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「ですから。何度でも説明させて頂きますが。」
はあ。と答える。
ああ、とんでもねえ馬鹿を見る目つきだ。
ファミレスで自分だけの特別扱いを受けようとする家族連れの親父に向かって
『わかんねえ奴だな。』と思って見てる店員の目つきそのものだ。

「このままここをお通しする訳には参りません。」

「そうは言っても。俺も困ってるんだ。状況を把握したいんだよ。」





困り切った顔の目の前の美女の顔が更に歪み、困り果てたように周囲を見回した。
それにしてもメガネの似合う、目つきのキツイ美女だ。
170cmくらいの長身でストレートの黒髪に睫毛が長く、どこか昔は不良上がりで今はデキる女執事、若しくは女生徒会長という風情。
どことなくセーラー服を思わせる紋章の入った服を着ているので一見つんけんとした女学生にも見える。
年齢は10代後半位だろうか。年齢としては俺よりも年下に見える。
普段だったら一発で惚れてそうな美女だが…

ああ、憐れみの目だ。可哀想な人間を見る目つきだ。

「…兎に角、少しの間一人になりたいんだ。頼むよ。」

「そのように言われましても……でしたら、街中の宿屋にご投宿なされたら如何でしょうか?」

「そうじゃなくて、何て言うかな…広い所で、その、少し一人になって、考え事をしたいんだ。」

「……。ですから。」
ああ、知ってる。マクドナルドでライスバーガーを頼む判ってねえ人間を見るような目つきだ。

「貴方様の様な方を、お一人で、お通しする訳には参りません。」
『お客様のお求めになっているライスバーガーは当店では販売しておりません。』と言っているのと同じ口調だ。

ああ、と頭上を振り仰ぐ。
そして目に映る巨大な城門。高さ20~30Mはあるだろうか。異常なまでに高い石造りの城壁。
5階建てのビルが延々と並んだようなその様は異常な圧迫感を与えてくる。
振り返ると雑然とした活気のある市場が見え、その向こうには木造中心の2階建ての建物が並ぶ。
そしてさらにその向こうにはこれまた白く塗られた石造りの中世の城そのものが聳え立っているのが見える

どこだここ。そして何故俺はここにいる。

ここ城門の周りも馬の嘶きと人いきれで満ちていて活気で溢れている。
そんな俺を不思議そうな顔で振り向きながら脂ぎった顔で汗に塗れ色も落ちすり切れた上着を肩に掛けた
如何にも肉体労働者といった感じの中年男が通り過ぎていった。
その男に対して女生徒会長然とした女が深々と頭を下げる。
「旅の幸福をお祈り致しております。」
男はそんな女生徒会長を目線にも入れないように、いや実際に目線を少しも動かす事もなかった。
門を通り過ぎていく。

「なあ、なんであの人は良くて」
中年男を指さしながら言いかけた所で女生徒会長がぴ、と前に差し出した手で制される。

「失礼致します。申し訳ございませんが少々お待ち下さいませ。」
「申し訳ございません。」
後ろから聞こえてきたもう一つのか細い声に驚いて振り向いでぎょっとした。

女の子だ。恐らく10代後半の。
身長150cm位の低身長で顔は鼻が低くてお世辞にもあまり美しい顔立ちではない。
が、異常なのはそこではなく。
背中には自分の上半身よりも遙かに大きなリュックサック状のバッグを背負い、
両手にも抱えきれないほどの荷物を抱えている。
明らかに重量オーバーなのは一目瞭然である。
俺でもあんなに荷物を抱えたら10Mと歩けはしないだろう。
更に女の子の顔色は疲れ果て、肌も乾燥して薄汚れている。

その女の子が俺に向かってペコペコと頭を下げている。
「お待ちの所、大変申し訳ございません。お先に失礼させて頂きます。」
「あ、ああ、いいけど。どうぞ。…ただ、大丈夫か、その荷物。すぐそこまでだったら俺が手伝ってもいいけど…」
「は?」
「お気になさらず。では検査致します。」
女の子には訝しげな視線を送られ、女生徒会長には『こちらのお客様は頭がオカシイので』と言わんばかりに制止される。

「…問題ありません。」
女生徒会長は女の子の周りを一周くるりと周り、検査という言葉にしてはあっさりしすぎているのではと俺が怪訝になる位にあっさりと女の子に対してそう言った。

「ご苦労様。」
そう女の子が答える。
これもやや怪訝に思う。この女生徒会長が門番のような役割を果たしているのは判る。
しかしそれにしてはこの薄汚れた女の子の態度が尊大なように思うのだ。
先程の俺に対しての態度に比べてだが。

「ありがとうございます。旅の幸福をお祈り致しております。」
女生徒会長が女の子に向かって頭を下げ、女の子は尚怪訝な顔で俺の顔と周囲を探るような視線を向け、
それからぺこりと一度頭を下げてから、平然と山のような荷物を抱えて歩き去っていく。

「失礼致しました。」
「…なあ、なんであの人は良くて俺が外に出て行ったら駄目なんだ?」
あ、また困り果てた顔をした。

「駄目と言っている訳では御座いません。」
「…?なら、」
「しかし、その、そのままではお通しする訳には参りません。」
「…?何故?」
「ですから…」
女生徒会長は困り果てたように周囲を見回した。
はあ、と溜息を吐かれる。すう、はあ、と息を何度か整えてから、

「…その、大変失礼を承知で申し上げますが、貴方様は奴隷をお連れしていないように見えます。」
ドライブスルーに徒歩で来た客のような言い方で言われる。

「奴隷?!」
こっちはそれどころではない。仰天ワードだ。奴隷?この現代、かどうか判らない、日本、かどうか判らない所で?

「はい。」
かああ、と顔を真っ赤にさせて女生徒会長が俯く。
まるで『ようやく気がついたでしょ?あなた、ズボン穿いてませんよ。』と指摘する女の子のように。

「奴隷…。」
周囲を見回す。そりゃいる訳はない。学生時代に世界史の授業で習って以降、聞いた事のないワードだ。

はあ、と女生徒会長は溜息を吐いた。
「時々ある事です。失礼ですが、主人を見失うなど貴方様の奴隷はあまり熱心ではない奴隷のようです。
呼び出されるのでしたら市場の中央にある奴隷監督組合の方で」

「はは、奴隷なしでも少し城門の外に出る位…」

「ご冗談でもそのような事を仰る事はおやめ下さい。
門の外で何か困った事があったらどうなさるのですか?
脚が疲れたからといって、土の上に座られる訳には参りませんでしょう?
お腹が空いたらどうなされます?もし雨が降ってきたらどうなさいます?テントの準備はどうなさいます?
体が汚れた時に奴隷の舌と手無しでどうやって体を清められるのです?
もし万が一日が暮れたら夜の添い寝はどうなさるんです?」

いや、食事のことは考えてなかったけどそれ以外は一人で何とかするかな。という言葉を呑み込む。
なんだかそういう話でもなさそうだ。
恐らくこの女生徒会長は、奴隷を連れずに歩くことそのものを非常識視してきているのだ。

思い直す。これは会話としては悪くない。
というよりこの面倒見のよさそうな女生徒会長は見た目よりとても親切そうで、
どちらかというと俺が城門の外に出て確かめたかった事を今ここで確認するチャンスと言っていい。

さて今俺はどこにいるんだ?という詩的にすら感じる根源的な問い。

顎をさすりながら視線を外し、おそるおそる口に出す。
「奴隷は…いない…かな。」
「奴隷が、いらっしゃらない!?」
ズボン持ってない?的なトーンである。

「いや、その、この際だから白状すると、どうやら、その、記憶が少し曖昧なようなんだ。」
「……はあ。」
「気が付いたらここの…そこの市場の中央にいた感じで。」
「体調がお悪いんですか?」
「いや、そういう訳でもないんだが、過去の記憶や、そういったものがすっぽりと抜け出ていて、
自分が今どこにいるのかも判っていないと言えばいいのか…。」
「…それは…大変な事ですね。ご病気、でしょうか。そのような病気があるとは知りませんでしたが。」
女生徒会長は俺の頭から爪先までを順番に見ながら心配そうな声を上げた。
ああ、頭が弱そうに見えたのはそういう訳ね。と合点がいったように見える。
非常に判りやすい。

「何か外部的や、精神的にショックを受けたりした時に一時的に記憶を失うという事があるというのはどこかで聞いた事があるから、もしかするとそれかもしれない。」

「なるほど、そのような事があるんですね。しかし、貴方様がそれまで連れられていた奴隷はどうしているのでしょう。
まさか皆が貴方様と同じ状況、という訳では無いでしょうし。」
貴方様の奴隷はいったい何をしているのでしょうか。と周囲を見渡す。

「いや、それは判らない。」
「確かにそのようなご事情であれば、お判りにはならないでしょう…。
貴方様の奴隷が今何をなさっているのか、私には判りませんが…
しかし、それでは尚更門の外にお出しする訳には…。」

「いや、ここからでは壁の向こうが見えないだろう?
外を見れば自分がどこにいるかのヒントになるかもしれないし、それに何か思い出すかと思ったんだ。」

「お忘れになっているのかもしれませんので失礼を承知で申し上げますが、門の外は危険地帯でもあります。
奴隷を連れずに門の外に出られるのは避けるべきです。」
先程とは違って声には親身な口調が滲む。
もともと性格が良いのだろう。

「困りましたね……。」
顎に手を当てて心底悩んだ顔で首を振っている。
「はは、もし俺に出来るお礼があればさせて貰う事にして、少し君に付いて来てもらったり、ココらへんの事を教えてもらうとかって訳にもいかないんだろうね。」
その一瞬だった。
女生徒会長はピタリと左右に振っていた顔を止め、不思議そうに俺の顔を見、それからキラリと目を光らせた。

「今、何と仰られました?」

「…いや、もし一人で行くのがまずいのであれば、君に少しの間付いて来てもらえたら、なんて。
いや、ごめん、何か変なこと頼んでるよな。
君には仕事もあるだろうし、それを充分邪魔してるっぽいのも判ってるし、
君も忙しいだろうから、もし君の仕事がそのうち終るんなら、その後少し付き合って貰えたら、助かるかなと思って。」
女生徒会長が一歩俺に向かって踏み出してきて俺は一歩退いた。
「もしかして、私を奴隷にして下さる、と?」
目が爛々と光っている。

「まさか。そんな失礼な事を言っている訳じゃない。怒らないでくれよ。」

「失礼ですが、もしかすると貴方様は今、先程の私の言葉が貴方様の奴隷になりたくないと思っていて言った、と考えていますか?」

「だから怒らないでくれ。そういうつもりで言った訳じゃないんだ。俺も心細いんだ。仕事の後で少し付き合ってもらってこの辺りの事情とかを教えてくれたら助かるってそういう」

「少し誤解があるようですね。」

「そうだ、誤解がある。侮辱するつもりは無かった。」
女生徒会長がたん、たん、たんと歩を詰めてきてその分だけ俺が後ずさる。

「私が聞きたいのは貴方様のお礼の部分です。」
たん。ずず。

「ああ、もし俺に出来るコトがあればするよ。俺のか判らないけど財布っぽいものもここに持っているし、相場は判らないから足りるかどうか判らないけど」
たん。ずず。
「いえ、そのようなお礼は必要ありません。それより、もし、貴方様の事を案内したら、奴隷にして下さる事も可能、と?」
たん。ずず。どん。
いつの間にか後ろの城壁に背中が着いて、立ち止まる。目の前には女生徒会長。
「だからそんな言い方をしてる訳じゃないよ。」
「私は真剣に聞いているのです。では少し聞き方を変えます。貴方様は私を奴隷にするという事に少しでもご興味を惹かれますか?」
「…まあ、そりゃあ君みたいな子が奴隷に、なんて少し興味を惹かれない訳じゃないけど。」

タジタジとなってそう答えると女生徒会長は俺の目を見つめ、深く頷いた。
「判りました。なるほど。ちょっと待っていて下さいね。お願いしますからどこにも行かないで下さいね。」

そう言うなり女生徒会長は猛ダッシュと言って良い勢いで遠くに立っていた
恐らく同じ仕事をしているのであろう同じような紋章付きのセーラー服を着ている女の子の方に駆け寄った。
そちらも見た目、格好共にすこぶる美女っぽい。
女生徒会長の言葉に合わせてその女の子がうんうん。と何やら頷き、その後女生徒会長が掛け戻ってくる。

はあ、はあ、と息を乱せながら俺の前に立つ。
「も、もしかして仕事早引けとかしてきた?ありがたいけどそこまでして貰わなくても。」
「いえ、仕事はたった今辞めてきました。」
「はあ?」
「あ、いえ、正確ではないですね。辞められるかもしれない事を伝えた、が正確でしょうか。」
「ん?はあ?」

女生徒会長は数回深呼吸をし、俺とほぼ同じ目線の位置で俺の目をじっと見つめてきた。
「今、自分が卑怯な事をしている事は自覚しております。
貴方様の弱みにつけ込むような事はしたくありませんが、私にとってはとても重要な事です。
お答え頂けますね。」
「・・・はい。」

「見ての通り私は二目と見れぬ醜女です。」
「………どこが?」

女生徒会長が口に手を当て、ゆっくりと首を振った。
信じられない。こんな幸運が…とか呟いている。
更には何度か俺の目を見ながらつんと形よく尖った鼻をちゃんと見てます?というように何度か指さしている。

「いいでしょう。更には胸が大きく…」
「…そうですね。それは確かに。とても。」

見て下さい、どうですか?平坦では無いんですよ?
と乳房に手を当てて大きさを見せつけるようにして確認してくる。
とても魅力的な大きさである事は良く判った。

「背が高く…」
確かに俺よりやや低いとはいえ、身長は女性としては大きめだ。
しかし長身のセーラー服姿は非常に魅力的である。
脚が長くスカートの丈が短めに見える様は素晴らしいの一言だろう。

「…しかも、黒髪です。」
艶やかに伸びた黒髪を指し示す。

「…そうだね。」

女生徒会長は一歩下がり、俺の顔をじっと見ている。
そして俺の顔色から何かを読み取ったのだろう。
みるみるうちに首筋までをも真っ赤に紅潮させ、胸に手を当てて何度も息を吸い込んでは吐き出した後、
口を開いた。

「貴方様は私に案内を頼まれる、その代わりに私を奴隷にして頂く。そういうお話で、宜しいですね?」
「いや、ん、え?その奴隷にするっていうのは何かの比喩的な…」

「失礼ですが、もしかすると、貴方様は今、私を奴隷にする事が自分に不都合になるとはお考えにならず、
私にとって不都合であるとそう考えているのでは?」

「?そう、うん、そう、だね。あの・・・」

「あまつさえ、多少なりとも私を奴隷にするという事に興味を抱いていたりもするのでは?」
「いや、さっきも言ったけど別に…」
「いえ、最後まで仰らなくて結構です。」

ふう。と女生徒会長が息を吐く。

「その、私から一つご提案差し上げても?」
「どうぞ。」

「もし宜しかったらまず私を奴隷にして頂き、それから私に案内を命じるというのも一つの手では?」
「ん?」

何か凄いことを言っていないか?と聞き返すと女生徒会長は慌てて手を振った。
「いえ、違うんです。確かに間違っているのは自分自身でも判っています。お礼を先払いせよなどとは失礼も良い事でしょう。しかし、その、失礼は承知なのですが…」
その、私も待ちきれそうになく、もしお嫌でなかったらなのですが…と徐々に自信なさげに声を弱ませ、
艶やかな黒髪を手で梳きながら潤んだ瞳で見つめてくる。
おかしい。この仕草は俺の常識ではこんな土埃の舞う中で、こういった会話と共に交わされるものではない。

呆然としていると女生徒会長は一度目を閉じた。
「確かに、お悩みになるのは判ります。しかし先ほどの話を聞く限り、貴方様にとっても今は非常事態であるのではないでしょうか?」
「…そうだね、うん。」

「ご存知のように奴隷に対して主人が課される義務。もしかするとそれをご心配になっているのかもしれません。」

ご存知無いです。とは言えずに黙る。何か勝手に教えてくれそうでもあるし。
と思っていると女生徒会長はとん、と自分の胸を叩いた。

「しかしご心配は無用です。私は弓が使えますし、食事の材料に関して自分で準備することが出来ます。
多少の蓄えもありますし、捉えた獣を売って他の材料を揃える事も可能でしょう。
貴方様にご満足頂けるかどうかは判りませんが少なくとも自分の食べる分を自分で賄うことが可能です。
つまり貴方様の義務は存在しないも同然です。」

目をつむり、胸を逸らし、どうだ。と言わんばかりの態度である。

「それだけではありません。先程は言いませんでしたが数度の戦闘経験もありますし地理にも明るく、
文字も地図も読む事が可能です。そして。何より忠誠心は人一倍あります。
お言いつけには決して背きませんし、もし奴隷にして頂けるのであれば、
事情は判りませんが貴方様の今までの奴隷のように貴方様を一人にするなどと云う事は決してしません。
容姿は兎も角、貴方様にとって可愛い奴隷であるように常に心と体を整え、役に立ちます。」
言っている事は兎も角、就職試験でよく聞く口調に他ならない口調で捲し立てる。

混乱はしていたが、何となく事情は察する事が出来た。
つまり意味は不明だが、何故かこの子は自分を奴隷として俺に売り込んできているのだと。

「…うん。じゃあ、その、つまり、俺は君を奴隷にした方が良いと。」

ぱああ、と女生徒会長の顔が輝き口元が緩む。
「いえ、それは、あくまでも貴方様が決めることです。」
そう言いつつも俺の顔を期待の込めた表情で見つめてくる。

「じゃあ、…お願いしようかな。」
そう言って頷く。と、瞬間女生徒会長が腰に手を当てて、ずい、と一歩踏み出してくる。

「いいんですか?絶対服従を誓いますよ?」
脅し文句なのか判らないが良いんですか?良いんですね?後に引けませんよ?と詰め寄ってくる。

「色々判らないこともあるのでよろしく。」

そう言うとにまあ、と女生徒会長が笑った。
腰にあてた手が動き、ぱさり、とスカートが落ちる。
人ごみの中で、下着一枚である。下半身純白のパン一である。

「はあ?」
「じゃあ早速儀式をしましょう!」
いそいそとセーラー服から手を抜いて上半身も脱ぐ。
女生徒会長は上半身には下着を着けておらず、輝くような裸体が路上でむき出しになる。
「はあ?ええ?ちょっと待て。」
「さ、どうぞ。お改め下さい。」
俺の前でくるりとそのまま廻ってみせる。

「どうでしょうか。何か問題ございますか?」
「ない、ないから!服を着ろ!」
バサバサと落ちた服を拾って押し付けながら言うと、
女生徒会長は笑いながら小首を傾げる格好をした。
「では、着せて下さいませ。」
甘え掛かるように言ってくる。

「俺が、か?」
「これは儀式です。主人が奴隷に何かを与える事。その事によって儀式は終了します。
これは主人となるべきものの義務です。
何でも良いのですが、お優しい貴方様に服を着せて頂けるのであれば私の忠誠心は揺るぎないものとなりましょう。
是非私が捨てた服を着せて下さいませ。」

そして俺は彼女に服を着せた。彼女はその間じっと俺の顔を見つめ、俺の言うままになった。
服を着せ終えると彼女は俺の前に跪いて俺に忠誠を誓った。

「君の名前は?」

「由花(ユハナ)と言います。ご主人様。」

これが、俺がこの世界で得た初めての奴隷と出会った時の話だ。


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by obtaining | 2012-03-28 13:31 | document

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