」
背の高い神原と、女みたいに髪を長く伸ばした佐々木に向かって叫んだ。
あたしのその声は少しかすれていて、恐らくばればれだろう、怯えきった声そのものだった。
どうしてこいつらみたいにあたしはドスの効いた声を出せないのだろう。
そんな事を考えた。

「やだっ!なにっ!なんなのっ!」
神原と佐々木以外に入ってきた男達は不良ぶって大人びた格好をしているけれど
随分とあたしよりも年下の、多分中学生位の男の子達と言っていいような奴らだった。

その男の子達があたしと林田君がもみ合っているのを見ていいのか、悪いのか判らないような顔で見ている。
「くるのはええよ。」と、また林田君が平然とした声を出す。

「こんちはっす。」
「ちゃーす。やべ、すっげえめっちゃめちゃ可愛いじゃないすか。」
「こんちはす。…すげぇ。やっべ。」
その男の子達は、私がいないかのように、林田君に挨拶をしていた。

「・・・死ね。最っ低!!なんなの!?」
今度は大きな声が出た。男の子達がびくりと震えた。
林田君が舌を打つ。
瞬間、林田君の開いた方の手がシャツをまくりあげてきて、
あたしのブラジャーが皆に晒される。
「やだっ!なにっ!やめてよ!犯罪だからね!こんなの!!」

あたしが叫ぶと、又男の子達が今度は見てはいけないと叱られたように視線を逸らせた。。
でもあたしのターンはそこまでだった。

「おう、お前ら、ビデオ見てみるか?」あたしが叫び、部屋が静まったその瞬間、
神原君が、私の声なんて聞こえなかったようにその子達の1人の肩を叩きながらいかにも先輩風に声を掛けたのだ。

え。

「やめてよ!」
叫ぶ。

男の子達が息を吹き返したように神原君にほっとした顔を向けた。
「あ、見てみたいっす。」
肩を叩かれた一番大柄でさらさらの茶髪を真ん中で分けた男の子が頷き、
それと同時に他の男の子達も同じように頷いた。

神原君がテーブルの上に乗っているテレビとビデオのリモコンを取るのを、
あたしはさっきよりももっと絶望的な気分になって林田君に抑えつけられながら見ていた。

「うわ、すげえ。」
テレビに映像が映って、男の子の1人が、本当に思わずといった感じで声を出した。
もう1人の男の子がテレビに映っている画面と、あたしの顔を交互に見た。

「・・・や、やめて」
無駄だと判ってるのに、あたしは呟いて、顔を俯かせて、それでもテレビから出てくるあたしのあたしじゃない声に我慢が出来なくて、テレビの画面を見た。

林田君の家のSONY製の30インチ位はある大き目のブラウン管のテレビに映っていたのは…
全裸で、騎乗位の体勢で、ベッドの上に寝転がった林田君の上で思いっきりおっぱいと髪を振り乱して悶えまくっているあたしの姿だった。

カメラは神原君か、佐々木君が持っているのだろう、ベッドの上側、林田君の頭の側からあたしを正面に撮ったアングルだった。

あたしは両手を林田君の胸に当て、明らかに自分の意思で腰を前後に振っていて、林田君が私の腰に手を当てながら時折下から突き上げるように腰を動かしていた。

『やっ……す、す、すごいっっ!!…ど、ど、どーなっちゃうの、どーなっちゃうの???あっ・・・やあっ・・・ねえっ!林田君っ!すごいっっ!ねえっ!あたし、ねえっ!どーなっちゃうの???』
『…おら、っ…どうだ?なあ、こうすると気持ち良いだろ?』

テレビの画面から林田君の声がして、画面の林田君があたしの腰を持って、下から突き上げるように腰を動かした。その瞬間、画面のあたしは首をがっくりと俯くように折って、何度も頷くように動かしながら、自分で腰をいやらしく前後に動かしていた。あたしの腰の動かし方だ。と思った。

『…うん、うん、…あっ…んんんっ…すごいっ!なんでっ・・・すっごい気持ちいいっ!!!』
『…うっ、おっ…こ、こんなとこ彼氏が見たら…どう思うだろうな?』
『…しっ、し、知らないっ…い、いまっ…あんっ…今は、……』
『ううっ…んっ…おらっ、今は…何だよ?』
『……あっ・・・いやうっ!…ううんっ!今はっ!……
…やだ、もういきそうなのっ!いくっ!ねえ、林田君っ!すごいのっ!もういっちゃうからっ!』
『なにでいきそうなんだよ。言え!誰のでいきそうか、言ってからいけおら!』
『……ああもうっ!だめっ!もうだめっ!そんなの、なんでもいいから!』
『言え!……っ!おら!』
『…林田君のおちんちん!ああ、もう、あたし、すごい、あうっ…彼氏のじゃなくて、んっ!林田君のおちんちんでいくのっ!!!!!』

男の子達の1人が、もう一度「すげぇ」
と言って、
あたしは呆然としながら、画面を見つめ続けていた。






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自分の肌が汗で滑っているのが判る。勝手に自分の意思に関係なく体が反応するのがこんなに悔しい事だなんて事は今まで考えた事も無かった。

あたしの腰がくんっとあたしの意思に反して前に突き出すように動いて、唇から自然にんんっ!と堪えたような声が漏れ出てしまう。
あたしの中に舌を突っ込んでいた男の子が顔を上げて
「よっしゃ!」
と言った。

あたしは、上半身素裸に、下はスカートだけを穿いた格好にされて、あたし以外のこの部屋にいる6人は服を着ていた。
ベッドに腰掛ける体勢にされて、林田君があたしを背中から抱えるようにしていて、
あたしの脚の間に男の子が顔を入れていた。


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ビデオを止めた後、
林田君があたしのシャツを脱がせながら、「お前ら、こいつのマンコ、舐めてみろ。」と、そう言ってスカートを捲り上げてきたのだ。

そして「お前ら、ちゃんといかせろよ。」
そう、林田君は脅すような声をその男の子達に言った。

男の子達は御互い顔を見合わせた後、一番体格のいい、先程神原君に肩を叩かれた男の子が一歩前に出てきた。
あたしの、下着の穿いていない、スカートの中をじっとみていた。
あたしはさっきの映像がまだ頭の中に残っていて、
きっと、この男の子ははじめて見るのだろう。と、なんだかそんな事を考えた。

男の子は林田君に言われるまま床に座って、あたしのスカートを捲くって、あたしのそこをまじまじと見つめてきた。あたしに見てもいいかどうかも聞かなかった。

林田君があたしの胸を後ろから触ってきた。
男の子が、そこを見て、そして、あたしの顔を飛び越してあたしの事を後ろから抱えながら胸を触っている林田の顔を見た。
「胸とか、触ってもいいっすか。」
と、林田君に聞いた。あたしではなく林田君に。

林田君が鷹揚に頷いてあたしの胸から手を離して、膝立ちになった男の子があたしの胸を触ってきた。

「すげっ」
と呟いて、あたしの胸を揉み、乳首を触った。
「やめて。」
あたしはそう言って思い切り嫌そうな顔をしてやった。

男の子は少し傷ついたような顔をして、林田君が笑った。
先程の舌打ちしていた林田君とは違った。もう余裕を取り戻したような笑い方だった。

「ちゃんと舐めろよ。いかせなかったらぶっ飛ばすからな。」
林田君がそう言って、茶髪の髪を真ん中で分けた男の子は忠実そのものといった顔で頷いた。
もう二人の男の子が、穴の開く位、あたしの胸とその男の子とを交互に見ていた。

「おまえら、こんな子学校にいねえだろ。」
と、神原君が言い、悪ぶった男の子達が頷いた。
「超可愛いっす。」
「ありがとうございます。」
「俺らに感謝しろよ。」
それを見て笑いながら佐々木君が言った。

男の子の両手がスカートを捲くった後にあたしのそこを開いて、
男の子の顔が、あたしのそこに押し付けられた。茶色に染めた髪があたしのお腹に乗った。そこにぬるっとした感触を感じた。
絶望的に気持ち悪いけれど、その中の奥にやっぱりそこを触られた快感があって、
あたしはきっと感じてしまう。と、そう思って、そしてそうなったことを想像して屈辱感で一杯になった。
「やめてよ。」
とあたしは言ったけれど、勿論誰も聞いていなかった。

あたしはバンジージャンプの飛び込み台みたいなものだ。
そう思った。

貴様ら、大人になりたいか。
サー。イエッサー。
そうが、なら、この女のマンコを舐めるんだ。
サー。イエッサー。
きちんといかせてみろ。
サー。イエッサー。
そうしたら貴様らは俺達の仲間だ。
サー。イエッサー。

彼氏と一緒にみた、というよりも面白いからと見させられた、
何だかやたらと威圧的な教官が新しく軍隊に入った兵隊を鍛える映画を思い出しもした。この男の子達はあたしのそこを舐めて、大人の第一歩を踏み出したような気分になるのだ。
そして踏み台の事など、考えもしないのだろう。

男の子は先輩への忠実さと、そして多分興味と、興奮した感情であたしのそこを舐め続けた。
林田君が両手であたしの胸を掴んで、後ろから揉み立てるようにしながら
「手伝ってやるよ。」
と、そう言った。
そして手を動かしながらあたしの乳首が硬くなったと言って、執拗に責められた。


30分位は我慢したと思う。いや、20分か、15分だったかもしれない。
最初、あたしが腰を動かした、と言って男の子が顔を上げた。
「馬鹿じゃないの?」
とあたしは答えて、男の子は又傷ついたような顔をした。
「感じてんだろ。乳首、がっちがちだぜ。」
と、そう林田君が言った。
両手の親指と人差し指であたしの乳首を摘んで、ぎゅうと前に引っ張った。
痛みとないまぜになったさっきからあたしの中に溜まって来ていた何かが
頭の中で弾けて、声になって出た。

あんっとか、うんっとか、そういう声だったと思う。

あたしがその声を出した瞬間、あたしのスカートに顔を突っ込んでいる男の子が顔を上げてあたしの顔を見た。
その男の子だけじゃなくて、林田君や、にやにや見ている神原君や佐々木君、あたしのおっぱいをじっと見ていた男の子達まであたしの顔を見ていた。

一瞬後、まるであたしの声が号令を掛けたように男の子が顔を下げて、クリトリスの部分を舐めた。
あたしは、歯を喰いしばって、声を抑えたけれど男の子が
「すげぇ濡れてる。」
と、そう言った。
その事は判っていたから恥ずかしさで汗がどっと出るように感じた。
「うお、すげえ、首まで真っ赤。」
とあたしの顔が赤くなっているのを神原君が揶揄するように言った。

いつのまにか神原君はビデオカメラを構えていた。

「やめて」
と言った瞬間、男の子が舌をあたしの中にねじ入れてきて、林田君がおっぱいを持ち上げて皆に見せ付けるように揉んだ。

又声が出て、もう駄目だ、と思って、あたしは少しだけ悲しくなった。
あたしはバンジージャンプの飛び込み台だ。

「気持いいですかー。」
ビデオカメラを抱えながら神原君が言って、あたしはがくがくと首を振った。

茶髪の男の子が、じゅるじゅる、と音を立てた。
あたしのおっぱいを両手で揉みながら林田君が耳元で
「いけ、いきそうだろ。いっちまえ。」
と、囁いてきて、あたしは死んでしまえ、と思いながら腰を男の子の口に押し付けた。


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それからあたしは林田君のベッドの上で全員のおちんちんを入れられた。

次々入れられて、最初のうちは数時間もずっと入れられっぱなしだった。
途中で彼氏から電話が掛かってきて、私はそれに出させられた。
彼氏は機嫌よく話していて、あたしはその最中ずっと、林田君におっぱいをもまれながら佐々木君に手で弄られていた。

彼氏と話している最中に、2回いった。

佐々木君が入れようとした時に、あたしは受話器の口にあたる部分を抑えて、声が出てしまうから、お願いだから待って。と言って、電話を切るまで待ってもらった。

電話の向うの彼氏の声は能天気で、
ああ、もう駄目だな。と、あたしはそう思った。

あたしを助けてくれないなんて、なんて酷い彼氏だろう。
と、そう思った。

あたしはいく度にそれを言わされて、それの回数を言わされた。
あたしはどこまで我慢できるかな。と、そう思って、そして10回くらいまで我慢すればいい、とそう思う事にした。

佐々木君に正常位で10回目、いかされた時に15回目まで我慢しよう。とそう思った。
男の子達は交代で休憩していて、誰もあたしに入れていない時はあたしはビデオカメラの前で脚を広げさせられたり、その部分を男の子達に観察されたりした。
どのぶぶんがどうなのか、説明させられたりもした。

もう我慢できない。そう思ったのは22回目だった。
その時あたしは四つん這いの格好で林田君に後ろから貫かれていて、
あたしの口には男の子の1人のおちんちんが入っていた。

激しく突かれて、私の中が派手にひくついて、
あたしが背中を逸らしながら男の子のおちんちんを口から出した瞬間、
林田君があたしの髪の毛を掴んでぐいと引っ張った。
まるで馬の鬣を掴むように。あたしの顔ががくん、と反り返った。
「今ので何回目いったんだよ。」
さかさまの林田君の顔はにやにやしていて、でもやっぱり表情は無かった。

ついさっきあたしは21回と答えたばかりだった。
「二十…二回目。」
あたしがそう言うと皆がどっと笑って、それであたしはもう我慢できないと、そう思ったのだ。
「もうやめてよっ!」

そう叫んで、身体を前に倒した。林田君のおちんちんがあたしの体からぬぽっと言う音を立てて出て、あたしは凄く濡れていたんだ、と思ってその音だけで恥ずかしくて死にそうだった。

「変態っ!この、レイプ魔!!最っ低!!」

あたしは拳を握り締めて林田君の胸に殴りかかった。
あたしの拳はぽこんという軽い音を立てて林田君の胸に当たり、
あたしは本当に力を込めて、何回も殴りつけたのだけれど、
拳は林田君の胸の筋肉にただ当たるだけだった。

周り中が笑い続ける中、
あたしは泣きながら両手で林田君を殴り続けた。





WEB拍手
挿絵は外庭さんによるものです。
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by obtaining | 2009-08-01 08:26 | document