MY SWEET DOG 第4話

男爵さんによる剣シリーズ雪化粧のスピンオフ作品です。全5話。
まずはリンク先の雪化粧からどうぞ。


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第1話
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第3話

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「ふざけんな、あっち行ってろ!テメエ!!」
メニスの怒号が響くと、ちっという舌打ちの音と共に男が去っていくのが聞こえた。

「まったく。野暮な野郎だぜ。なあ。セレス。」
そう言いながら貫いてくるメニスの首に手を廻して声を上げた。
先程の男はあられもなく声を上げていた私に興味を持ったのだろう。
盛り上がってるじゃねえか、参加させろと言ってきたのをメニスが追い払ったのだ。

重ねてきた唇に唾液を送り返す。その状態で散々腰を使われて、
必死でこちらもタイミングを合わせて腰を上下に動かした。
唇が離れ、閉じた目を開くと、メニスが真剣な表情で私を見下ろしていた。
「今日からは毎日来るからよ。いいな。セレス。他の野郎に抱かれるんじゃねえ。」

とりあえずにっこりと笑みを返した。何と返すのが良いだろうか。
嫉妬を出してあなたも他の女を抱かないでと言うべきか、
それとももっと羞恥して見せるべきか。
正解が判らずに暫く考えてから
「うれしい。」
と言うとそれが正解だったらしい。メニスの鼻の下が伸びた。

興奮しきった様子でぐいぐいと腰を使ってくる。合わせるように声を上げて、腰を上下に振った。

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「どうだ?今日はえらく善がってたじゃねえか。」
「ぅんっ・・・凄かった」
「そうか。」
腕枕に頬を乗せて甘えるように顔を擦り、囁くとメニスの手が頭を撫でてきた。
いかにも内緒話。というような私の小さな囁き声にメニスの声も自然と小さくなる。
好都合だった。ここから先は他のメイドや兵士には聞かれたくなかった。
「どうすごかったんだ?」
男の自尊心を擽る為に脇腹を突付いてやる。
「おら、どうすごかったんだ?」
どうしても言わせたいらしいので下半身に手を伸ばして口で一回、
その跡に2回の発射でやや柔らかくなったそれを掴んだ。
「これが、凄かった。こんなにされるの、初めてだったし。凄く太くて、逞しくて。」
そう言うなりメニスに唇を奪われる。
「お前も良かったぜ。」
「奥さまよりも?」
悪戯っぽく片目を閉じてくるメニスの唇に今度はこちらから唇を合わせながら嬉しい。と囁く。

「今までと態度が全然違うじゃねえか。どうしたんだ?」
不審は当然だろう。が、咎める目つきではない。
「ずっと前からそうしたかったんだけど・・・」
「ど、何だ?」
私からの好意は当たり前、といった態度に成功を確信する。
耳元に口を寄せた。
「これは内緒なんだけど。」
「ああ。」
耳を寄せるメニスの耳朶を軽く噛んでから言葉を続ける。
「ライナルト様、だっけ?偉い人」
「ライナルト様か。それがどうした?」
「メイド達、皆怖がっているの。ほら、あの人って怖そうじゃない。
特にメイドに向けてくる視線なんて、本当に冷たいから。
きっとメイドの事、嫌いなんだって、皆思ってるの。
だからスオルムの兵士さんと親しくなったら、あの人に殺されるかもってみんな思ってるの。」

私の言葉にメニスがくっくと笑い声を立てる。
「本当か?」
「ええ。でも本心は違うのよ。スオルムの男の人達って逞しいし、好きな子は多いの。」
「お前みたいにか?」
「ええ、私が好きになったみたいに。だって女だもの。
抱かれているうちに好きになっちゃう事もあるわ。特にこんなのでされちゃったら。」
くっく、と上下に指を使うと人肌よりも熱を持ったそれがむくむくとまた硬くなってくる。
後であと一回は相手をしないといけないだろう。まあそれは構わない。
それよりこの会話に喰いつかせる必要があった。

「そんなに怯える事はねえよ。俺らと仲良くしたからって殺すような事はしねえさ。」
「本当かしら。」
守ってくれる?としなを作って言うとメニスの目尻がにい、と下がった。
「ああ、お前は俺が守ってやるさ。手出しなんてさせねえ。大体俺もよ、あの人は苦手なんだ。生粋のスオルム人じゃねえしよ。」

「そうなの。」
あの酷薄そうな表情から兵士達の全てから好かれるタイプでは無いとは思っていたが、
生粋のスオルム人ではないというのに驚いた。
こく、と唾を飲む。煙草臭い臭いが移ったようで顔をしかめる。
「でも、あの人強そうじゃない。」
さりげなくメニスの目を見る。

同僚のメイド達の目を無視してこんな真似をしてまで私が知りたかった情報こそがこれだった。
剣は強いのか、弱いのか。武術の基礎も出来ない私が後ろから飛び掛って殺せるのかどうか。
本来であれば寝物語にも簡単には聞けない話だが、
今までの会話がそれを可能にしていた。
そして。
「強そうって、何がだ?」
心底不思議そうなメニスの顔つきに必要な情報が手に入った事を知った。
心から笑い出しそうになる顔を抑えていかにも自信なさそうな顔を取り繕った。
「あの、剣術とか。」
如何にもモノを知らないメイドといった感じで。
「はははっ」
メニスが笑う。
「あの人は剣術なんて一つも出来ないさ。」
「本当に?兵士なのに?」
「ああ。お前は知らないだろうがな。なんせああいう類は後ろで手を振ってるだけさ。
前線で戦う俺らと違って剣なんてのはからっきしだ。俺達がいなきゃ何にも出来ねえのさ。
だから心配する事はねえんだぜ。
俺達に気に入られたからって殺されるなんて、そんな事ある訳がねえ。
俺達が嫌だといやあ、ああいったのは頷くしかねえんだ。
女達にもそう伝えてやんな。仲良くしてくれたら、皆喜ぶからよ。
スオルムの男は優しい女には優しいんだぜ。」
自慢げな顔が求めているだろう信頼を浮かべた笑みを顔に広げてやるとメニスがぐっと肩を抱いてくる。

先程から弄っていた隆起はまた急角度で反り返っている。
「また、太くなってる・・・」
お礼の意味も込めてそう囁くと笑顔になって、私に圧し掛かってくる。

こうして見るとメニスの無邪気な笑顔は嫌いなものではなかった。
いつの間にか引き込まれている自分も感じる。
きっと私が何も知らないメイドのままだったら、
コルネリア様と知り合う前の私だったら、好きになっていたのかもしれない。
最後の一回位は私も本当に楽しむ事にしよう。

「大好き」
囁いた言葉は嘘だったけれど、男は喜び私を抱きしめてきた。
私も本当に好きな人とするように、本気で応えた。


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by obtaining | 2010-08-24 09:18 | document

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