35人目 ~2話目 その2

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優子さんは暫くベッドの上に突っ伏したまま荒い息を吐いた後、はあ、と一回息をついてからゆっくりと顔を上げた。
「ちゃんと採取用ケースに出してくれたんだ。」
シーツの上に投げ出してある採取用ケースを確認したのか恥ずかしそうな顔をし、
視線はこちらに向けないまま、ちょっとビジネスライクっぽい口調でそう声を掛けてくる。

「中に出されたかった?」
聞こえなかったかのように返事をしないまま優子さんはこちらににじり寄ってくると
青いジェルでぬとぬととぬめっているまだある程度の硬さを保ったままの俺の一物に唇を寄せてきた。
そのまま全体をぱっくりと口に含ませると、
ジェルをこそげ落とすように俺のものに舌を動かしていく。

これは俺が採取用ジェルを使った時の二人の儀式のようなものだった。
優子さんは喉を動かしながら唇を回すようにして俺のものを綺麗にしていく。
亀頭の部分にも丹念に舌を這わせてぬめりがすっかり取れるまで何度も舌を往復させていく。
射精直後のくすぐったさはあるけれども正直かなり気持ち良い。

俺の一物がむくむくとまた硬度を増し始めると、優子さんは慌てて口を離した。
「こら。だめだよ。」
「そんなこと言ったって、優子さん丁寧すぎ。」
「丁寧にやらないと取れないでしょ。あ、ほらここ残ってる。」
そういうと顔を潜らせるようにして竿の下の方に残っていたジェルを今度は竿を横向きについばむ様にして綺麗にしていく。
暫くして俺の下半身の全てのぬめりを舌で掃除してから、
優子さんはようやく唇を離してベッドから起き上がった。

今の行為で乱れていた信じられないくらい艶やかなストレートの髪を一度かき上げると一度息を吐き、
シーツの上や床に散らばっていた下着を身に付け始める。
165cmの身長にスレンダーな体つき、真っ白な肌に信じられないほどの綺麗なラインでくびれた腰と釣鐘型の乳房。
ちょっと猫目の切れ長な目。シャープで優しげな猫を思わせるようなその風情。
ブラジャーと、セットになっているパンツを身に付けてから優子さんはまたベッドに戻ってきた。

ベッドボードに背中をつけて座っている俺の横に座る。
シーツに放り出されていた採取用ケースを手に取ると優子さんは口を開いた。
「これ私が持って行って良い?」
「え、これから仕事?」
もう17時だ。いくらエージェントとはいえこれから一仕事でもないだろう。
「違うけど、明日持っていけばいいかなと思って。わざわざ研究所来るのめんどくさくない?」
「まあそんな遠くないから別にめんどくさくは無いけど。持って行ってくれるなら助かる。」

俺からの呼び方だけはさん付けだけれど、俺は22、優子さんは24と年齢が近い事もあって
優子さんとは普段はタメ口で話す事にしている。優子さんは大抵俺の事を君。と呼ぶ。
無論研究所で旦那さんが側にいるようなときは別だ。お互いビジネスライクな敬語口調になる。
白色のフリルの付いたブラジャーに包まれた優子さんの真っ白な乳房の上部を見ながら声を返す。
「でもさ、旦那さん気にしねえ?優子さんが俺の精液なんて持って帰ったら。」

「あ」
俺の言葉にそう言いながら優子さんは採取用ケースをベッドボードにおいて手を離した。
「そうか。まずいかな。」
「なら俺が持ってく。…やっぱ気にする?」
俺の言葉に暫く逡巡したように優子さんは目を泳がせた。

「そりゃ結構。ね。何も言わないけど、君の所から帰った日は特に。
大体新婚だよ。私。国の為の大事な仕事とはいっても…、ね。
まあそれを言ったら君は…ああ、和歌葉ちゃんは出来る子だしね。」

俺には和歌葉という恋人がいる。優子さんの上司の山田の娘だ。
山田は髭の親父だが、しかし鷹を産んだレベルではない程に和歌葉は可愛い。
どちらかというとホホジロザメがピンクイルカを産んだレベルに近い。
その和歌葉は日本で唯一の精液保持者である俺の恋人として、
そしてそういう立場にいる俺の公私に渡るパートナーとして一緒にいてくれている。
最初は定期的に精液を研究所に提出しないといけない俺の相手をするという事だったが、
和歌葉の提案もあって、恋人として付き合うことになった。
研究所は渋ったようだったが、兎に角日本人としては唯1人、全世界でも35人しかいない精液保持者だ。
極度のプレッシャーに晒されないように和歌葉が俺の近くにいてサポートする事を優先させたようだった。
和歌葉とはまだプラトニックだ。
そう云う事も込みのパートナーとされている事には違いなかったが、
今はまだ毎日の夜の電話と週末のデート。それから週に何回かは食事を作りに来てくれたり。
そんな風に恋人として二人の時間を楽しんでいる時期だった。

その代り、俺の元へは優子さんが週に2回、訪れる事になった。
優子さんは俺が精液保持者かどうか判らなかった時、研究所が真偽を確認する為に俺に近づけてきたエージェントだ。
エージェント中で一番美人だから、と言う理由で選ばれただけあって物凄い美人かつ可愛い。
見た目だけでも絶対に食べていけるレベルだ。
その上エージェントになる位だから頭も良い。
週に2回俺の所に行って欲しいという山田からの要請には躊躇したようだったが、
結局は愛国心と政府の為に働くエージェントという立場の責任感から承諾してくれた。
別に俺としてはオナニーでも構わないのだが、山田を始め政府の高官は精液とはSEXをして出すものと思っているらしい。
研究所が真偽を確認する為に一度俺と接触しているから気心も多少は知れているだろう。
精液保持者には極端なプレッシャーが掛かる。極力負担を少なくした方がいい。
そんな判断から政府の高官達はリスクが少ないという理由で優子さんを俺の精液を採取する仕事に割り当てたのだ。

新婚である優子さんのプライベートは考慮せず。と言う事か。
さすがは政府高官。国益の為には血も涙もない措置だ。

そう云う訳で俺は週に2回の優子さんの訪問をありがたく受けている。
優子さんの事情もあるし、俺はオナニーでもいい。と言おうかと思った事はある。
しかし優子さんは和歌葉とはベクトルが異なるが正直言って物凄く美人かつ可愛い。
釣鐘型でDカップの乳房と驚くほどピンクのその先端。しかも超感度良し。
スレンダーな体系の上、全身隅々まで一箇所の曇りもない真っ白な肌。
自分を持っている知的な人間らしい恥じらいはあるけれど
興味のある事にはしっかりと反応してしまう猫のようなその性格。
最後にはMっけが強いときている。
俺は金の為に仕事をしているんじゃない!って云う奴も世の中にはいるが、
わざわざ振り込まれた給料を返送したりしないだろう?
そういう事だ。

まあ後は、それとは別に俺と優子さんとはいつの間にか友達になっていたっていうのもある。
あっさりとした性格の優子さんとは色々な事をお互い隠さずに話し合う事が出来たからだ。
その時間も確保したかった。
うん。そういう理由もある。無論そういう理由もあるとも。

実際俺にプレッシャーが無い訳じゃなかった。
お前は核弾頭よりナイーブな存在だ。いきなりそんな事を言われてビビらない奴はいない。
例え政府の仕事で近づいてきたとはいえ、
ここに連れて来られる前から顔を知っていた優子さんと少しの時間でも色々と話が出来るのはありがたかった。
優子さんとの時間が俺にとってはかけがえの無い時間である事は間違い無い。

勿論優子さんとの事は和歌葉には話してある。
というよりもこの件に付いては政府高官と山田が勝手に決め、俺より先に山田が娘である和歌葉に相談していたのだ。
それから俺の所に話が来た。
現在の俺が日本唯一の精液保持者という特殊性を良く判っている和歌葉は
「私が部屋にいる時以外なら。」
という条件付で寧ろさっぱりとした位の態度で俺と優子さんの事を許してくれている。
そうか、と優子さんの顔を見る。
まあ和歌葉なら、それで良いのかもしれない。
山田の娘というのもあるけれど、公式に俺の恋人だし、この事態も一番近くで把握しているいわば当事者だ。
が、優子さんの場合は旦那さんだ。
この事は上司から命令されているだけで自分が当事者な訳じゃない。
エージェントとはいえ新婚早々週に2回も24歳の新妻が俺の所に来るとなって気にならない訳がない。

「ねえ優子さん、旦那さんにはなんて言ってるの?ここでの事。」
「……そ、そういうこと聞く?」
リラックスした感じでペットボトルのジュースを口にしていた優子さんが引きつった顔でこちらを振り向く。
しばらく困ったような顔をした後、優子さんは口を開いた。
「……君のせいじゃないけど。
仕事とは言っても、本当は穏やかじゃないと思う。
…だから、結構嘘ついてる。彼が気にしないように。」

普段の態度がエージェントらしく清廉潔白で真面目、という感じの優子さんがそう言ったものだから多少驚く。
「へえ、例えば?」
お互いベッドボードに寄りかかったまま。
俺は優子さんの方を向いてそう聞いた。
急に恥ずかしくなったのかもしれない。
うう、と言いながら優子さんは両足はベッドに伸ばしたまま、
両手を抱きしめるように前に回して胸を隠すようにして前を向いたまま口を開いた。
「寝てるだけって感じだよ。とか。」
そう言ってから、おずおずと俺の事を上目遣いで見てくる。
俺に対してデリカシーのないことを言ったかもしれないなどと思ったのだろうか。
全然気にしてないという意味を言外に混ぜながら言葉を返してやる。
「マグロみたいな感じって事?」
俺が気分を害してないと判ったのだろう。ほっと優子さんが息を吐き、そして肩を竦める様にした。
「そ、私が寝てて、君が上に乗ってってそう言ってる。」
「はは、5分くらいで終わりってそんな感じで言ってるんだ。」
「うう、まあ、そう。」
「優子さんからはサービスしない事になってる?」
「うう、その、全く嘘つくのは嫌だから口でちょっとだけしてるって言ってる。」
「ちょっとだけか。」
「それでも凄く嫌みたい。それはしないで欲しいって言われてる。」
なるほどね。と頷く。
なんとなく悪戯心が湧いてくる。
「優子さんはあれ以上の事旦那さんにしてるのか。」
言外に今日の前戯で30分に渡って徹底的に舐めてくれた事を含ませながらそう言うと、
その瞬間、かっと優子さんの顔が赤く染まった。
きっとこちらを睨み付け、同時にどん、と肘でつつかれる。

「ごめんごめん。」

「あ、ああいうのは結構無意識だから。じ、時間とか忘れるでしょ!?
それにき、君がさせるからでしょう。
………
もう、よ、良くないよね本当に。うう…無かった事にしてよ。」
ぷいと顔を向こうに向けている。
優子さんの両手がシーツの上で遊んでいて、ピアノを叩くように指が所在無さげにシーツを叩く。

「無意識なんだ。優子さんが良くないと思ってるならもうしてくれないって事か。そうか。」
そりゃ忘れられないな。と冗談めかしてそういうと
またとん。と肘でつつかれた。

「また今度してあげるから忘れて。」
「じゃあ今日のは無かった事にしよう。優子さんは俺にサービスしてない。
あんな事もしなかった。口ではちょっとだけ。」
うん。と頷く。

「じゃあイったりもしてない事になってる?」
どん。
また激しく肘でつつかれる。
「いてえ。」
「イってません。」
優子さんの視線は向こうを向いている。
「そうか、優子さんイってないんだ。」
なるほどね。と頷く。
「やっぱりね。俺もそう思ってたんだよ。ああやっぱりねえ。そうだよなあ。なるほどね。」
うんうんと頷く。

「……」
「………」
「…………」
「………………………………」
「ああ、もう。そういう話する?どうしよう。どうしようもう。約束してるの。」
二人してたっぷり3分以上黙った後、優子さんは頭を抱えるようにした。

「何を?」
そう聞くと、優子さんは頭を抱えた腕の間から俺を見上げてきた。
俯き加減になった所為でブラに包まれた真っ白な乳房の深い谷間が見えて中々に目の保養になる眺めだ。
押し出すような声で優子さんが口を開く。
「ちょっとは反応しちゃう事もあるかもしれないけど、絶対いったりしないって。」
「そうなんだ。」
優子さんがいきたがらない理由を知って、ちょっと罪悪感を感じる。
「で、信じてるのかな?」
「信じてると思う…でも」
「あ、あんな風に君にいかされちゃうと、その後2~3日、ちょっと変なの。
もしかしたら、ちょっとは気が付いてるかもしれない、」

「旦那さんともイくんでしょ?」
「その、イく時も、ある。時々ね。」
うん。と頷く。
普段、大抵の雑談の時は優子さんに言い負けるのでこういう風に悩みを聞くような形になる事は珍しい。
それに普段だったら優子さんはここまで話し込むことはなくて、
暫くこうやって休んだ後にさっさと家に帰っていく。

「でも…っていうか、いく感じが違うの。
その、そう言うときは私がいこうって思っていく感じなの。
君みたいにされて、連れて行かれる感じの時とじゃ、違うみたい。
もしかしたら君みたいにされる時の事が本当にいくって事だったら、どうしよう。って思って。
君が無理やりイかせたりするから私、こんな風に悩むんだよ。」
ふうっと息を吐いてから優子さんは俺の方を見た。

「……って嘘。今のなし。」
優子さんは一度首を横に振ってからぶんぶんと手を振る。
口調が急に真面目な感じに戻る。

俺は一度だけ目をぐるりと回してから口を開けた。
「じゃあ、これからはいかさないようにしようか。」
「君にはいっつもそう頼んでる。」
優子さんはじっとりとこちらを睨んでいる。
優子さんは俺の所に来る前にお化粧をしてくるけれど俺が激しい事もあって
こうやって一度終わるとお化粧はほとんど取れてしまう。
しかしすっぴんでもこうやってこっちを見てくる顔は恐ろしい程美人だ。
むしろ魅力は増しているようにすら思う。
「いや、今度は本当にそうする。」
心に固く決めた。
「うそ。」
「俺、心を入れ替えるよ。今の優子さんの話聞いて思った。マジで。」
「うそだ。」

「いやマジで。倫理って知ってる?人の道って書いて倫と読むらしいんだけどさ。
昔教わった先生が言ってたのよ。良い事言うんだこれが。
まあ聞いてくれよ。んん。ん。いい?
人の嫌がることをするな。………人としての倫を守れ。
なあんていうと君達はこう言うかもしれない。
……」

「ああっもうっ!そうじゃないのっ!」
俺が語りだそうとしたその瞬間、ぎゅっと目を閉じていた優子さんが
大きく息を吐いてからぶんぶんと頭を振った。
「えええええ…聞いてよ。」

「やじゃないの。」
「え?」
優子さんが口をへの字にしながら搾り出すようにして言ったその声に思わず聞き返す。

「き、君にう、嘘言うの嫌だから言うけど。」
「嫌じゃない?」
こくりと頷く。
「………うう……そりゃやじゃないよ。だって凄いんだから。」
そう言ってからぎゅーんと言う感じに慌てて優子さんが上半身ごと窓の方を向いて視線をそらす。
それから早口に付け足すように言葉を発していく。
「その、精液とかのせいって思いたくないんだけど、
その、君のそれ、最後に出すだけじゃなくてその、気持ち良いだけで出てくるでしょ。」
「先走りの事?」
優子さんが俺の言葉にそう。と頷く。

「それダメなの。君のを舐めてて、それだけで何か私、その、女の子になっちゃうって言うか。
何か感じが違うの。もっと出して欲しいってなる。」
そこまで言うと優子さんは耳まで真っ赤にした。

「旦那さんって精液全然でないんだっけ?」
「そ、そうだけど。」
「今まで付き合った人は?」
「彼と君以外としたことない。」
「へえ。」

優子さんは一度俺の顔を見てから首だけを折って下を向き、そしてすうと息を吐いた。
「そ、その、だからかな。君が精液保持者だからなのかもしれないけれど、すっごい満足感があるのっ。
君のを口にしてても私、ずっと心の中で精液出して、精液出してって思ってるのっ。
ずっとおしゃぶりさせて欲しいってそんな風に思っちゃうの。最初っからそうだったの。
そんなだから、君の硬いのを入れられた時なんてもう、何も考えられなくなっちゃって、
いきたくないっイっちゃだめって思いながら、彼の事も思いながら私、
君とのSEX凄い気持ちいいってそんな風に思っちゃってるのっ!」
優子さんは涙ぐんでいた。
ああもう駄目、すごいいやらしい私。と言いながら優子さんは脚をばたつかせた。
ストレートの髪が翻る。

優子さんが信じられないレベルの率直さで俺のチンコと精液について語っていた。
山田に日本で唯一の精液保持者で、君に基本的に人権は無いよと教えられたその時は
よし、金玉潰そうかな。俺これから女性ホルモン入れて女として1から出直そう。
と微かに思ったものだが思い留まってよかった。

優子さんは耳まで真っ赤にさせてああ、言わなきゃ良かった。と頭を抱えながらこっちを見ている。
悪戯心が再度むくむくと起き上がってきて、
俺は彼女の顎をくいと持ち上げて切れ長の彼女の目を覗き込んだ。

「じゃあ、今度からもいかせて欲しい?」
「だめ。それと今の話は別。」
意外ときっぱりと言い切られる。
「今優子さん、嫌じゃないって言ったじゃん。」
「絶対ダメ。やっぱり今の忘れて。」
彼女の顎から手を離す。優子さんの視線が俺から離れる。
俺も目線を話してあげる。前方を見ながら口を開く。
「…次からもいかせて欲しいならマンコに入れてって言ってみ。」
「ぁぁ…おまんこに入れて欲しいっ。…ううううう…」

「うう…」
優子さんが頭を振りながら両手で顔を覆う。
「俺の精液好き?」
「好き。」
「俺に次からも精液出して欲しいならそう言ってみ。」
「うう…もうっ…精液出して欲しいっ。」

「ほう。」
「うう…」
「もう一回言ってみ。」
「どっち?」
「どっちも。」
「ぁぁ……もうっ…君の精液大好きなのっ!……お、おまんこにも入れて欲しいっ。」
両手で隠している手を外して、顔を真っ赤にしながらもはっきりとした口調で優子さんは答えた。
正直に話をする人間は、相手にだけじゃない、自分の信じることが出来るようになるんだよ。
そんな先生の言葉を思い出す。
先生。今、俺のは正しいですか?輝いていますか?
今の優子さんの中々に素敵な答えを聞きながら俺は首をかしげた。
「ほほう。でも条件がある。」
「!君ね、人にこんな事言わせておいてね。」

「さっき旦那さんとの時にいく時は優子さんがいこうとしていってるって言ってたよね。俺のときにもそうして欲しい。」
「もう…ダメそれは。」
「………」
「ダメ。約束してるの。それだけは許して。それだけは絶対ダメ。」
それだけは取っておかないと駄目。そうやって言う優子さんの右手を取って
優子さんのあまりの可愛さに既に屹立しきっていた俺の物を握らせる。
優子さんはビクッと一度震えたものの手を離そうとはしなかった。
暫く握った後、小さく声を出す。
「…うう…硬いっ……」
しかめつらしく頷きながら重大な発表をするかのように口を開く。
「今度、一度口の中に出すってのは?研究所には内緒で。」
その瞬間、優子さんは俺のものをぎゅっと握り締めた。弱弱しく俺の事を見てくる。

「……飲んでいいの?」
「好きにしていいよ。」
「……どうすればいい?」
「俺に抱かれても自分からいくってちゃんと言いな。」
「ぁぁ……もうっ…いく、いくから。ずるい。」
「優子さん、ちゃんと言うんだ。」
「ん、次はき、君にだかれていくから。自分でいく。自分からいく。約束する。」
がっくりと首を折りながら非常に嗜虐欲をそそる感じに優子さんは頷いた。

「旦那さんにはどうするの?」
嗜虐心に満ちた心でそう言うと、優子さんは心底困った顔で顔を上げてきた。
再度俺の方を弱弱しく見てくる。
「な、内緒にするってのはま、まずいかな。
嘘はつきたくないけど、言わないでいいことは言わない。…ってのは」
「まあ、いいんじゃない?」
助け舟を入れてあげる。
「優子さんは俺の家じゃマグロで、自分からはサービスしないし、フェラもしない。勿論イったりもしない。言ってみな。」
「私は君の前じゃマグロで、絶対サービスとかしないし、フェラもしない。イったりなんか絶対しない。」
優子さんは目を閉じて、自分に言い聞かせるように、そして誰かに聞かせるように2回、はっきりとそう言った。

「今日、もう一回していく?」
目を閉じたままの優子さんにそう言うと、優子さんは慌てて左右に首を振った。

「駄目、あ、もう帰らないと。」
そう言って、優子さんは目を開けると時計を確認するように首を回した。
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by obtaining | 2008-06-21 19:41 | document

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