Swastika eyes 2-2

目の前で露にされた眩しいほど白いクリスタという女の身体を見て、テッセル人特有の絹のような肌だと思った。
皇国、王国双方の人間との行き来が多い土地柄からか、テッセルの町人は独特の風貌をしている。
王国の北国人特有の肌の白さに皇国人に多い色彩の薄い瞳に艶やかな黒髪。
やや顎の細い皇国、王国双方で美人と形容されるシャープな顔立ち。

普段から清潔にしているのだろう。真っ白なシーツに包まれたベッドの上で
部下のエルナンとセルヒに抑えつけられている目の前のクリスタというテッセルの女は
軽い自然なウェーブを持つ肩までの黒髪をばっさりと垂らして俯いている。

くっきりとした眉と切れ長で虹彩の大きな目。
目尻が少し上がる勝ち気そうな整った顔。
細い顎にくっきりとした顔立ちがはっとするような印象を見るものに与える。
身長が低くスレンダーな身体つきからか、20代前半という年齢よりも幼く見えた。
先程まで家の中にいた子供は5歳かもう少し上位の年齢だっただろうか。
辺境の女は10代半ばから20歳位で結婚し子供を作ると考えれば頷けるが、
20かそれより少し下と言われても疑問に思わないような見た目をしている女だった。

美形の多いテッセル人の中でも稀な美貌だろう。
少なくとも帝都ではそうは見れないような美しい娘だ。

そのクリスタは今、俺の方を向くようにベッドの上に座らされていた。

上半身は既に純白の女性用の胸当て一枚とされており後ろにいるエルナンに抱えるようにしてベッドの上に座り込む体勢で抑えつけられていた。
引き締まっていながらも全く日に当っていないと思われる柔らかげな真っ白な腹が剥き出しとなっている。
下半身は既に下着を脱がされ、セルヒの両手にその足首を掴まれ、脚をM字型に大きく押し割られており、
普通なら膝丈まであるのだろう紫に近い落ち着いた赤色のスカートは
俺に下半身を見せる為にセルヒによってすっかり捲り上げられており、ただ腰に纏わりつくのみとなっている。
つまりクリスタはベッドの上に座った体勢のまま、その女の部分をすっかりと俺に向けて曝け出す体勢となっていた。

普段、今子供を連れて外で待っているであろうあの若い亭主以外には決して見せないであろうその女の部分は体毛が薄い性質なのだろう。
上部に淡い毛が生え揃ってはいたが下部に行くにつれ毛は生えておらず、
その為に腹部と同じような滑るような純白の肌の中に慎ましやかに縦に割れているその部分まですっかりと俺の目に曝け出す事となっていた。
先程セルヒに弄られたからか、それとも今このように4人の男に視線によって嬲られているからなのか。
そこは今部屋の明かりに微かに光の反射を示していて、多少の潤みを持っているように見えた。

このクリスタという女、いやクリスタで無くとも普通の女であれば
このように普段は夫婦の寝室であろう場所で男2人に押さえつけられ、
そればかりか無理やり脚を広げられ、女の大事な部分をこれ以上無いくらいにあからさまにて晒されているいるという
このような状況はこれ以上はない恥辱だろう。
泣き喚き、無駄と判っていても許しを請いていても可笑しくは無い。
もしくは全てを諦めて無反応になるか。
それが普通の反応というものだ。

しかしクリスタの反応はどちらでもなかった。
気丈にもその格好のまま、口元に笑いを浮かべながら彼女は俺に向かって口を開いた。

「・・・あの、た、隊長様、し、失礼な所を・・・お見せしまして、も、申し訳ありません。」
恐らく先程女に向かって耳打ちしていたエルナンかセルヒにそう言えといわれた言葉だ。
少なくとも当たり前だが、自ら望んでの言葉ではない。
だからこそクリスタにとっては羞恥の極みの言葉に違いないのだろう。
顔は首元まで紅潮させている。
しかし、震えてはおり、つっかえながらでもクリスタは、俺の目を睨むようにしっかりと見つめながら
娼婦だってこのような仕打ちを受けたら耐えられないだろう言葉を言い切った。
当たり前だが心中は穏やかじゃないだろう。
言い終わった後、大きく息を吐いている。

大した者だと思った。
しかしその様な感情は表に出す必要は無い。
クリスタの顔を見、その言葉にただ頷いてやる。

俺が頷いた瞬間、彼女の両足首を持って脚を大きく広げさせているセルヒが声を出した。
「おら、隊長殿に最後まできちんとご挨拶しねえか。続きはどうした!」
「んっ・・・やっ!・・・ぅ・・」

知らず知らずのうちにだろう、徐々に掴まれていた足首に反して閉じてしまいそうになっていたクリスタの膝頭を
足首から手を離したセルヒがぐっと掴んで、大きく広げさせる。

その瞬間、反射的にだろう、クリスタは今度は離された足首を前に持ってきて脚を閉じた。
そのクリスタの行動にセルヒが罵声を浴びせ、又セルヒがクリスタの足首を持つとクリスタのその部分を俺に見せるために大きく脚を広げる。

諦めてはいるのだろうが、女の本能によって自分の意思に関わらず脚が閉じようとしてしまうのだろう。
セルヒに足首を掴まれ脚を広げられると今度は反射的にクリスタの膝頭が閉じる。
セルヒがやれやれというように頭を振り、クリスタの膝頭を持つと又、大きく脚を広げさせる。

何回かそういう仕草を繰り返し、セルヒが埒が明かないとイライラとクリスタを怒鳴りつけようとした時、
クリスタは一度辛そうに伏せた顔から深く息を吐いた。
そしてそれだけでも相当の意思が必要だったのだろう。
ぐっと唇を噛み締めて、ゆっくりと脚の力を抜くようにした。
クリスタがその仕草をし、実際に力を抜いたその瞬間、セルヒの腕の力によりクリスタの脚は再度180度以上にぐっと押し広げられ、
完全に滑らかな脚が俺のほうを向いて開いたM字型を描く。
「そうだ。おら。しっかりと隊長殿に見て頂けるようにしっかりと開かねえか。」
「ああぁ・・・ゃ・・ぁ…は、恥ずかしい……」
恐らく思わずだろう、ぱっくりと開いたその瞬間、
こちらに聞かせるつもりの無いであろう、小さく諦めたような言葉がクリスタの唇から漏れた。

ああ、ああ、と幾度か息を吐いた後、クリスタという女は顔を上げてまたも無理やり努力して浮かべているような笑みを作ると私の顔を見た。
一度唾を飲むようにこくりと喉が上下し、それから決心したように一度目を閉じると辛そうに口を開く。

「は、はい・・・あぁ…すみません…あの…そ、その……し、失礼な格好・・・ですが…こ、この格好でしたらた、隊長様にご、……ん…
  ご、ご確認い、頂きやすいかとお、おも、思いまして…ん…はあ……」
自分の話している言葉に羞恥心を激しく刺激されるのだろう。
一言ごとに顔を紅潮させて首を横に向け、俯いて首を振り。
しかしつっかえつっかえながらもその都度俺の方へ視線を戻し、言葉を続けてくる。

「その・・・もし、もし隊長様のお気に召すようでしたら、お、お使い、頂けますでしょうか…」
残念ながら少し引き攣ってはいたがクリスタはそこまで言い終わった安堵感からかふうっと息を吐き、そして反応を伺う様に俺の顔を見た。
とても辛いのだろう。やや顎の細いシャープな顔立ちと紅潮させた切れ長の目元が睨むように俺に向かう。
すぐにはっと気付いたように顔を伏せ、口元に無理やり笑みを浮かべる。
気丈に見せかけてはいるが、その感情は千々に乱れているのだろう。

町への侵攻の先陣を切る偵察隊の小隊長を務めている俺は、町の人間達のこういう顔は何度か見たことがあった。
自分を捨てて何かを守りたいと考えている人間の顔。
特に子供を、愛する人を守りたいと考えている女の顔。
恐らくクリスタは表にいる亭主と子供をどうにかして守りたい、そんな事を考えているのだろう。

クリスタのその行動は町人らしい狭い視野と言ってしまえばそれまでだが、そう間違えているというものでもなかった。
戦争において占領された最前線の町にいる住民とは悲惨なものだ。
兵士達はいつ敵が襲ってくるかに怯え殺気立ち、飼い犬の鳴き声を聞いただけで剣を抜く。
反抗的な男の住民が殺される事など良くあった。

このクリスタという女も本能からかその事を良く判っているのだろう。
いや、クリスタだけではない。
これは辺境のこの町の持っている記憶というものかもしれない。
そう考えてみると占領してからもこの町は他の町には必ずある住民からの反発が少なかった。
普通なら血気逸った若い男なんかが物陰から兵に襲いかかってくる等という事件は少なくないし、
落ち着くまでは暫く掛かるものだ。
この町はそういう意味では異質だった。
町の有力者達はこぞって皇国への恭順を示し、
町人達はひっそりと家の中に潜み買い物以外では中々出てこようとしなかった。
この町は戦争の時にどうすべきかを心得ているかのように振舞っている。

クリスタもそうだ。
自分が耐えて、機嫌を損ねないようにして亭主や子供から目を逸らそう。
もしもっと考えているなら油断させて町から逃げ出すか、考えているのはまあその程度だろう。
その為にひたすら恭順の姿勢を見せている。

しかし笑える。
30も超えた年増か未亡人ならしな垂れかかってさあとでもやれば様にもなる。
騙されてもやろうというものだが。
健気ではあるが、クリスタは役者をやりきるには年齢が若すぎるし美しすぎる。
子供や亭主から目を逸らさせるのに必死な事がこちらから見れば見え見えだ。

しかし乗ってやるのも一興ではあった。
華奢なこのテッセルの若い女がそれ以上の何かを企んでいるとも思えない。

腹を見せた動物のようにこちらの要求どおりに動こうとしているのだ。
戦場を渡り歩く皇国一の精強部隊として知られる偵察隊の男をたっぷり味わって貰えば良い。
皇国に逆らうという事。王国に媚を売り皇帝陛下に泥を塗る行為がどういうつけをもたらすものか、判ってもらうのも悪くは無い。

こちらを見ているクリスタの顔に目をやり、声を掛ける。

「クリスタと言ったか。辺境者のテッセル人にしちゃ、礼儀正しいじゃないか。
美しいし、それに学もありそうだ。そういう奴は嫌いじゃあない。」
今まで何も話していなかった俺が声を掛けた事にわずかにほっとしたのだろうか。
クリスタが僅かにその緊張を解いた気配がした。

「あ、ありがとう御座います。た、隊長様。」
組し易いと思ったのか、覚悟を決めたか。
クリスタは抑えつけられた格好のまま、ほんの少しだが今度は本当に口元を緩めた。
このクリスタという女が本来持っている雰囲気なのだろうか。
たったそれだけで部屋の中にぱっと柔らかな雰囲気を醸し出す。
このような女がいるのなら、ここは普段、さぞ温かい家庭なのだろう。

「中々堂に入ってる挨拶だ。クリスタ。」
「・・・あ、は、はい。あぁ・・・そ、その、すみません・・・恥ずかしい・・・。」
俺がまるで町人に街中で会って時のように普通に話し掛けていることで、
下着を奪われ、俺に脚を開いて見せている今の自分の格好に思い至り、羞恥を覚えたのだろう。
顔を紅潮させて首を振っている。

「しかし判らなかったな。」
「は、はい。何で御座いましょうか。」
それでもクリスタは俺が言葉を発する度に俺の顔へと視線を戻す。
今までの様子でここにいる人間の中で俺が最も権力を持っている事は判っているのだろう。
俺さえ満足すれば亭主や子供に危害は及ばないと考えているのだろう。
それは間違いではない。
クリスタの間違えているのはそもそも俺が子供や亭主に興味など無く、
害を加える気も毛頭無く、興味があるのはクリスタ自身だけだという事を判っていないという事だ。

クリスタに目を向ける。見るものが見れば悲惨な、若しくは淫猥な目の前の光景。
クリスタを見ながら口を開く。
「しかし、今の挨拶じゃあこの俺がどこを使えばいいのか、良く判らなかったな。もう一度教えてもらえるか?クリスタ。」

最初クリスタは俺の言葉の意味が判らなかったのだろう。
その切れ長の目をいぶかしげにした後、今度は耳までを紅潮させ、がっくりと首を折った。
俺にからかわれた事を悟ったのだ。
その瞬間、エルナンとセルヒがどっ、と大きな声で笑った。
[PR]

----------------------------
Affair with a mouth | メール | WEB拍手 | アンケート | 人気ブログランキングへ |
by obtaining | 2008-12-15 21:57 | document

<< Swastika eyes 2-3 Swastika eyes 2-1 >>