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来年の予定(HP刷新)

ついでだからhtml?CSS?何それ。なうにさんが頑張る来年度のHP刷新予定

■今年度のやりのこし
・CSS等の整理(今年about,Hits_sp、document、剣とHitsの半分しかやれなかったのを残り全てに。)
・GHと山馳村をdocumentに移動
・AWAMをdocument_adに移動?(検討)
・35人目を特設に


■来年度の目標
・文字化けするとか言われる問題。(どこがどうなのかよくわからん。)
・フレームの左メニューがそろそろ縦長になってきてるのでグループ化してぱたぱたできるようにさせたい。(どやんの?)
・今左メニューで選択したどのページ読んでるのか判るようにしたいなあ。(今でも下線が消えるとかあるけど)
・各フレームページから他のフレームページに移動出来る用に。(具体策無し)
・前からちょこちょこ要望のあった携帯対応(フレームじゃ無くせば携帯でみれんだっけ?)
・テキスト出力?(これは俺用)

・blogだが、最近の更新項目ってタイトルで一覧表示できないのかなあ。カレンダーと月毎だけじゃ判り難い。
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by obtaining | 2008-12-17 11:33 | diary

Swastika eyes 2-3

「…た、隊長様にはもうお、お判りかと」
俺がごく普通に話掛けてていただけに、俺の事場は恥辱が深かったのだろう。
クリスタは首を俯かせながらそう答えてきた。
エルナンがクリスタの顎を持ち、俺の方へと向けながらクリスタの耳元で
通常から低い声を使用する事を定めとする偵察隊特有の喉から出る様な一種独特の通らない声で騒いだ。
「お前のどこを使って頂きたいのか隊長殿がお聞きしてるんじゃねえか!隊長殿にお答えしねえか!」
「ああ…。」
エルナンの言葉にクリスタはきゅっと唇を結ぶようにした。
そして脚が閉じるような動きを示した。
気が抜けたのかもしれない。逆に言えば気力を保っていなければ脚を開いてなどいられないのだろう。
立てていた膝を閉じるようにしてベッドに下ろしたクリスタの動きで
腰に纏わりついていたスカートが膝まで落ちてスカート本来の働きを取り戻す。

「おら、隊長殿にしっかりお答えしねえか!」
垂れ落ちて来たスカートをセルヒが捲くり上げ、再度クリスタの脚をM字型に大きく開かせる。
更にエルナンが後ろから軽々とクリスタの身体ごと腰を持ち上げ、
突き出すようにクリスタの腰を前方に押してクリスタのその部分を見えやすくなるようにこちらに向ける。
と、
先程までより更にあからさまに俺に向かってその部分を突き出したその格好にクリスタは我慢できなくなったのだろう。
いやいやと何度も首を振った。

「おら、どうなんだ?」
「・・・ああ・・ダメ・・・・ここ、・・・ここです。今、私が、隊長様に見ていただいている所です。」

「そうか、ようやく判ったぞ。クリスタはここを使ってもらいたいと、そう俺に言っている訳だな。」
そういって大きく開かされた脚の中心にある僅かに綻んだそこをじっくりと眺めるとクリスタは両手で顔を覆った。

「ああ…やあ・・・見ない、で・・・恥かしいんです、本当に・・・」
「見ない方がいいのか?」
「…ああ…やぁ…もう…早く、早くご、ご覧になって下さい。お願いです…ああ・・いやぁ・・・」

「よし、じゃあ見てやろう。しかし綺麗な色をしてるじゃないか。肌といい、色素が薄い。」
「あああっ!そんな・・・見て、いやぁ・・・」

「辺境者のテッセル人にしちゃあ礼儀作法も悪くない。毛の薄いところなんかは俺好みではあるな。」
「ああぁ・・・そんな、やぁ、やあ、いやぁ・・・」
両手を顔に当て肩まで羞恥に紅潮させながら、俺に向かって全てを曝け出した格好でクリスタが激しく横に顔を振る。
エルナンに軽々と持ち上げられた滑らかで白い肌がその動きに合わせて揺れる。

しかしこれだけの女なら人別合わせの時に偵察隊部隊長殿の目に止まってもおかしくは無かったな。
と、目の前のクリスタの体を見ながらそう考えて理由に思い至った。
馬鹿か。このエルナンかセルヒか、どちらかが人別合わせの際にさっさと目を付けて引きづり出したに決まっている。
自分も下っ端の時はそうだったと思い出す。

軍隊とは不思議なもので、その関係性を煮詰めていくと上官と直属の部下、それだけが全てとなる。
上官は全ての部下に見限られたら最後だし部下はたった一人の上官に睨まれたら最後だ。生死に関わる。
結局は敵と相対する時に近くにいるのは直接の上官か、直接の部下のどちらかでしかない、という事だ。
つまり御互いが一蓮托生で、そしてこれは上官と部下の人間関係だけではない。
手柄や失敗など全てにおいてその意識は共有されるのだ。

だから下っ端の兵隊は雲の上の偵察隊部隊長などより、
直接の上官である小隊長の俺に手柄を立てさせようとする。
俺も部隊員だった時は、上官の小隊長の為だけに動いた。
そうすれば俺の覚えも良くなるし、俺が出世をすれば結果として自分も引き上げられるという訳だ。
現に俺がただの部隊員だった頃、直属の上官だった小隊長殿はその後偵察隊部隊長殿となり、俺は引き上げられて小隊長になっている。
エルナンとセルヒもあの時の俺と同じように考えて動いていると言うわけだ。

まあ、無論自分たちでつまみ食いをする事は忘れていないようだが。
まあ皇国軍でも最も精強で最前線に立ち汚れ仕事も行う偵察隊の一員だ。
この位の目端の効く奴でなければ使えないというものだ。
そう考えればエルナンとセルヒの行動は中々可愛くもある。

「少し濡れてるようじゃないか。エルナン、貴様のをしゃぶってたからかな?」
「ああ・・・いやっ!・・・」

目の前に開かれたクリスタのそれを見ながら論表するようにそう言うと、
後ろからクリスタを抱き上げたまま、嬉しそうにエルナンが髭面を綻ばせた。

「いえいえ、ははは。隊長殿。そんな事はありませんよ。
このテッセル女、隊長殿のお役に立ちたくて待ちきれなくなってるんですよ。」

「隊長殿を気に入ったんですよ。さっきいた亭主なんかよりよっぽど隊長は男前ですからね。」
セルヒが茶々を入れるように言う。

「その、どうですかね?隊長」
エルナンが先程よりは大分安心した声で俺に口を開いた。
俺の反応が悪くないのはもう十分に判っているだろう。
つまりはこの問いは、俺から『よくやった。』という言葉を貰いたいって訳だ。

ここら辺は上官と部下の阿吽の呼吸と言うものだった。
上官は部下の手柄には褒美で与えてやらなければならない。
与えすぎてもいけないし、少なくてもいけない。

エルナンとセルヒに顔を向ける。
「命を掛けて王国の支配から開放した皇帝陛下に感謝し、
皇国の部隊に礼をしたいと考えるこのクリスタという女のように
そういう正しい心構えを持つ町人の振る舞いを受けるというのは俺も吝かじゃあない。」

俺の言葉に明らかにエルナンとセルヒがほっとした顔をする。

「部隊の仕事ではないとはいえこのような殊勝な町人を上官に紹介する。
貴様らのこの行為を間違っているとは俺は思わん。見えぬ勲功と言うものもあるだろうな。
先程部隊長殿が今回の作戦の成功に際して有難くも幾ばくかの褒美を出すと言っていた。
我が小隊は一番乗りだったからな。このように見えぬ所で地道に働いている貴様らも推薦の対象になるかもしれんな。」

これ位で十分だろう。
大きな作戦が成功した際に功労者に出る偵察隊の報奨金は通常、隊員に支払われる金の3か月分以上にもなる。
決して安い額ではないしそう簡単に貰えるものではない。
俺の言葉は想像以上だったのだろう。エルナンとセルヒはお互いの顔を見合わせている。

「しかし、乳の方も見ないと、まだ何ともいえんな。」
報酬の話は終わりだ。そういう意味を込めて冗談めかして言うと、エルナンがにやりと笑って頷いた。
後ろから抱えられたままの格好のクリスタが俺の言葉を聞いた瞬間、
顔を覆ったままいやいやと首を振った。

「おら、隊長殿にこっちもお見せしねえか。」
そう言ってエルナンが乱暴な手つきで胸を覆っていた薄い胸当てを上にずりあげた。
「あああああ!・・・」
思ったよりも豊かな乳房がぷるんと露になると、クリスタが抑え切れないように声を漏らす。

細身の体型の割にクリスタの胸は豊かだった。
強い弾力を思わせるように重力に反してつんと上部に持ち上がり、
曇り一つ無い真っ白な肌を少量の汗が更に滑らかに見せている。
エルナンに抱えられている為に真っ白な乳房全体がぐっとこちらに突き出され
色白の肌に似合う淡い桜色を少し色づかせたような乳首が先端に光っている。

思わずおお、と声を漏らすと俺が見ているのが判ったのだろうか、クリスタが身を縮込ませるようにした。
「ああ…」

「おらあ、何だお前、もう乳首がピンピンじゃねえか。しっかり隊長殿にお見せしろ!」
エルナンがぐっと胸を張らせるように両肩を開かせ、胸を突き出させる。
今やクリスタは腰の辺りに蟠ったスカートと首元に引っかかった薄い胸当て以外は
エルナンに胸を、セルヒに脚を広げられてその女の大事な所全てを俺に向かって見せるように露にさせている。

部屋の中の4人の男にその姿を見られているからか。
エルナンの言うように確かに乳首は先端でつんと尖っていた。

「そこを触るとクリスタがどうなるのか興味があるな。エルナン、貴様が触ってやったらどうだ。」
「えっ!・・・きゃ・・・あっ!んっ!!」
俺の言葉を期待していたのだろう。
俺の言葉が口から出た瞬間、後ろから手を回すようにしてクリスタの突き出された乳房を
エルナンが左右両方同時に揉みあげた。
「おら、へへ。こんなに乳首尖らせやがって。どうなんだおら!こうされたいのかよ!」
「ああっっ!やっ!んっ!んんっ!・・あああああ!・・・」
急に両胸を弄られた事によってだろう。顔を覆っていたクリスタの手が力なく落ちる。
顔を俯かせ、目を閉じたままエルナンが乳首を引っ張るように、時に捏ね回すように指先で弄う度に
クリスタが口から抑え切れないような声を漏らす。

「こんなにコリコリに尖らせやがって。ああ?」
「ああっ!・・・ん!ああっ!あっ!だ、ダメ!ダメですそんなっ・・・いやあっ!」
「俺も触ってやるよ。エルナン。片方よこせや。」
「ああああっ!そんなっ!ダメっ!そこダメですっ・・・そんな、急に・・ああっ!・」
「おら、体震わせやがって、ここを引っ張られるのが弱いのか?ああ?
 隊長殿にどこがいいのかお伝えしたらどうだ!おら!」
「ぃやっ!そこっ・・・ああああああっ!」

暫くそうやってエルナンとセルヒがクリスタを嬲るその光景を眺めていると、
先程から寝室の扉の前に立たせていたヨニがふと一度寝室のドアの外に向けて顔を出した。
暫く扉の外に顔を出した後、俺の方に来て耳打ちをしてくる。
この光景は新兵にはさぞ目に毒な事だろう。
ズボンの前に目をやると、激しくつっぱらかせている。

「・・・アルバロ隊長、表のドアが叩かれました。」
「・・・誰だ?」
「・・・恐らく、この家の亭主だと思われます。」
「それだけか?」
「少なくとも気配は一つですね。遠慮がちに叩いていますし、敵意は無さそうです。どうしましょうか。」

偵察隊には珍しい新兵。
戦闘能力の低さにも関わらず精鋭の偵察隊に15そこそこの年齢で入れたのには理由があって、
ヨニは耳の良さと勘の良さに関して他の隊員の群を抜いていた。

強襲し、陣地を奪取して防衛陣地を設営。
そして本体が来るまで守り抜く。
勘と隠密活動が肝となるこの部隊にとってヨニの能力はすぐに欠かせないものとなった。
何度か夜襲の危機をヨニによって察知した事や、逆に敵を殲滅した事すらあって、
だから俺の小隊ではヨニの言うこの手の事は無条件で信用される。
ヨニがそう言っているのなら恐らく外にいるのは1人だ。

「よし行け。用心しろよ。亭主なら用事を聞いて来い。下らん事なら追い返せ。」
こちらもヨニに耳打ちを返す。
一瞬エルナンが俺とヨニの方に向かって目を向けたが、
俺に顎をしゃくられたヨニが部屋から出て行くと、すぐに又クリスタの方へと顔を転じて行く。

ヨニはものの数分で部屋へと戻ってきた。
扉を閉めると椅子に座った俺の方へ屈みこみ、耳打ちをしてくる。
「やはり亭主でした。子供が寒い思いをしている。食料と上着が欲しい。とのことでした。」

暫く考える。問題は無さそうだった。
「・・・飯と上着か。入れて取らせてやれ。その間は不振な事をしないようにお前が見張れ。」
ヨニに耳打ちをして走らせる。

ベッドの上に目をやり、右の乳房をエルナン左の乳房をセルヒにと
今や二人係りでその真っ白な乳房を弄われているクリスタに目をやる。
エルナンとセルヒにその乳房の先端を引っ張られる度に
ぐにぐにと白くつんと張ったクリスタの乳房が形を変えている。
ふと面白い事を思いついて、そこに声を掛けた。

「エルナン、セルヒ、いくらなんでもさすがに4人相手で今のままでは可哀相だ。
少しでも恥かしさが紛れるように、クリスタに目隠しでもしてやれ。」


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by obtaining | 2008-12-15 21:58 | document

Swastika eyes 2-2

目の前で露にされた眩しいほど白いクリスタという女の身体を見て、テッセル人特有の絹のような肌だと思った。
皇国、王国双方の人間との行き来が多い土地柄からか、テッセルの町人は独特の風貌をしている。
王国の北国人特有の肌の白さに皇国人に多い色彩の薄い瞳に艶やかな黒髪。
やや顎の細い皇国、王国双方で美人と形容されるシャープな顔立ち。

普段から清潔にしているのだろう。真っ白なシーツに包まれたベッドの上で
部下のエルナンとセルヒに抑えつけられている目の前のクリスタというテッセルの女は
軽い自然なウェーブを持つ肩までの黒髪をばっさりと垂らして俯いている。

くっきりとした眉と切れ長で虹彩の大きな目。
目尻が少し上がる勝ち気そうな整った顔。
細い顎にくっきりとした顔立ちがはっとするような印象を見るものに与える。
身長が低くスレンダーな身体つきからか、20代前半という年齢よりも幼く見えた。
先程まで家の中にいた子供は5歳かもう少し上位の年齢だっただろうか。
辺境の女は10代半ばから20歳位で結婚し子供を作ると考えれば頷けるが、
20かそれより少し下と言われても疑問に思わないような見た目をしている女だった。

美形の多いテッセル人の中でも稀な美貌だろう。
少なくとも帝都ではそうは見れないような美しい娘だ。

そのクリスタは今、俺の方を向くようにベッドの上に座らされていた。

上半身は既に純白の女性用の胸当て一枚とされており後ろにいるエルナンに抱えるようにしてベッドの上に座り込む体勢で抑えつけられていた。
引き締まっていながらも全く日に当っていないと思われる柔らかげな真っ白な腹が剥き出しとなっている。
下半身は既に下着を脱がされ、セルヒの両手にその足首を掴まれ、脚をM字型に大きく押し割られており、
普通なら膝丈まであるのだろう紫に近い落ち着いた赤色のスカートは
俺に下半身を見せる為にセルヒによってすっかり捲り上げられており、ただ腰に纏わりつくのみとなっている。
つまりクリスタはベッドの上に座った体勢のまま、その女の部分をすっかりと俺に向けて曝け出す体勢となっていた。

普段、今子供を連れて外で待っているであろうあの若い亭主以外には決して見せないであろうその女の部分は体毛が薄い性質なのだろう。
上部に淡い毛が生え揃ってはいたが下部に行くにつれ毛は生えておらず、
その為に腹部と同じような滑るような純白の肌の中に慎ましやかに縦に割れているその部分まですっかりと俺の目に曝け出す事となっていた。
先程セルヒに弄られたからか、それとも今このように4人の男に視線によって嬲られているからなのか。
そこは今部屋の明かりに微かに光の反射を示していて、多少の潤みを持っているように見えた。

このクリスタという女、いやクリスタで無くとも普通の女であれば
このように普段は夫婦の寝室であろう場所で男2人に押さえつけられ、
そればかりか無理やり脚を広げられ、女の大事な部分をこれ以上無いくらいにあからさまにて晒されているいるという
このような状況はこれ以上はない恥辱だろう。
泣き喚き、無駄と判っていても許しを請いていても可笑しくは無い。
もしくは全てを諦めて無反応になるか。
それが普通の反応というものだ。

しかしクリスタの反応はどちらでもなかった。
気丈にもその格好のまま、口元に笑いを浮かべながら彼女は俺に向かって口を開いた。

「・・・あの、た、隊長様、し、失礼な所を・・・お見せしまして、も、申し訳ありません。」
恐らく先程女に向かって耳打ちしていたエルナンかセルヒにそう言えといわれた言葉だ。
少なくとも当たり前だが、自ら望んでの言葉ではない。
だからこそクリスタにとっては羞恥の極みの言葉に違いないのだろう。
顔は首元まで紅潮させている。
しかし、震えてはおり、つっかえながらでもクリスタは、俺の目を睨むようにしっかりと見つめながら
娼婦だってこのような仕打ちを受けたら耐えられないだろう言葉を言い切った。
当たり前だが心中は穏やかじゃないだろう。
言い終わった後、大きく息を吐いている。

大した者だと思った。
しかしその様な感情は表に出す必要は無い。
クリスタの顔を見、その言葉にただ頷いてやる。

俺が頷いた瞬間、彼女の両足首を持って脚を大きく広げさせているセルヒが声を出した。
「おら、隊長殿に最後まできちんとご挨拶しねえか。続きはどうした!」
「んっ・・・やっ!・・・ぅ・・」

知らず知らずのうちにだろう、徐々に掴まれていた足首に反して閉じてしまいそうになっていたクリスタの膝頭を
足首から手を離したセルヒがぐっと掴んで、大きく広げさせる。

その瞬間、反射的にだろう、クリスタは今度は離された足首を前に持ってきて脚を閉じた。
そのクリスタの行動にセルヒが罵声を浴びせ、又セルヒがクリスタの足首を持つとクリスタのその部分を俺に見せるために大きく脚を広げる。

諦めてはいるのだろうが、女の本能によって自分の意思に関わらず脚が閉じようとしてしまうのだろう。
セルヒに足首を掴まれ脚を広げられると今度は反射的にクリスタの膝頭が閉じる。
セルヒがやれやれというように頭を振り、クリスタの膝頭を持つと又、大きく脚を広げさせる。

何回かそういう仕草を繰り返し、セルヒが埒が明かないとイライラとクリスタを怒鳴りつけようとした時、
クリスタは一度辛そうに伏せた顔から深く息を吐いた。
そしてそれだけでも相当の意思が必要だったのだろう。
ぐっと唇を噛み締めて、ゆっくりと脚の力を抜くようにした。
クリスタがその仕草をし、実際に力を抜いたその瞬間、セルヒの腕の力によりクリスタの脚は再度180度以上にぐっと押し広げられ、
完全に滑らかな脚が俺のほうを向いて開いたM字型を描く。
「そうだ。おら。しっかりと隊長殿に見て頂けるようにしっかりと開かねえか。」
「ああぁ・・・ゃ・・ぁ…は、恥ずかしい……」
恐らく思わずだろう、ぱっくりと開いたその瞬間、
こちらに聞かせるつもりの無いであろう、小さく諦めたような言葉がクリスタの唇から漏れた。

ああ、ああ、と幾度か息を吐いた後、クリスタという女は顔を上げてまたも無理やり努力して浮かべているような笑みを作ると私の顔を見た。
一度唾を飲むようにこくりと喉が上下し、それから決心したように一度目を閉じると辛そうに口を開く。

「は、はい・・・あぁ…すみません…あの…そ、その……し、失礼な格好・・・ですが…こ、この格好でしたらた、隊長様にご、……ん…
  ご、ご確認い、頂きやすいかとお、おも、思いまして…ん…はあ……」
自分の話している言葉に羞恥心を激しく刺激されるのだろう。
一言ごとに顔を紅潮させて首を横に向け、俯いて首を振り。
しかしつっかえつっかえながらもその都度俺の方へ視線を戻し、言葉を続けてくる。

「その・・・もし、もし隊長様のお気に召すようでしたら、お、お使い、頂けますでしょうか…」
残念ながら少し引き攣ってはいたがクリスタはそこまで言い終わった安堵感からかふうっと息を吐き、そして反応を伺う様に俺の顔を見た。
とても辛いのだろう。やや顎の細いシャープな顔立ちと紅潮させた切れ長の目元が睨むように俺に向かう。
すぐにはっと気付いたように顔を伏せ、口元に無理やり笑みを浮かべる。
気丈に見せかけてはいるが、その感情は千々に乱れているのだろう。

町への侵攻の先陣を切る偵察隊の小隊長を務めている俺は、町の人間達のこういう顔は何度か見たことがあった。
自分を捨てて何かを守りたいと考えている人間の顔。
特に子供を、愛する人を守りたいと考えている女の顔。
恐らくクリスタは表にいる亭主と子供をどうにかして守りたい、そんな事を考えているのだろう。

クリスタのその行動は町人らしい狭い視野と言ってしまえばそれまでだが、そう間違えているというものでもなかった。
戦争において占領された最前線の町にいる住民とは悲惨なものだ。
兵士達はいつ敵が襲ってくるかに怯え殺気立ち、飼い犬の鳴き声を聞いただけで剣を抜く。
反抗的な男の住民が殺される事など良くあった。

このクリスタという女も本能からかその事を良く判っているのだろう。
いや、クリスタだけではない。
これは辺境のこの町の持っている記憶というものかもしれない。
そう考えてみると占領してからもこの町は他の町には必ずある住民からの反発が少なかった。
普通なら血気逸った若い男なんかが物陰から兵に襲いかかってくる等という事件は少なくないし、
落ち着くまでは暫く掛かるものだ。
この町はそういう意味では異質だった。
町の有力者達はこぞって皇国への恭順を示し、
町人達はひっそりと家の中に潜み買い物以外では中々出てこようとしなかった。
この町は戦争の時にどうすべきかを心得ているかのように振舞っている。

クリスタもそうだ。
自分が耐えて、機嫌を損ねないようにして亭主や子供から目を逸らそう。
もしもっと考えているなら油断させて町から逃げ出すか、考えているのはまあその程度だろう。
その為にひたすら恭順の姿勢を見せている。

しかし笑える。
30も超えた年増か未亡人ならしな垂れかかってさあとでもやれば様にもなる。
騙されてもやろうというものだが。
健気ではあるが、クリスタは役者をやりきるには年齢が若すぎるし美しすぎる。
子供や亭主から目を逸らさせるのに必死な事がこちらから見れば見え見えだ。

しかし乗ってやるのも一興ではあった。
華奢なこのテッセルの若い女がそれ以上の何かを企んでいるとも思えない。

腹を見せた動物のようにこちらの要求どおりに動こうとしているのだ。
戦場を渡り歩く皇国一の精強部隊として知られる偵察隊の男をたっぷり味わって貰えば良い。
皇国に逆らうという事。王国に媚を売り皇帝陛下に泥を塗る行為がどういうつけをもたらすものか、判ってもらうのも悪くは無い。

こちらを見ているクリスタの顔に目をやり、声を掛ける。

「クリスタと言ったか。辺境者のテッセル人にしちゃ、礼儀正しいじゃないか。
美しいし、それに学もありそうだ。そういう奴は嫌いじゃあない。」
今まで何も話していなかった俺が声を掛けた事にわずかにほっとしたのだろうか。
クリスタが僅かにその緊張を解いた気配がした。

「あ、ありがとう御座います。た、隊長様。」
組し易いと思ったのか、覚悟を決めたか。
クリスタは抑えつけられた格好のまま、ほんの少しだが今度は本当に口元を緩めた。
このクリスタという女が本来持っている雰囲気なのだろうか。
たったそれだけで部屋の中にぱっと柔らかな雰囲気を醸し出す。
このような女がいるのなら、ここは普段、さぞ温かい家庭なのだろう。

「中々堂に入ってる挨拶だ。クリスタ。」
「・・・あ、は、はい。あぁ・・・そ、その、すみません・・・恥ずかしい・・・。」
俺がまるで町人に街中で会って時のように普通に話し掛けていることで、
下着を奪われ、俺に脚を開いて見せている今の自分の格好に思い至り、羞恥を覚えたのだろう。
顔を紅潮させて首を振っている。

「しかし判らなかったな。」
「は、はい。何で御座いましょうか。」
それでもクリスタは俺が言葉を発する度に俺の顔へと視線を戻す。
今までの様子でここにいる人間の中で俺が最も権力を持っている事は判っているのだろう。
俺さえ満足すれば亭主や子供に危害は及ばないと考えているのだろう。
それは間違いではない。
クリスタの間違えているのはそもそも俺が子供や亭主に興味など無く、
害を加える気も毛頭無く、興味があるのはクリスタ自身だけだという事を判っていないという事だ。

クリスタに目を向ける。見るものが見れば悲惨な、若しくは淫猥な目の前の光景。
クリスタを見ながら口を開く。
「しかし、今の挨拶じゃあこの俺がどこを使えばいいのか、良く判らなかったな。もう一度教えてもらえるか?クリスタ。」

最初クリスタは俺の言葉の意味が判らなかったのだろう。
その切れ長の目をいぶかしげにした後、今度は耳までを紅潮させ、がっくりと首を折った。
俺にからかわれた事を悟ったのだ。
その瞬間、エルナンとセルヒがどっ、と大きな声で笑った。
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by obtaining | 2008-12-15 21:57 | document

Swastika eyes 2-1

皇国に生まれて、皇国の孤児院で育ち、ずっと皇国に飯を喰わせて貰った。
つまりこの肉体は皇国のもので作られ、だからこの身は皇国の為にあり、
皇国の為に働く事こそが自分の産まれて来た理由なのだ。と俺はそう考える。
つまり軍人である俺は皇国の為に勝つ事こそが皇国の為に働く事であり、
つまり為すべき仕事であり、存在意義なのだと考える。

自分のアルバロという名前にも誇りを持っている。
両親の付けてくれた、いかにも皇国の男と感じられる逞しい響きを持つ名。
顔も見た事の無い両親が俺に残してくれた唯一の物だが
これ以上ない、最高の物を残してくれたと、そう考えて感謝している。

皇帝陛下を愛している。
先帝陛下が身罷られ、若くして帝位に就いたあの皇帝陛下を愛している。
ただ一瞬のみであったがあの謁見の間で拝した震えるほど高貴なご尊顔を忘れる事が出来ない。
一瞬のみであったが、拙い俺などの挨拶にああ。と頷いて下さったあの時の震えるような感動。
若年ながらも皇帝陛下が先帝陛下でも纏め切れなかったという分裂していた皇国議会を
数年で纏め上げたというのも頷けるというものだった。
議会の禿頭どもも、その取り巻きどももあのご尊顔を拝して延々と繰り広げていた
下らない金と領土を巡る身内の争いなどはすっかりと忘れてしまったに違いない。

そして何よりその皇国が皇国足りうる誇りを取り戻すかのような皇帝陛下のその力強い統治のなさり方。

無論、皇帝陛下のなさる事に産まれも卑しい一軍人である俺が政治に対して何か意見などある筈も無い。
しかし今考えてみるに先帝陛下の諸外国への対応の仕方というと、俺などには首を捻る事が多かった。
事ある毎に諸外国に譲歩し、辺境といえどいくつかの土地を割譲し挙句には長年の仇敵である王国とも不可侵条約などを結んだ。
その時、皇国に大きな敵がいた訳ではないのにもかかわらずだ。

王国は常に皇国にとって最大の戦力を保持する隣国であり、皇国を狙う仇敵であり、我々の平和を脅かす狡猾な蛇だ。
王国がいかに卑怯で、皇国に害を為す存在だったかは我々と同様、
いや無論皇帝陛下であられた先帝陛下もそれ以上に良くご存知であったにも関わらず、
しかも王国と手を結んでまで倒すべき敵がいた訳ではないのに、それなのに王国と争わない道を先帝陛下は選んだ。

しかもその不可侵条約の調印式にはあろうことか先帝陛下は自ら王国に出向いた。
我らの皇帝がまるで臣下でもあるかのように王国に向かい、条約を結んだのだ。
口さがない軍の将校などは先帝陛下を腰抜けなどと言う者まで出たという噂だ。

無論、先帝陛下を批判するものではない。
1軍人である俺などの思いも及ばないような事が政治にもあるのだろう。
そう、考えてみると当時はあの議会の禿頭どもが皇国議会を牛耳っていた。
あの政商どもが。王国と手を結んで皇国に害を為す雀蜂のような奴らが。
その中には先帝陛下に対して不遜な態度を取るものまでいたと言う。
きっと先帝陛下もそういう輩の口車に乗せられ、
いやご理解為されてなお王国と条約を結ばざるを得ないような状況に追い込まれたのだろう。
さぞ無念であった事だろう。

しかし、先帝陛下のその無念を、現皇帝陛下はその御威光で晴らして下さったのだ。
政商どもを追放して議会をまとめ、軍を強化し、強い皇国を蘇らせて下さった。
その皇帝陛下、自分などと比べるのも非礼に過ぎるが、御年若干29歳であられるという。
俺よりほんの少し年上というだけではないか。
それなのになんと恐ろしいまでの豪腕、能力であろうか。
しかもあの方が持っているのはその類まれなる統治能力だけではない。
俺のような末席の部隊長にまで謁見を許して下さるその臣下への情の厚さたるや。
歴代の皇帝陛下にもこれほどの方はいらっしゃらなかったに違いないと俺は思う。

無論何があったとて臣下としての自分の皇国への忠誠が揺るぐものではない。
先帝陛下の時分も皇帝陛下の今も自分のその部分には一片の揺るぎもない。

しかし、やはり嬉しいものだ。
皇国を愛しているこの身として皇国を強くなされようとする皇帝陛下のその意思が、そのお導きを俺は嬉しく思う。
俺のようなものにまで拝謁を賜るその優しさを嬉しく思う。

敵陣に突入する時の恐怖心。単独で突破する時の緊張感。
敵の襲撃を警戒する夜。
そんな時我ら皇国の軍人は皇帝陛下の事を考える。
俺も敵陣の中で恐怖心を感じたり、時分の決断に自信が無くなったりした時には皇帝陛下を想う。
すると胸の奥に震えるほど涕するほどの喜ばしい感情がふつふつと湧き上がってくるのだ。

そして力がぐんと湧いてくるのを感じる。
我々はそうやって皇帝陛下から頂いたその力を持って、敵軍を殲滅する。
皇国の威光を恐れぬ敵を叩きのめし、敵達に虐げられ、力弱く、学も与えられなかった住民達を救い、導いて行くその力とする。

皇帝陛下は我々の心の中にあって、我々に皇国の為に働く為の力を与えて下さるのだ。
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by obtaining | 2008-12-15 21:55 | document

ほうふ

例年恒例(自分の中では)のちょっと早いSS書きとしての今年の反省と来年の抱負の垂れ流し

@@
今年書いたもしくは書きかけの主なもの
-*-*-*
おやすみ

35人目
PainKiller
green(未公開)
SwastikaEyes
ペルソナ4SS
禁断少女
習作
物語の好きな魔女の話
悪戯が過ぎて大騒ぎ
-*-*-*

こんなとこ?他にもあったかも


@@
明記して書いた今年の目標である、SSでエロを書いてみよう。ですが、
まあ書けたつー意味では目的達成。
というかそういや今年までSSでエロは書いてなかったのね。
剣が初エロ。

@@
勝手に考えてた月に一話軽い寝取られ話を書く、『世にも奇妙な寝取られ話』企画
は第1話の予定だった剣が膨らんだ為、おもきり御破産に。
まあそれはどうでもいいや。

@@
隠れ目標であったうちのHpもそろそろHitsの次の柱を。
ですが、剣、35人目、Painkillerの3本を取り合えず提示。
剣が1歩抜け出した感。SwastikaEyesの次のネタもあるし多分来年に続くでしょう。
スピンオフ企画も中々楽しい。
35人目はもう一歩なんかネタが出たら続けたい所。
PainkillerはSFに絡めたい所ですが、取っ掛かりがなし。
キャラクターはGreenHillを踏襲しており、良いと思うんだけど。

@@
Hitsのスピンオフはようやくスピンオフ主役の茉莉の恋話に。
ストーリー考えて来年書こう。
おやすみくらい、いろんなネタを入れられるといいなあ。
というかあそこはスレッド落ちないかがマジ心配。

@@
後反省点・・・んー・・・

時折、暇だけどお話考えるのもだるいって時に
何か書いてればそのうち良いSS思いつきそうとか思って
ぺけぺけ適当に書いた2chでのネタが寝取られ系ブログとか体験談系コピペサイトにバンバカ採用されました。

もはやどれか言うの怖いから言わないしHpに上げないけど来年はもうそろそろよそう。

@@
今年度のキャラクター
 ケーキ屋のオヤジ。

@@
来年の目標

・剣のスピンオフ
引き続いて。

・長編
300kb以上程度が目処?
これ達成できたら正直他できなくてもいいや。
剣のスピンオフとして書くかそれ以外か。
そのくらいかけると大分違うと思うですよね。
量としては一年でその倍以上は書いてると思うけど一つの話でそれ位を。
まあどこ落とすかとかありますが。

・エロ
・・・はどうだろ。回避か続行かは検討。
そもそもエロ無しの方が反応は来たりする所見るとどうも下手っぽい。
両方書けるが一番です。


まー。来年も頑張りましょー。
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by obtaining | 2008-12-13 13:01 | diary

Swastika Eyes 1-2


「そうだ。だんだん上手になってきたじゃねえか。もっと下の方も丁寧にやりな。」
「こ、こうでしょうか?」
言われるがままにだらりと垂れ下がったそれに舌を這わせると、男はぶるりと太腿を振るわせた。

「そうだ、もっとしっかり舐めろ。舌をたっぷり使ってだぞ。おら。」
ベッドの上に大の字に横たわり脚をMの字に開脚して、腹の突き出た醜い姿の男は
股座に顔を埋めている私に向かってくいくいと下腹部を押し付けてくる。
先程から15分も掛けて私が行った行為によっててらてらと濡れ光っているその部分が
私の目の前で卑猥に上下に動く。
男の喜ぶ場所。
硬く隆起したそれを避けるようにして顔を股の奥に差し込み垂れ袋の部分にゆっくりと舌を這わす。
唾を舌の上に乗せるようにして、垂れ袋に塗すようにしながらゆっくりとゆっくりと舐り回す。

「おお、そうだ。もっと舌を使え。おら、そこだけじゃねえ。もっとしっかり下の方までやるんだよ。」
「はい・・今すぐ・・・」
さらにぐっと腰を持ち上げた男に促されるままに顔を下へ、奥へと差し込む。
そして男の汚れた肛門の上、垂れ袋との境目に舌を付ける。
舌に力を入れて押すように動かすと、男が呻いた。
もう、この男がこの場所を喜ぶ事は知っていた。
肛門部分に舌を使う事を事の外喜ぶ事も。

この兵隊達が町へとやってきた後町の人別合わせと称して女達が集められた時にいきなり手を掴まれ、暗がりに連れ込まれた。
あの子を連れて町へ買い物へ出た時に同じこの男に見つかり、町外れの小屋に連れ込まれた。
あの子を目の前から遠ざける代わりにと教えられたその事。
強要されたその行為。

慣れる事はなかった。
当たり前だ。こんな事、慣れる筈なんて無い。
あの人にだって、した事の無いこんな行為。
頭を空っぽにしないとこんな事は出来ない。
そう、頭を空っぽにしないと。
はあ、と息を吐いてからゆっくりと又顔を男の下腹部に沈める。
つんとした汗と、男の体臭が鼻に付く。

--だから、頭を空っぽにしないと。耐えられない。

頭を空っぽにしないと、耐えられないそれ。
ゆっくりと舌を付ける。
男の尻がぶるりと揺れるのを確認してから、舌を下へと移動して行く。
獣の様な毛を舌で割っていきながら肛門の方へと舌を這わす。
舌を動かすと、油っぽい苦味が口内に広がる。

男の満足そうな唸り声にほっとする。
私の行為で、満足している証のその声は私にとって重要な事だった。
私がすべき事を、出来ているその証拠。
それだけあの子から、あの人から遠ざかるであろう、危険。

ゆっくりと柔らかく中央の窪みに舌を当てる。
くすぐるように動かす。
男の呻きに合わせて唾を舌に乗せて差し込むように舌を出し、上下に、そして回すように動かす。
ゆっくりとゆっくりと焦らすように周囲を5秒位掛けてくるりと舐め、
それから唾を乗せて舌先で塗すようにゆっくりと上下に動かす。

暫くそうしていると、後ろから伸びてきた手が私のスカートを捲り上げてくるのを感じた。
いきなり乱暴に腰まで捲くり上げてきて、私の下着が露にされる。
すう、と太腿に風が当たる。

男の野卑た声が後ろからする。
私の惨めな格好をあざ笑っているのだろう。
ベッドの上で、男に傅くように四つん這いになって頭を男の下半身に沈めている私の格好。
両手を男の太腿に当て、顔を男の下半身に沈めている私の格好。
スカートを腰まで捲り上げられ、尻を持ち上げている私の格好。

浅ましいと思う。
このいきなり町にやってきた兵隊達は私を、どこまで辱めれば満足するのだろうか。
頭が焼け付くようだ。
恥ずかしいなんて感情を超えた、恥辱。
戦争だから、
無理やり、
そんな頭でわかっていたってなんら気休めにならないそれ。

理由なんて関係ない恥辱。
女がとってはいけない、少なくとも愛する人にのみとる事を許される格好を見られる事。

それでも、私は私がすべき事を出来ている事を考える。
脚に空気が当たって、少し寒い。
太腿を後ろから来た手が這う。

その感触を振り払うようにまた前の男に顔を沈めた。
今度は舌を上に動かす。
垂れ袋の所まで舌を上げて、今度は口を開いて私の唾でぐしょぐしょになったそれ全体を口内に含み込むと男が呻いた。

私がすべき事。
頭を焼きつかせて、空っぽにして。

と、その瞬間太腿を這っていた手がいきなり下着の中に入ってきて、
私は慌ててぽんと音を立てて男のそれから口を離して首だけを回して後ろを振り返った。
触られるのは嫌だった。そんな事をされたら出来なくなってしまう。
「ちょ、ちょっと待ってください。ん・・・」

懇願する私の言葉など聞いてくれない。
判っていてもやっぱり私は懇願するような声を出して、
そして後ろのその男はやっぱりその私の声など知らないように指で私のそこを嬲った。

「ん・・ぅぅ・・」
男の指が撫でたその衝撃で、思わず声を漏らす。
嫌だ。触られるのは嫌だった。
それなら男の肛門を舐めている方がまだ良い位だった。
慣れる筈なんて無いけれどそれでも自分で覚悟を決めてやることだからまだ我慢できた。
触られて私の意志では無い声が漏れて、あの人と同じように声を出すのは我慢できない。

それでも私の懇願なんて聞き入れられない。
これから男達は嬉々として私の体を弄りまわして、
そして私はどうしても我慢できなくて声を漏らしてしまうだろう。
あの人でない男の指の感触なんて、虫唾が走るほど嫌だというのに。

後ろから入ってきた男の指がくじる様な動きをする。
人差し指と中指を使って、私のそこを広げるような動き。
慣れる事ができれば、いいのかもしれない。
若しくはせめてそれが痛ければ、苦痛を伴うものならどれだけましだろうか。
でもどうしても慣れなくて、どうしても声が出てしまう。
それだけが悔くて。
どうしても反応してしまう自分が嫌だ。
自分の女の部分が、あの人じゃなくて、こんな奴らにまで反応するのが悔しくて、
罪悪感があって、嫌で嫌でしょうがなかった。


「・・・んうっ!・・・はあっ・・・んっ!」
指を突き立てられた瞬間、やっぱり声が漏れる。
私の動きは、私がすべき事。
頭を空っぽにして、すればいい事。
それだけを呪文のように頭の中で念じる。

でも無駄だった。

後ろから私の中に指を入れている男が手を動かしてくる。
ぐっと突きたてられた瞬間、下半身に感じた衝撃に思わず前の男から舌を離してしまう。
「んっ!んっ!・・・う・・ぅんっ!」

くいしばっていても思わず漏れる声。
男達が、後ろの男と私の前であの人と私のベッドに大の字になっている男、が嬉しそうに笑った。

「しゃぶるだけでこんなに濡らしやがっておら。そんなにこいつのが美味かったのか?」
含み笑いをしているような声で後ろから私に声が掛かる。
「たまらねえんだろ。こいつがよ。欲しくてしょうがねえんだろうが。」
そう言って男が硬く屹立したそれを誇示するように下半身を揺らした。

男達の言葉を脳裏から追い出して、自分が為すべき事を頭に浮かべる。
絶対相手にしてはいけない。考えてはいけない。
私がすべき事を思い出して頭に浮かべる。
それは男の自尊心を満足させることだ。
そうすればこの兵隊達は、あの人にも、あの子にも町の人達にも手は出さない。

後ろから私を嬲っている指がかき回すように動く、
頭のてっぺんに向かって伝えてくる甘い感触を首を振って一度振り払って、前の男のそれに口を付ける。
今度は垂れ袋より上。硬く屹立したそれの下の部分。
男のあの部分。
これから私に入ってくる性器。

「あっ!あっ!んっ!」
唇をつけた瞬間、又私の口から声が漏れる。
甘く聞こえるだろう、いや、今私の耳にもどうしようもなく甘く聞こえた声。

男達の自尊心を満足させる為に出しているだけ。
そう言い聞かせる。
本当の声なんて、あの人にしか聞かせない。
だから、これは嘘の声なの。
そう言い聞かせる。

「ん・・ぅん~っ!やっ!ああっ!」
--ああ・・・
違う。
どんなに言い訳してもこの声が演技じゃない事位自分でも判る。
これは、どうしようもなく身体が興奮してすごく感じているときにどうしても出てしまう声。
こんなに乱暴にされて、好きなようにされて、恥ずかしくて悔しくてそれなのに。
一生懸命食いしばって耐えても何故か私の口から出てしまう、
甘えるみたいに、この男達に気持ち良いと思い切り伝えてるみたいに聞こえるいやらしいこの声。


でも言い聞かせる。
これ、私の声じゃない。

ゆっくりと舌を這わせながら一度唾を飲み込む。
舌の上に塗してばかりいるから唾の行き渡らない喉に唾を送ると喉に引っかかるような感じがした。
その瞬間また後ろから私の中に入っている指がくいと私の中を引っかくように上下されて思わず上半身毎身体が跳ね上がる。

「・・・っつあっ!あんっ!んっ!・・・うんっ!」
私の声に後ろの男がかさに掛かったように手を動かしてくる。
指が深く入る度にびくんと私の背が反る。
きっと、私の反応は凄くいやらしく見えているだろう。
そうされる度に私の体はどんどん火照りを帯びて、男達を迎える準備を進めて行く。
私の中に入れている男の指が馴染んで来ているのが自分でも判って、思わず俯く。

腕の力が入らなくなって、前の男の股間に顔を突っ伏してしまう。
ゆっくりと、前後、上下に動かすその指が私の中で私の中を押す度に
私のそこから頭の中に向かって、その感触が、甘い感触が響く。
舌を突き出して、目の前の男の性器に被せようとする度に声が漏れる。

胡乱な頭で考える。
後ろの男の手の動きが激しすぎて、このままじゃ、前の男を満足させられない。
満足させなきゃいけない。
私の為すべき事を、しないといけない。

「お、お願いします。手、手を動かさないで・・・んっ!ぅん!やっ!あっ!」
「気の強そうな顔の割には可愛い声出しやがる。」
「おら、喜んでねえでしっかり舌ぁ動かせ!おら!」

判っていた事なのに。こんな事を言えば相手を喜ばすだけだって。
私の言葉に喜んだように後ろの男は手の動きを激しくさせた。
「あんっ!いやぁっ!んっ!…あっあっ…ああああああっ!…」
男の手の動きにあわせて私の体がどうしようもなく激しく前後に揺さぶられる。
その動きで、突き出した私の舌が前の男の隆起したあれの表面を滑った。

手を動かされる度に、声が漏れる。
「んっ!うんっ!ぅん!…っ!あっ!あっ!やあっ!あんっ!・・・んっ!うんっ!んっ!!」

こんなの、私の声じゃない。
私の声。
だって嘘の声だもの。
嘘じゃない。

嘘じゃない声。
私があの人に抱かれる時と、同じ声。
いや、もっとかもしれない。
こんなはしたない声は多分出した事、ないから。
だって、こんな声、家中に聞こえてしまう。
あの子に聞こえてしまう。

「あっああああっ!手、いやあっ!あんっ!でき、出来ませんから。
 お願いっ・・・あっ!うんっ!んっ!・・・あっ!」
あの子に聞こえてしまうから。
だから夜はこっそり。
あの子が外に遊びに行った時、あの人がたまたま仕事から早く帰ってきた時に慌てたみたいに。
凄く素敵なその事。
町の多くの女の子達と同じように16で結婚して24歳になる今まで。
その時に私はこんなはしたない声は出したことない。
それなのに今、2人掛かりでこんな風にされて私は今まで出した事の無いようないやらしい声をだしている。

男の手が動くそこからいやらしい音がしてる。
こんな風に四つん這いになって男の性器を口でさせられて。
そして後ろからも好きなように身体を触られて。
後ろの男の手の上下の動きに合わせて私の腰が上下に跳ねるように動く。

「んっ!うんっ!ぅん!いやぁ!ああああああ!いやっ!いやっ!いやっ!だめえええええ!」

こんなに胡乱な頭でも感じるくらい恥ずかしい動き。
いつの間に知られたのか私の苦手な所を責めてくる捏ねくるような上下の動き。
どうしても声が出てしまう所を押してくる。
声が、甘い感触が下から這い登ってきて、声が出てしまう。
やだ、いやだ。私の意思に反して私の腹筋がゆっくり動く。
私の意思に反して男の指を締め付けているのが自分でも判る。
自分の意思に反して、身体が上り詰めて行くのを感じる。

判ったのだろう、男が私の苦手なそこを集中的に押すようにして動く。


こんなの嘘。嘘だ。
まだ、抱かれてなら、貫かれてなら判る。仕方ない、って言い訳できる。
男の自尊心を満足させてながら、それでなら。
私のすべき事って思えばいい。
それなのにこんな風に嬲られて指だけでいかされるなんて嫌だ。
男達に笑われながらなんて。

「ああっ!ああっ!あっ!・・・・い、・・」

その瞬間、前の男に髪を掴まれた。
霞んでいた目の前に男の下半身が映った。
「おら!喜んでねえでしっかり口も使え!おら!」

口に男の性器がねじ込まれるように唇に押し付けられる。
それでゆっくりと意識が戻った。
幾度か目をしばたたせる。

「あっ!は、・・んっ!はいっ・・・や・・・うんっ!」

慌てて男のそれに舌を乗せる。
首を持ち上げて、唇を開いて、上から被せて咥える。
男の突き出た腹に似合わぬ、兵隊特有のみっしりとついた筋肉に覆われた太腿に手を乗せる。

私の口に余るそれを咥えて吸い込むように唇を進ませる。
それに舌を使う事によって、それに集中する事によって少しだけ自分を取り戻す。
首を上下に振って、カリ首の所に舌を巻きつかせる。
後ろの男の手の動きは先程と変わらない位の快感を伝えてきてはいるけれど
私は懸命に首を振って私の口に入っている、男の先端から漏れるそれの苦味を感じながら
それを追い払おうとした。


「そうだ。大分いい顔するようになったな。なあ、こいつのこの気の強そうな顔がたまらねえんだ。」

舌を動かし始めると、上から満足そうな唸り声が聞こえた。
「こっちもいい感じに錬れてきたぜ。いい感じに締めてきやがる。」
下卑た声で罵られる。

「おい、その調子だ。舌ぁ休めるなよ。」
「ん・・・ぷはっ・ん・は・・はい・・・」

「亭主とガキを外に出せばしっかり相手するってお前の約束を守ってやったんだからな。」
「・・・はい・・・んっ!あっ、あり、ありがとう、ございます。」
唇を離すと、すぐに私の身体は男の指に集中してしまう。
慌てて唇を被せる。ゆっくりと舌を巻きつかせる。

「そうだ。そうやってしっかり王国の野郎どもからこの町を守ってやる俺達に感謝して、
 このくれえするのがお前らの務めってやつだ。」
「亭主もお前が俺達の役に立てばさぞ喜ぶだろうぜ。」
「んっ・・んっ!・・・や、うんっ・・!・あ、ありがとう、ございま・・・んっ!。」

2人が野卑た笑いを上げたその時、ドアがバタンと開いた。
「おうおう、いいじゃねえか。」
「し、失礼します。」
士官なのだろうか。上等な帽子を被っていた男と、今いる兵隊達の中でも一際若い男が
分厚い筋肉と傷に覆われた裸の上半身に湯気を上げながら寝室に入ってくる。
今私の前にいる二人の男よりも偉いらしいこの男は家に入るなり風呂の場所を聞いてきた。
ようやく今、風呂から出てきたのだろう。
目の前の男達より年齢は若干若いくらいかもしれないが、男達の中では一番雰囲気がある。

「隊長、お先に頂いてます。」
「お先に頂いてます。隊長。」

ベッドの上で大の字に寝ている前の男と、それに傅く四つん這いの私の後ろから嬲っていた男が
この状況には似つかわしくないような声で入ってきた男に挨拶をする。

「お前らが見つけたんだ、俺に構わずやれ。」
はい。と2人の男が答える
「・・しかし、それにしてもいい女だな。テッセル人らしく色も白いし、小柄な所も俺好みだ。
 亭主やガキがいるようには見えねえ。お前らにしちゃ上出来だ。」
男の言葉にほっとしたように前の男と後ろの男が息を吐いた。
そして私の中で止まっていた指が又いやらしく動かされた。


頂いてます。
何を?
私をだろう。
あの人と、あの子を寒空に追い出して、この男達は私の目の前で私の事を頂いていますなどと言う。

私はこの男達にとって食事か何かと一緒なのだろう。
一日の仕事の後に饗されるそれと何ら変わる事は無いのだろう。。


死ねば楽なのかもしれない。
人別合わせとかの時に最初に襲われた時に思った。
あの子を連れて町に買い物に出た時、町外れの小屋に連れ込まれた後にも思った。
でもその度に思った。私が死んだらあの子とあの人はどうなるだろう。
腹いせに殺されるかもしれない。

それに、私の変わりに町の他の娘も犠牲になるだろう。
若くて、綺麗な、未婚の娘までがその犠牲になるだろう。

町の掟として。
いや、町じゃない。普通に考えればこんなの当たり前だ。
順番っていうだけ。
誰が犠牲になるかの順番っていうだけだ。
私がその順番になったのだ。

あの子とあの人を腹いせに殺させなんて絶対させない。
未婚の可愛いあの子達だって犠牲になんて絶対させない。
可愛い年の幼い娘達が兵隊達に処女を捧げるなんて、そんな事、させられない。
私が犠牲になればその分だけ、彼女達が犠牲になる可能性が減るから。
相手を出来る女がいなくなればいなくなるだけあの子達が犠牲になる可能性が増える。
果ては相手の出来ないような小さな娘まで犠牲になる。

だから私は私がすべき事をする。
子供がいない、いても小さな、若い兵隊達を満足させられる事のできる女。
処女じゃない、結婚している20代前半の女なのだから。
少し位の私の犠牲なんて。
少し位喜ばせてあげれば、あの人もあの子も手は出されない。
少しだけ私が我慢すれば。

・・・
でも、あの人だけの身体だったのに。
他の人になんて、見せた事も無かったのに。

今日は4人の男が家にまで来たのだ。
今までの事は、あの人にも言っていなかったのに、これで判ってしまったに違いない。

あの人は今ここで何が行われているか、きっと理解しているだろう。

4人のこの兵隊達に。私が。

目の前の男は町の人別合わせと称して女達が集められた時に私を見つけて物陰へと連れて行った男だ。
後ろの男はあの子を連れて町へ買い物へ出た時に目の前の男に見つかり、
あの子を見逃す代わりにと町外れの小屋に連れ込まれた時に一緒にいた男だ。
そして後2人。その二人が連れて来た、一番偉そうな傷だらけの男と若い男。
これから私がその4人の男に抱かれるのをあの人はきっと理解してしまっている。


頭ではわかっている。
うん。しょうがない事。
私が我慢しなくちゃいけないことだから。
私が死んだら、未婚の可愛い娘達が困る。
あの子が困る。そして、きっとあの人も困る。
だからしょうがない事だ。


でもやっぱりそれでも頭の中はどうしようもなく恥ずかしくて、どうしようもなく悲しかった。
見ないで欲しい。気付かないでも欲しいと頭の中で叫ぶ。
早く終らせて、元に戻りたい。
助けは来ないから、だから私はすべき事をするから。
だから早く終ってと叫ぶ。
頑張るから、満足させるから、だからあの人とあの子には手を出さないで。

そして、私の大好きなあの人には出切れば私が何をされているか、気付かないでいて欲しい。
こんな恥ずかしい私は絶対見て欲しくない。
今私が家の中にいて、兵隊達の食事でも作っている。そう思っていて欲しい。

傷だらけの上半身をした男が、ベッドサイドの椅子に腰を掛ける。
その男の目が好色そうに私の体をなぞるのが判った。

私の為すべき事をしなくちゃいけない。
でももう、心が折れそうだった。

「おら、隊長殿に聞かせてやれ。」
「ああっ!いやっ!・・・ああんっ!ああああああ!」

私の中に入れられたもう、完全に私の体に馴染んだ指がまた激しく上下に捏ねくるように動いて、
私にどうしようもない快感を送ってくる。
嫌になるくらい甘い声が私の口から出て、私は激しく頭を振った。



@@

家の中から笑い声が聞こえて、僕は父さんの方に顔を上げた。
父さんは僕の事をぎゅっと抱きしめている。

父さんは僕の顔を見て、僕の頭をその大きな手で撫でてくれた。
「ねえ、父さん、お母さんは何の話をしているの?まだかな?」

切り株に座った父さんの膝の上に座っているのだけれど、それでもお尻が痛かった。
ぼくでこうなんだから、身体の大きなお父さんはごつごつした切り株の上に座って、
もっと痛いんじゃないのかな。と思う。
とってもお腹もすいた。
それなのに家の中からは笑い声が聞こえてくる。
なんの楽しい話をしているんだろう。
「もうちょっと我慢しなさい。」
震えたような父さんの声が聞こえる。

僕を怒る時みたいな、でもちょっと違う声。
なんだか父さんに話しかけちゃいけないみたいな声。
でも僕はお腹がすいてしょうがなかった。

何で笑い声が聞こえるのだろう。
兵隊さんたちは何をしているのだろう。
話をして、早く帰れば良いのに。
僕と父さんがこんなに寒い思いをしているのに。
それなのに。

やっぱり我慢できなくて、僕は父さんの袖を引いた。
「お腹すいたよ。僕。おうちに戻ろうよ。」

「ロタール。我慢できないのか?」
父さんは僕の言葉に僕がいつも我侭を言った時みたいに、困ったような声を上げる。


「我慢できないよ。おなかすいたよ。」
本当に我慢できなかった。早くお母さんの作ったシチューを食べたかったし、
身体が冷え切ってしまって、温かいミルクも飲みたかった。

父さんは暫く僕を抱きしめていた後、僕の頭にぽんと手を載せてきた。

「判った。父さんが貰ってきてやろう。だから、ロタール。お前はここで待っていなさい。」
「おうちに戻れないの?」

そう言うと父さんは大きく息を吐いた。
そして、立ち上がってしゃがみ込むと僕に怖い顔をした。
「お母さんは、大事な話をしているんだ。兵隊さんたちとね。父さんが食事と、上着を貰ってくるから、
ここで待っていなさい。絶対に動いてはいけない。」

父さんの声が、顔が怖くて、今までに見たことも無い顔で。
僕は父さんの袖を引っ張った。
「い、いいよやっぱり。僕我慢するよ。」

「・・・いや、・・・」
父さんはそこまで言ってぎゅうと目を瞑った。今までに見たことの無い顔。
なんか苦しそうな顔。


「お母さんの話は、長くなるかもしれない。食事を貰ってくるから、お前はここで待っていなさい。」
そう言って僕を座らせ、父さんは僕に上着を被せてくれた。
そのまま父さんは立ち上がって家のほうを向く。
急に心細くなって、僕は父さんの背中に呼びかけた。

「やっぱり・・いいよ。父さん、一緒にここにいようよ。」
「いいから、ここで待っていなさい。」

父さんはそう言って、家のほうへと歩いて行く。
僕のいる暗い切り株の上じゃなく、明るい家のほうに。
何だか嫌な、お母さんのものでも父さんのものでもない笑い声のする家のほうに。



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by obtaining | 2008-12-09 18:35 | document

Swastika Eyes 1


王国にモンスター、と呼ばれる怪物が出現し始めてからもう10年になる。
それらが本当に文字通り”モンスター”なのかどうかはわからない。
奇怪な姿、過去の文献にあるオークと呼ばれる怪物に擬した姿から、モンスターと呼ばれているだけだ。

2足歩行し、見た目のみで言えば猫背の人間に見えなくも無い立ち姿。
しかし通常の人間のほぼ1.3倍、つまり2メートルを優に超える身長とそれに付随する凶悪な筋肉。
暴力的で野蛮な性格でありながら人語を解し、村々を群れで襲う奴らはまさにモンスターだった。

このパニックに対し、当初は散発的な軍の出動対応でモンスターどもを退治しようとしていた王国だったが、
寧ろ軍の出動は更なる混乱をもたらした。
緒戦にてモンスターどもに散々に打ち負かされた末、軍が駐留した町では略奪が横行し、挙句の果てにクーデター騒ぎまで起きた。
そもそもモンスターどもは山の奥深くや森の中、打ち捨てられた廃墟を住処として小規模な群れを成しており
大規模な軍による討伐は現実的ではなかったのだ。

数年間に渡る討伐作戦の後、多大な犠牲を払った王国は軍による討伐を諦め新たなモンスター対策を打ち出すなど、
モンスター対策にその国力を使う事となった。

@@

王国の辺境にあるこのテッセルという町にもモンスターによる被害は起こっていたが、
山間の堅牢な土地柄からモンスターによる被害は他の土地に比べ比較的軽微であった。
ガルミット山とそこから流れ込むヴェストフラリア川に囲まれた土地にあるこの町の抱えている問題は
ある意味でモンスターなどよりもっと複雑で、そして深刻だった。

避けられぬ戦争への恐怖。

歴史上、皇国と王国の狭間に位置し続けたこの町はその戦略上の拠点となりうる立地から
テッセルは皇国と王国との戦争の度に翻弄され続けてきた。
モンスターに悩まされる王国であったが、隣国の皇国との領土争いはそれより昔からずっと続いてきた頭痛の種だったのだ。
この30年間、テッセルは王国の支配下にあった。
その前の100年間は皇国の支配下で、そしてその前は王国の母体である連合国家の支配下だった。
王国が勝てば王国の支配下に、皇国が勝てば皇国の支配下に。
この数百年間、皇国と王国の諍いの度に激戦地となったこの町は皇国と王国との国境線上にあり続け、
そして二つの大国の都合のままに翻弄され続けてきたのだ。

モンスターは撃退すればよいかもしれないが土地は変える訳にはいかない。
王国と皇国とが戦争になる度に確実にテッセルは激戦地となってきた。

テッセルの町人にとってはモンスターなどよりそちらの方がより深刻で、
そして現実に起こりえる、度々起こってきた最悪の状態で、
そして今、その戦争の足音は確実にテッセルに忍び寄っていた。


この数年、皇国では代替わりにより即位した皇帝カルによる国内の専制統治が進み
皇国内の統治が進んだ事により皇帝カルはモンスターに悩む王国の肥沃な領土にもその手を伸ばそうとしていた。

しかしカルの思惑に反し、王国はモンスターによる打撃を受けてはいたものの
私兵隊によるモンスター狩りも一定の成果を収めておりそれゆえ軍隊の疲弊は少なかった。
騎士団は精強で、皇国も簡単には手を出せない程の戦力を保持していた。
この為、近年では、皇帝カルは表面上は王国と手を結び、国内の統治を一層固める方向で政治を進めていた。


しかし皇帝カルの意思や思想は言葉に出さずとも配下の軍隊へと伝わる。
軍隊の空気は国民へと伝わる。
皇国が王国にその手を伸ばしかけているという噂はまことしやかにその国境付近の町で流れ、
皇国、王国双方の国境付近の兵達は警戒を露にしていた。
表面上王国と皇国との外交関係は順調であったが、ここ数年国境付近においては
世界髄一の兵力と言われる皇国軍と王国が一触即発の状態となっていた。

そして、起こるべくして今回の事態、町人達が恐れていた事態は起こった。
皇国の精鋭を集めた偵察隊による、テッセルへの強襲。
それが皇帝の指示によるものか軍部の独断なのかは定かでは無かった。
しかし少なくとも皇帝の誇る偵察隊は昼日中の余りにも大胆な強襲を敢行し、
王国の少数の守備兵と管理官達を為す術も無く全滅させた。

そして偵察隊はその任務に忠実にテッセルの町を最前線と定め防御陣地の構築を始めた。

皇国が開放と呼び、王国が侵略と呼ぶ行為。
テッセルの町人達にとって同じ意味の言葉を持つそれがテッセルを覆いつくそうとしていた。


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「ねえ、寒いよ。おうち、入ろうよ。」
そういった僕の言葉に、父さんは僕の手を握ってくれた。
「ロタール、もうちょっと我慢しなさい。」
そういって、父さんは切り株の上に座ると僕を抱え込むように抱き上げてくれた。

ちくちくとした髭が頬に当って、僕は笑い声を上げてしまう。
すると父さんは静かにしなさい。と言って、僕を抱きしめてきた。

父さんのその声はいつもと違ってなんだかとても緊迫していて怖い声だった。
思わずお父さんを見上げると父さんははっとした顔をしてごめんな。とそう僕に言った。
そして、怒ったような、なんだか悲しそうな顔をして家の方を眺めていた。

何故父さんは怒っているのだろうか。
さっきお家に入って来た兵隊さん達の事だろうか。
いきなり家に来た兵隊さん達に父さんと僕だけ家の外に出るように言われて、お母さんだけが家の中に残った。
家を出るとき、僕がお母さんは?と聞くと
父さんはお母さんは兵隊さんたちとお話があるんだとだけ言って、口を結んでしまった。
何だか怖くて、僕は父さんにそれ以上聞くことが出来なかった。

お母さんは今、兵隊さん達と何の話をしているのだろう?
あの兵隊さんたちはいつ家から出て行ってくれるのだろう。

季節はもうすぐ秋で、外は暗くなりかけている。
振り返って森の方を見ると、既に真っ暗だ。
外に出てはいけない時間。友達と遊んでいても帰らなくちゃいけない時間。
お母さんからはそう言われている時間。

もうすぐご飯だったのに。
今日のご飯は僕の好きなシチューだったのに。
兵隊さん達がお母さんとなんの話をしているのか判らなかったけれど、
父さんが怒っているのは判ったし、僕もやっぱりあの兵隊さん達は嫌いだ、と思った。
人を嫌いって思ってはいけないって言われていたけれど、でもそう思っているのはお父さんや僕だけじゃない。
お母さんと行った買い物の時に町の皆だって
「皇国の奴等が。」
「きっと王国の騎士様が・・・」
なんて口々にそんな風に言っていて、いつのまにか現れたあの兵隊達が嫌いのようだったし、
いつも優しくて、町の人たちの悪口なんて決して言わないお母さんですら、何回も僕に言いきかせる様に
「絶対にあの兵隊達の方へ行っては駄目よ。もし見かけたら、必ず家に帰ってらっしゃい。」
と言った。
それって、兵隊さん達の事が嫌いって、そういう事だよね。

僕だってなったばかりだけれどもう7歳だ。
父さんの仕事の手伝いもしているし、やっていいことと駄目な事の区別くらいはつく。
お母さんが兵隊さん達に近づいては駄目。って僕に何回もそう言ったっていう事は、
それはとても重要な事で、何か理由があって、絶対にしちゃいけない事なんだって僕は知ってる。

だから町の皆と遊んでいる時に優しそうなおじさんの兵隊が来て、
話しかけてきたりお菓子をくれようとしたりしたことがあった時も
皆は貰っていたけれど僕はお母さんのいう事を聞いて走って逃げた。
お母さんが駄目といった事は駄目なのだから、決して兵隊達には近づかないように僕はした。

それなのに納得がいかなかった。
そんな近づいちゃいけない兵隊さん達が何で僕の家に来たのだろう。
兵隊さんたちと話しちゃいけないのに、母さんは今、家の中で何を話しているんだろう。
なんで父さんは怒っているのだろう。

なんでいつもみたいにこの時間に夕ご飯が食べられないんだろう。
父さんの膝の上は暖かかったけれど。
僕はお腹がすいて、父さんの腕にしがみ付きながらそう思っていた。


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by obtaining | 2008-12-09 18:33 | document

スピンオフ更新


剣更新

男爵平野さんの螺旋の道筋 3 を更新
UniのSwastika EyesのPlologueと1話を更新

Swastika Eyesは某所とmixiに落としたのからかなり書き換え。
最初の投下時にラフで出してはいけません・・・
反省しつつ2話目も書き換え中ーー。
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by OBTAINING | 2008-12-05 19:29 | diary

冬だ。寒い。

短編、残り5時間~程度で書きあがりそうな予感だが来週2件納品に打ち合わせの予定。
只今年末の追い込み真っ最中。

さて。
どっちを取るか・・・(仕事を取れって。)


:web拍手に返信

>スピンオフ企画、面白いです^^ ところで、「剣」に登場するサクヤさんを勝手に(イメージして)描いたりしてもよろしいでしょうか?

良いも何も今なら漏れなく勝手に特設ページTOPに飾られる特典つきとなっております。
是非。
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by obtaining | 2008-12-02 01:42 | diary