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ペルソナ4 りせ SS

バイクに乗りたい。
小さい原付で良いから、休日にヘルメットを被って海に向かって出発してみたい。
自転車じゃ駄目。ペペペペペって音をさせながら、道路を走ってみたい。

友達とライブに行きたい。招待されたVIP席とかそんなのじゃなくて、気の合う友達とかと、
お洒落して、B席とかで良いから好きなバンドのライブに行って思いっきりおしゃべりしたい。

煙草は・・・いいや。匂い、嫌いだし。

SEXしてみたい。
好きな人とって意味じゃなくて。好きな人とはデートしたり、キスしたりいろんな事をしたいけれど。
そうじゃなくてそういう意味とは別でSEXって行為をしてみたい。
もちろんするなら好きな人としかありえないけれど。

私が言いたい事、わかる?


@@

「んっ・・・・んんっ・・・あはっ・・・気持いいっ・・・」

ピンク色の鶉の卵がぶるぶると震えている。
ゆっくりと周囲をなぞる様にしてから、クリトリスに近づける。
ちょんと触れて、ちょん、と話す。
少しだけくっ付いた瞬間、電気みたいな刺激が頭の頂点まで駆け上って、意識せずに口からんんっ!って声が漏れる。

「やだぁ・・・見ないで、先輩。恥ずかしいから・・・」
膝と膝をくっつけて見せちゃいけない場所を隠す。

最後に残っていたブラを捲り上げる。乳房に引っ掛けて胸が出るようにする。
「いやぁっ・・・」
胸を触る為じゃない。こうすると、なんだかとてもいやらしい気持になるから。

また、そこにちょん、とくっ付けて離す。
「うんっ!・・・」
自分でもびっくりする位甘ったるい声。
胸の上に引っ掛けたブラを外して全裸になる。

「や、先輩・・・」
両膝に手を掛ける。
手に力を入れて、足がM字型を描くように思いきりがばっと広げた。
「ああああっ!先輩っ!いやっ!恥ずかしいっ!だめっ!」

寝転がって両膝に手を当てて、思い切り脚を開いた格好を見られている・・・。
今の自分の格好のあまりの恥ずかしさに顔を横に向けたまま、じっと耐える。
「やだぁ・・・ひどい・・・ひどすぎる・・・私のそんなとこ、見るなんて・・・やぁ・・・見ないで、先輩・・・」
恥ずかしい所をじっと見られてるのを感じて、かあっと顔が紅潮するのを感じる。

「やっ!開いちゃだめっ・・・先輩っ・・・おねがいっ・・・」
右手の中指と人差し指で開いて。
同時に左手でぶるぶると震えてるそれを押し当てる。
「んっ!だめっ!先輩っ!そんな所舐めちゃだめっ!き、汚いからっんっ!あんっ!あっ!ああああっ!」
刺激と同時にきゅうっという感じで不思議な位に私の背中が自然に反りかえってくる。

脚がぴんて伸びる。自分でもちょっと自慢の、皆が形が良いって褒めてくれる脚。
ぶるぶるの振動をぎゅっと押し付ける度に、頭の中に強烈な刺激が送られてくる。
息を吐く度にあん!とかんっ!ていう恥ずかしい声がひっきりなしに漏れ出てきて、
そしていつの間にか腰がはしたない位に持ち上がってくる。

持ち上がった腰が自然に前の方へ、ぶるぶると振動するそれに押し当てようとして
もっともっと、っておねだりするような、なんだかすごくはしたない感じに動く。

「あああっやっそんなっいくっ、いくっいくいくっ。せんぱいっおねがいゆるし・・・・やぁいくっ!
あんっ!凄い、先輩っ!だめっ!すごいっ!ああっいくっ!んっ!大好き!いくっい・・くっ・・・!・・・・んっ!」
歯が自然に喰いしばる形になって、脚がばたんっと布団を叩く。
同時に背筋がぐぐうっと仰け反って、私のそこがきゅうーっと収縮する。
「ああっいっちゃ・・ったぁ・やぁっ・・・」

頭の中で火花が散ったような一番強烈な快感の後、
一瞬止まった息を吐き出すと同時にぎゅんと反った背中が戻る。
トレーニングマシーンで10Km位走った時みたいにはあっはあっと息を吐く。
私のそこが何回も何かを欲しがってるみたいに収縮して、
その度にさっきと同じ火花のような快感が頭の中でぱちっぱちっと弾ける。
蕩けるみたいな幸せな気持。
その気持のまま、ゆっくりと右手を上げて中指と人差し指の2本指を揃えて口の中に入れた。
ゆっくりと先端を舌で嘗め回す。
楽屋の中にあった雑誌に載っていた事。
『最後にお掃除してあげると男の人は喜ぶ』
お掃除ってのはこう云う事。
指を根元まで口の中に入れて、舌を這わせながら時々ちゅう、ちゅうと中指と人差し指の先端を吸う。
先輩の、それを綺麗にしていく。きっと喜んでくれる。

暫く舐め回して、満足いくまで中指と人差し指を唾でとろとろにした後、ちゅぽんっと手を離して、
幸福感で一杯になったまま布団の上で息を整えた。

「はあっ・・・いっちゃっ・・・た。」
「先輩も、気持ち、よかった?」

目を瞑ったままそう言うと、先輩が、頷いてくれる。
私は取っておきの笑顔で笑いかける。
今、私の顔は上気していて、髪はちょっと乱れていて、靴下以外、何も身体に身に付けていない。
だらしなく見えるだろうか。それとも、色っぽい?

胸に手を当てて、息を整えて、上半身をくっと持ち上げて起き上がる。
「りせの事、好き?」
目の前の先輩が、頷いてくれた。
「ああ、りせの事、好きだよ。」

私は幸せな気持になって、目を閉じた。
ゆっくりと頭の中で今の先輩の言葉を反芻するように何回も繰り返す。
目をあけると、先輩はいない。
でも幸せな気持は続いたままだ。

だらんと弛緩した思考のまま周囲を見回すと部屋中に脱ぎ散らかした制服が目に入って、ちょっと溜息が出る。
早く片付けておばあちゃんがお店の片付けするお手伝いしなきゃ。

なんて事を裸のままぼうっと考えながらんんっと伸びをした瞬間、目がなんだか私の脳みそに違和感を訴えてきた。
ん?いつもより、部屋、明るい?
胡乱な頭を振りながら窓の方を見て、そしてカーテンを閉めてなかった事に気がつく。

え、ええええええええ。

弛緩した頭の中が一気に覚醒した。
いまだがくがくしてる脚を抑えながら慌てて立ち上がって窓まで走って、ジャッと音を立ててカーテンを閉める。

み、み、見られてないよね。
窓に向かって思いっきり脚を開いていた事に気がついて一瞬パニックに陥りそうになる。

こんなとこもし見られたら恥ずかしいなんて話じゃなくなる。
記者か熱狂的なファンにでも見られたり写真を撮られたりなんかしたら
インターネットか何かで瞬く間に全国の皆様の間を駆け巡る事になるだろう。

『りせちー虚しく1人遊び!!その衝撃の写真を本誌は極秘入手した!』
週刊誌の煽り文句が頭の中に浮かんで、慌てて頭を振った。

手早く脱ぎ散らかした制服を拾ってブラジャーとスカート、
それからシャツを身に付けながらそおっとカーテンの隙間を覗く。
羽織ったシャツが火照った身体にじっとりと貼り付いて気持ち悪いけれどこの際構わない。
ボタンまでは留められなかったから、胸のところでぎゅっとシャツの前を掴んで閉じる。
眼下にはいつもの商店街。変な所は無し。
右、左、右、と確認すれど変な人影も無し。
ほうっと胸を撫で下ろしてぺたんと畳に座り込んだ。

うう。
カーテン開けたまま1人えっちって。
いくら頭の中でその事ばっかり考えて帰って来たからって、いくらなんでもカーテン開けたままって気、抜きすぎ。
反省する。

なんか、緊張感が薄れているのだろうか。
昔はもっと、こうこっそりとやっていた気がする。
真夜中の、家族が寝静まった後とか。
こんな風に学校から帰ってバッグを置くなりなんて事、してなかった気がする。

はあ。先輩と一緒に帰って、部屋に着くなりカーテンも閉めずに一人えっちって。
痴女かも、私。
いや、でもでも私、処女ですよ。りせは処女です。
おかずも先輩ですから。ご心配なく。
と先輩に向かって言い訳してみる。

うーん。にしたって、最近ちょっと回数多過ぎかも。と思う。
いつのまにか学校から帰った後と、寝る前の1日2回が癖になってる。
休日とか、へ、下手したらもうちょっと・・・
でも昔っからそうだったって訳じゃない。
初めてしたのは小学生の頃。でもその頃はほんの少し触るだけ。それも週に1回とかその位。
それがいつの間にか、そう、アイドルになった頃から日課になって、
今じゃこんなおもちゃまで使っちゃって本格的になる事この上ないという感じになってしまった。
その挙句が、気を抜いてご近所様に大公開なんて事になったらそれこそ痴女じゃないか。

さっきまでの幸福感はどこへやら。ちょっとした自己嫌悪に陥る。
皆こんな事してるんだろうか。
多分してないだろうな。と思う。
こんなにいっぱいしてるのなんて、きっと私だけだ。

私は小学生の頃、内向的な性格だったけれど、でもそれでもどんな事だって出来たから。
だからこう云う事は週に1回で済んだ。他にしたいいけない事なんて、沢山あったから。

アイドルになってから、そうじゃなくなった。

バイクには乗れないし、ライブにも行けない。
煙草、はいいや。SEX、も、多分無理。
それ以外も、買い食いにサボり、高校生がこっそりしてるような楽しい事、全部。
私には出来ない。
そんな事考えちゃ駄目だったから。
りせちーはそんな事、考えてもいけないから。

そうやっていろんなやっちゃいけないやってみたい事を抜いていった後、
私に残った誰にもばれない唯一の反抗的なことがこれって訳。
きっとそれが、理由。

う、ま、まあ、そんな言い訳をしなくても、
1人えっちを止められる自信はこれっぽっちも無いのも確かなのだけれど。

でもこれが、私の唯一の息抜きって事。それは間違いない。

アイドルの時から、アイドルをやめても、それは変わらない。
元アイドルのりせちーはバイクも、ライブも、全部無理。
とりあえずやってみたい事は全部出来ないから、
だから私は私に残された唯一の悪いことのこれをしているって訳だ。


@@

「直斗~。おはよう。」
「あ、久慈川さん。おはよう。」

私が声を掛けるとぴたっと立ち止まってくれた。
折角仲良くなれたのだし、りせちゃん。位は言って欲しいのだけれど
直斗はいつまでたっても私の事を苗字で呼ぶ。
それでも最近は随分話すのにもなれて、こうやって挨拶すると少し嬉しそうにしてくれる。
今日は学校の行きに会えてちょっとラッキーかもしれない。と思う。

直斗とは意外と気が合うような気がしていた。
女の子っていう事を隠したい直斗とアイドルって事を隠したい私。
どっちも何となく、クラスメイトに遠巻きに見られてる感じの存在。
マヨナカテレビの事だけじゃなく、なんだか似たもの同士な気がしてちょっと親近感が湧く。
だから私は時々直斗を昼ご飯を誘ったりして一緒に食べたりしている。

その甲斐あって最近はこうやって挨拶をすると当たり前みたいに2人で立ち止まったり、
一緒に歩いたりして色々と話す事も出来るようになった。
つまり、友達になったって訳だ。
直斗がどう思っているかは判らないけれど、少なくとも私は直斗の事を友達だと思っている。
その、本当の意味で。

今日は登校途中に会ったから、学校へ向かって一緒に歩く事になった。
てくてくと歩きながら直斗の顔を見ると、顔を見られるのが苦手なのか
私の視線に気付くなり少し恥ずかしそうにしてくる。

でもこうやって見ると直斗は男前、というと語弊があるかな。なんだか凄くかっこうが良く感じられる。
顔立ちが整っているし、スタイルだって実は良いし。
ユニセックスな感じなのに、実はおっぱいなんて私よりあるし。む。
お化粧とかしなくてこれだからなあ。
本気で女の子っぽい格好をするようになったらなんか凄そう。

そんな事を考えながら歩いていたら、ふと昨日呼んだ雑誌に沖奈にある喫茶店でケーキ食べ放題が今大人気。
という記事が載っていたのを思い出した。
その時は今日の放課後にでも先輩を誘ってみようか、
駄目だったら1人で行こうかなと思っていたけれど、直斗を誘ってもいいかもしれない。
というか誘って一緒にケーキ食べたい。おしゃべりもしたい。
なんだかすごく良い事を思いついた気がする。
ぴこーんと頭に電球が点いたみたいなナイスアイデア。

「直斗さ、今日の放課後、ケーキ食べに行かない?」
思い立ってそう言うと、直斗はちょっとびっくりした顔をした。
「・・・け、ケーキ、ですか。ど、どうしようかな。ちょ、ちょっと僕は・・・」

そんな事を言いながら首筋が少し赤くなっている。
きっと頭の中で『ケーキ食べたいな。でも女の子っぽく思われるかも』とか
下らない事を考えているに違いない。
ふふふ。探索のプロを舐めてもらっちゃ困る。
敵の弱点を突く事にかけてはちょっと一家言あるのだ。

「チョコレートケーキが凄くおいしいって噂なんだよね。そこ。」
ぴくり、と直斗が横で震えたのを感じた。

「直斗が駄目なら、先輩誘って二人で行く事にしようかなー。」
先輩と二人でに軽くイントネーションを置いてみる。

果たして敵は釣竿に掛かった。
そしたら買い物とか付き合ってもらおうかな。
私下着とか欲しいなーと思ってるんだけど先輩にどんなのが良いか見てもらっちゃおうかなー。
と続けた瞬間、直斗が向き直ってくる。

「そうですね。今日は特に用事も無いですし。ケーキ、にはそんなに興味は無いのですが。」
ふふーん。と自然に笑顔が出てくるのが自分で判る。
「ほんと?嫌だったら良いんだけど。」

「え、いえ。久慈川さんが良いのなら連れて行ってください。
そ、そのぼ、僕も全く興味がない、という訳でもないですし。」
真っ赤になっている。
笑顔が抑えられないのが判る。慌てて横を向く。
もう、超可愛い。直斗。
横を向いたまま言った。

「ん。じゃあ、約束ね。放課後クラスに迎えに行くから一緒にケーキ食べに行こうっ。」

@@

なんだか授業が耳に入らない。
超ハイテンションになってるのが自分でも判る。
あれ、直斗と約束したから?と思って本当にそうである事に気がつく。

うん。そうっぽい。その事ばっかり考えてる。
直斗と、何の話をしよう。ファッションの話?最近のテレビの話?
それとも、先輩の話?
えっと、それとも、1人えっちの話とか。
うそうそ。絶対いえないし。

う・・・何でも1人えっちに関係して考えるの、やめよう。
なんかそのうちぽろっと口に出そうだし。
先輩にでも聞かれた日にはそれこそ悲劇だ。

教壇に立って授業をしている先生の声を右から左に聞き流しながらふと思う。
女の子とただ遊びに行くっていうのがこんなに楽しみなの、久しぶりかも。
ていうか、私が友達になりたくて、私が誘って約束して遊びに行くって、本当に久しぶりかも。

なんか、わくわくする。
直斗も、楽しみにしててくれるかな。
授業終ったらすぐ誘いに行こうっと。

そんな事を考えながら、ふと昨日考えた事を思い出す。

私のしたいことって、こういう事かも。
直斗とか、先輩とか、雪子先輩、千枝先輩、花村先輩、完二、クマとこうやって遊ぶって事。
きっと私が不満なのはりせちーにできなくて、りせに出来るはずの事が出来ないって事なんだ。


バイクもライブも煙草も、う、SEXは、ちょっと、あるかも。あ、でも先輩とだけね。
ん。でも実はそれってそんなに興味は無いんだ。
どっちかっていうと私、根がインドア派だからそもそもバイクなんか無理だと思うし。
皆がやっている事を私も一目を気にせずに(ちょっと気にしながら)やってみたいってだけ。

無理なことがあるのは判ってる。りせちーである事を全部否定する事だってできないって事も。
でも。こうやって毎日皆と遊べば、皆が遊んでくれれば。

その、もしかしたら1人えっちの回数も減るかもしれない。
そう思った瞬間、昨日のあれが頭に蘇って首にかっと血が上ってくるのを感じる。
どんなに盛り上がってても絶対カーテンは確かめる事。
ま、まあ、実は、えっちな自分も嫌いじゃないのだけれど。
・・・そんなに回数、減らないかも。

でも。でも今日はこんなに楽しみだ。
皆がやっているちょっといけない事。
それが一つ出来そうなだけで、こんなに楽しみだなんて。
これからはちょっと、私から皆を誘ってみようかな。と思う。
千枝先輩と二人でとか、結構、面白そう。勿論皆一緒にでも。

りせちーにできなくて、りせに出来るはずの事。
それやって、こうやって一つずつ増やしていければいいなって。

うん。
そう私は思う。




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by obtaining | 2009-05-20 15:37 | document

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